Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz (piano)

Paul Bley: Festival International De Jazz Lugano 31 August 1966 (1966) この時期のベストではないか、と思うのだけど

昨日は部屋でだらだらと仕事。ラジオ代わりにspotifyを垂れ流し。これはいい。 長くBoot音源はあまり聴いていなかった。何かCD/CDR時代になってキリがない感覚だから。しかしspotifyにHi Hat盤があるのに気がついて、ラジオ代わりに聴いてみたら、これがいい…

Orrin Evans And The Captain Black Big Band: Presence (2018) 1970年代の熱気、のようなものが

これ、たまたま聴いてみたのだけど、かなり良い。何が良いか、好きな1970年代ジャズ(ウッディ・ショウが好きだなあ、とかロイ・ブルックもいいなあの感じね)の空気が金管の編曲に詰まっていて楽しい。で、それでいてオリン・エヴァンスのピアノは、今風の…

(ECM 2414/15) Tigran Hamasyan: Atmosphères (2014) お香のような

2016年に発売された時に直ぐ入手したアルバム。前作がアルメニアの合唱団との吹き込みで、単なるオリエンタリズムだけではない、深遠なる宗教曲の魅力に魅了された: しかし、このアルバムに及んで、ハマシアンのピアノの「キメのアルメニア旋律」のワンパタ…

菊地雅章, Gary Peacock, Paul Motian: Tethered Moon(1991) 聴き手の意識を無限の円環に

ここ数日、菊地雅章を聴き続けている。面白いのだけど、何か腑に落ちないような感覚、が常に残る。この音は何だろうか、と。強い内向きの印象を与えるのだけど、必ずしも嘆美的、陶酔的でない。かなり覚めている。覚めているのだけど、熱いわけでもなく、冷…

Tethered Moon(菊地雅章, Gary Peacock, Paul Motian): First Meeting(1990,91) 得体の知れない深みに

不思議なアルバムだ。聴けば聴くほど、得体の知れない深みに入っていくような、そんな感覚になる。3人でソロを渡しながら延々と続く。起承転結がない、循環する音を聴いているような錯覚を覚える。音をぶつけ合っても燃えない。昂奮もない。かといって、ECM…

Andrew Hill: The solo (2004) ヒル晩年のソロ

今朝、夜明けよりも随分前に起きた。この1週間ほど、仕事の書き物をしていてずっとそうだ。そのときの音楽には少しだけ気を遣う.静謐であり響きが美しいほうがいいが、作為は嫌だ。エグ味が強くなるから。 アンドリュー・ヒルの晩年のソロはいい。そこには…

Emanuele Maniscalco,Thomas Morgan: Copenhagen Season(2014) すっと空間に溶け込んだような

トーマス・モーガンとイタリアのエマヌエーレ・マニスカルコのデュオ。想像の通りの静謐な対話。まさにECM的な音場なのだけど、残響処理があっさり、なので、むしろ心穏やかな淡々とした対話の様子、が伝わる。 強い求心力を感じさせることもなく、二人でポ…

Colored music(橋本一子, 藤本敦夫): Individual Beauty (1981-83) Colored Musicの「新作」

昨年、レコードとCDで発売されたアルバム。勿論、レコードを購入。ほぼ40年近く前に発売された橋本一子と藤本敦夫のColored Musicの「新作」。1981年から83年に録音された未発表トラックを集めて作ったもの。まさか今頃にそんなものが、という驚きだった。清…

Paul Bley: Zen Palace (1993) スワローが柔らかくビートを刻んだ時のピアノのポップ感が

プロデュースは、元トリオ・レコードの稲岡氏。菊地雅章の旧作などとともに、最近再発され入手。このメンバーは、このアルバムだけだそうで意外。カーラ・ブレイやゲイリー・ピーコック含め、何となくお友達(?)グループのように思っていたから。 聴いてみ…

The Nat King Cole Trio: The Complete Capitol Transcription Sessions(1944-49) 古き良き、なんて云う古さを感じない

昨夜のお供。心静かに就寝するときには、というアルバム。 ナット・キング・コール・トリオは好きで、ピアノ、ギター、ベースのピアノ・トリオは気持ち良い。ということでspotifyを探したら「完全盤」がでてきた。どうもストリーム/ダウンロードのみのアルバ…

Keith Jarrett: The Mourning Of A Star (1971) 

名盤でも何でもないが、好きなアルバムだ。 キース・ジャレットの可能性が詰まったアルバムだなあ、と思う。26歳の奔放な彼。確かに星の煌めき、星夜のときめきのようなものを音にしようと奮闘している。 この後10年ちょっとで、ソロと(スタンダードの)ト…

蓮見令麻: Abiding Dawn (2018-19) 超ジャンル的で浮遊する音の芯

寝ていると、身体的には疲れることはないので、眠りが不確かな感覚になる。3時間ほど眠って、2時間ほど覚めて、また3時間くらい寝る。覚めている時間は本を読んでいる。そして眠気が蘇るまで低い音で音楽を聴く。ゆっくりとフェードアウトしていく意識と…

Richard Wyands: Then, Here And Now (1978) 中量級ピアニストの良さ

ロイ・ヘインズのアルバムでのピアノ奏者。知らない奏者だったが、いやなか好み。こんな感じの中量級のピアノは好きだなあ。軽量級のようにチャラっとしていないし、重量級のような思念もない、ヒュー・ローソンやヒルトン・ルイズなんかと同じカテゴリ。 林…

橋本一子:水の中のボッサ・ノーヴァ (1994) こんな時には

今日の音楽は、橋本一子 水の中のボッサ・ノーヴァ。 日本語の歌詞がやや違和感があるが、こんな時には沁みる。 アンダーウォーター ‐ 水の中のボッサ・ノーヴァ アーティスト: 橋本一子 出版社/メーカー: Aeolus 発売日: 1994/11/01 メディア: CD この商品…

佐藤允彦:Palladium(1969) リリースされて半世紀後の春に

(表ジャケット) (裏ジャケット) Cover art: Michihiro KimuraArt director: Susumu Tada ボクは日本のジャズについては、オリジナルがレコードであればレコードで欲しい、と思っている。あとは再発でも、ジャケット違い(あるいはなし)でも何でも気にな…

板倉克行:海猫の島(1982)何だか悔しいのだ

最近、ジョニーズ・ディスクの再発が入着した。 今朝は思い出したように、このレコードを聴いてみた。何回目だろうか。トンボ眼鏡の女性の顔が、ターンテーブルの中央で回転する。 名前は随分前から知っていた。1980年頃に穴が空くほどSJ誌を読んでいたから…

Ran Blake, Anthony Braxton: A Memory Of Vienna (1988) このようなデュオが好きな時代が長かったが

このようなデュオが好きな時代が長かった。そうリー・コニッツとペトルチアーニとか、ギル・エヴァンスとスティ−ヴ・レイシー(あるいはリー・コニッツ)のデュオを咄嗟に思い出す。その頃から、随分経つような気がする。最近は、あまり聴いていないように思…

Marcin Wasilewski@ Cotton club:  ECMの音に興味とおなじぐらい疑問を感じているのだけど

昨日は仕事上のこと、技術的な興味に従って、高輪から鶴見へ。技術談義。そこで話を伺ったH松氏(あの橋本一子ファンの、昨日は本業に興味があったので)から、「マルチン・ボシレフスキ聴きに来たんでしょ」を云われ、はじめて気がついた。それぐらい仕事に…

John Escreet: Learn to Live (2018) 期待先行で聴いた分......

ジョン・エスクリートが面白いなあ、と思うのは、Jazz, Improvised music, Fusionというような垣根が消失し、そのようなcategoryでidentifyされるのでなく、そのような「音の要素」を統合し、彼以外の何物でも無い音、と感じさせるところだ。 そのなかのアヴ…

菊地雅章: On The Move (2001) 聴こえない音を追いかけていく

今朝、クルマのなかで突然イレブン、好きな曲なんだギル・エヴァンスのが、が流れ出した。ピアノの打撃音の感覚がとてつも長い。音源のiPODがランダム再生になっていたようだ。菊地雅章のトリオ。その沈黙、沈黙の後の再度の打音に痺れてしまった。 ピアノの…

Time Remembered: Life And Music Of Bill Evans (2015) 仄かな血の匂いのようなもの

随分と前から入手していたが、ようやく、ゆっくり観た。音楽系の映像は案外苦手、なのだ。眼が弱っている、からね。 演奏風景は既存ヴィデオからの抜粋で面白くない。しかし、彼の生涯をなめるように追う、インタビュー主体の映像は見応えがあった、そして息…

Myra Melford's Snowy Egret: The Other Side Of Air (2017) 録音のバランスが気になる

先日DLしたアルバムが良くて、これも聴いてみる。 Spotifyで聴くことができる。 フリー・ジャズと(所謂)現代ジャズの間で、ライヴよりは割と現代ジャズ的な仕上がりのアルバム。良く曲が作り込まれていて、聴きやすい。多くの年間ベストに挙がっていた、こ…

Myra Melford: 12 From 25 (2015) 新年早々ハマったアルバム

年末からの「ベスト物記事」をつらつら読んでいると、マイラ・メルフォードのSnowy Egretが随分とあがっている。昨年後半から名前をよく見かけるから、気にはなっていたが、少し聴いても引っかかりがなかった。それが何故か、分からないのだけど、何故かタマ…

Globe Unity: Compositions (1979) その昔の予習用のレコードで復習すると

その昔、ほぼ同じ時期にICPオーケストラとグローブユニティ・オーケストラを聴いた。大阪とか京都で、1980年頃だと思う。ICPオーケストラは後から出たライヴ・レコードで復習、グローブユニティ・オーケストラは、このレコードで予習。そのときは圧倒的にICP…

Robert Glasper/R+R=NOW: Collagically Speaking (2018) spotifyで聴いているアルバム

グラスパーのアルバムは耳あたりが良いので、spotifyで良く流している。この新しいアルバムもトランペットを入れたり、キーボード奏者を複数配置したり、それでも煩くならないのは巧いなあ、と思う。 そんな感じで軽く聴いていると、時折聴こえる風景がジャ…

Alexander Von Schlippenbach: First Recordings (1972) シュリッペンバッハのレコード

今年は頑張ってライヴに出かけたが、白眉はシュリッペンバッハ・トリオだった。 シュリッペンバッハは苦手、1980年頃に聴いたグローブ・ユニティのライヴでそう感じた、ことを今まで引っ張っていたが、間違いであることが分かった。 ということで、少し聴き…

Alexander von Schlippenbach: Features (2013) 何となく苦手感があったが

シュリッペンバッハって何となく(本当に何となく)苦手感があって、35年前にグローブユニティが合わなかったんだと思う、その後は聴いていなかった。 先日、1965年のギュンター・ハンペルのレコードでのピアノが美しく、素晴らしいジャズピアニストなんだな…

Bob James: Bold Conceptions (1963) 典型的な安レコードだけど

人気がない盤なんだろうな、オリジナルのモノラル盤が1000円台。典型的な安レコードだけど、モノラルカートリッジで聴くと、実に音が良い。クラシック的な硬い音が気持ちよいし、美しい。 ESPのExplosionsが良かったので、同時代のアルバムを入手した。 同時…

Rolf & Joachim Kühn: East Berlin 1966 (1966) 典雅な欧州ジャズ

今年の3月、はじめて行ったCAFE INCUSで聴かせて頂き、うーん、となったアルバム。要は聴いたことがないジャンルを聴いた、ということ。1960年代以前(正確には1967年以前だな)の米国以外のジャズは聴かなくてもいいかな、と思っていたが、間違いだった。 …

Bob James: Explosions (1965) 随分と時代を先取り

昨日、月光茶房に伺った折に、原田さんがかけてくださったアルバム(ぎょっとしたお客さんもおられたようで、スミマセン)。 モノラル盤の強い音圧の音が店内に響く。予想していたよりも面白い。音響的なものに耳が馴染んだからだろう。 【本日の1枚】2018.…