Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz (piano)

Thelonious Monk: Criss-Cross (1963) 矛盾に満ちた

モンクの音楽は矛盾に満ちている。ゴツゴツとふらつくようなスムーズでない運指から、とてもなくスムーズなビートのようなものが溢れ出る。ミクロにみると調性を外したような変な音から、マクロには弾むような旋律が紡ぎ出される。その奇妙な感覚、が彼の味…

Thelonious Monk: It's Monk's Time (1964) モンクのピアノが最大限映えるように

連休中にコロンビア時代のモンクを聴こうと、棚から取り出した。 結局、多事ににかまけ、聴いたのはコレ一枚。 ジャズを聴きはじめたとき、ディスクガイドを幾つか読んだが、モンクで紹介されるのは1960年頃まで。Riversideが中心じゃなかろうか。どのアルバ…

Columbia時代のThelonious Monk(1962–1968) ちょっと整理

Columbia盤は、ヴァン・ゲルダー録音のBlue NoteやPrestige、あるいはロイ・デュナン録音のContemporaryのようなある種の「ジャズレコードとしての神話」はないが、総じて録音は良く、はっとするようなモノが多い。マイルスのアルバムを並べて聴くと、Blue N…

Misha Mengelberg, 豊住芳三郎: 逍遥遊 (1994) 距離の伸縮

最近、このアルバムの存在を知って、入手。ミシャがこの世から去って、遅すぎる個人的なブーム。 ピアノとドラムとのデュオというと、真っ先にハンとのデュオを想起する訳なのだけど、その違いが面白いアルバム。 ICPの2人はとてもリラックスした雰囲気のな…

山中千尋: Monk Studies (2017) 一曲目が一番美味しい

時々はアルバムを買っていて(最初の澤野のアルバムから)、ポツポツ聴いている。 近作での電気楽器を入れた作りが、軽めではあるが好み。 という訳で、更にその路線を進めつつ、モンクを取り上げるとのことで、手を出した。 早速聴くと、一曲目でFlying Lot…

Misha Mengelberg: Four In One (2000) モンクやドルフィーの「奇妙な味」の継承者

ミシャとハンの組み合わせの面白さ、は、伝統的なジャズというよりは、(多分)欧州の路上芸とか大衆芸能に根ざしたような非米的なタイム感覚が起こすジャズとの「摩擦熱」のような感覚だと思う。だから4ビートを叩いても、そこには「奇妙な感覚」が付きま…

寺下誠: The Great Harvest (1978) 美味しいディスクユニオンの再発シリーズ

寺下誠の名前はグロスマンの凄まじいライヴ、で知った。グロスマンも凄いのだけど、ピアノも凄い。マッコイのドライヴ感そのもので走り抜ける。 それから気になっている奏者。リーダ・アルバムが出ていると知った。レコードが出てくるのをじっと待っていたが…

渋谷毅オーケストラ: 酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図(1993) 曲の幅や自在さ

渋谷毅を聴きだしたのは、蝶々在中から。浅川マキファンだったEちゃんにCDをもらってから。6年になる。爾来、ゆるりとCDやレコードを求めている。血道をあげて蒐集する感じは似合わないしね。これは昨日届いたCD。 金沢のもっきりやで聴いたときにも感じた…

Akmee: Neptun (2016) ピアノとドラムが現代的な匂い、を流し込むような瞬間

田中鮎美のレコードと一緒に届いた。クリスチャンからのギフト。 メタ・フリーミュージック的な、現代音楽との融解した境界線を狙うが如きNakama recordsの作品のなかで、異色なほどジャズ的。これが実に美味しい。先日、ジェイソン・モランのアルバムで書い…

田中鮎美, Johan Lindvall, Christian Wallumrød: 3 pianos (2016) レコードで聴く

Nakama recordsに注文していたレコードが届いた。注文は半年以上前だったのだけど、本作の仕上がりが満足しなかった、とクリスチャンから連絡があり、それから随分かかった。クリスチャンはお詫び、に新しい1枚を足してくれた。 届いたレコードを聴いて、レ…

高瀬アキ, Silke Eberhard: Ornette Coleman Anthology (2006) 実に楽しいオーネット・コールマン・アンソロジー

昨日は高橋アキで、今日は高瀬アキ。ややこしい。どちらも好きなピアニスト。時々、ディスクユニオンのジャズ・コーナーで高橋アキを救出することがあるので、ボクだけややこしい、訳ではなさそうだけど。 それはともかく、このオーネット・コールマン・アン…

Jason Moran: Bangs (2016) アヴァンギャルド系の奏者が担っている音響的な深みを

JOE氏の記事で気がついたが、彼とは逆にDLで$20に引っかかって、手が出なかったアルバム。ジェイソン・モラン、メアリー・ハルヴァーソン、ロン・マイルズという、不思議な組み合わせ。 2ヶ月近くたって、はっと思い出して、試聴したらイケるではないか。イ…

Nana Vasconcelos, Antonello Salis: Lester (1985) イタリアの奏者とブラジルの奏者の相性

ブラジルのヴァスコンセロスとイタリアのサリス(知らない奏者)のデュオ。 期待は淡い狂気、のようなものが醸し出す空間の歪み。 見事に、そんな空気を作っている。昔のイタリア映画の翳り、のような味が美味しい。はっと気がついたのは、イタリアの奏者と…

Andrew Hill: Invitation (1974) 矛盾を内包したような不思議な印象

ソファーで居眠りしていた。夜中に眼が覚めて、思い出したようにヒルのアルバムを聴いていた。フリー・ジャズとも云えるような、云えないようなピアノ。 一音一音の打音の力強さ・明確さと、音総体の輪郭が溶け・揺らぎ、それが浮遊感を醸し出す。また音数は…

Hampton Hawes: Playin' In The Yard (1973) 美味しいローズ、B級の味

フェンダーローズの音が好きだ。美味しいグルーヴ感がある。初期のRTFやWRのような高踏的な演奏もいいが、ハザウェイの身体的な音、あんな感じがいい。このホウズも、フェンダーローズの音色を生かしてグルーヴする演奏で、なかなか美味しい。 間違いなくジ…

Misha Mengelberg, Han Bennink: Einepartietischtennis (1974) ライヴにより近い、奏者達との時間の共有感覚

レコードを入手した。予想以上に楽しい。ミシャとベニンクが作る音場のなかに放りこまれる。確かに、ベニンクは床を叩いたり、鋏をシャカシャカやっている。それを楽しむ観客の吐息を感じる。 弾けるようなタイム感覚、それが彼らの魅力。音の微係数がより明…

Misha Mengelberg: Senne Sing Song (2005) ストンと逸脱する瞬間のスリル

先日、久しぶりにミシャを聴いて、猛烈に聴きたくなってクリック。昨日、到着。 これはWho's Bridge(1994)やNo idea(1996) に連なる「一見(聴?)」正統的なピアノ トリオ。ドルフィーとの共演ピアニストに足る強靱なビート感覚でスィングさせる素振りを見…

Paul Bley: Mr. Joy (1968) ジャケットが気味悪く、手を出さなかったアルバムだが

Scorpioに引き続き届いたアルバム。 1960年代後半のブレイの演奏の印象は様々で、比較的馴染みやすいテーマを用いたものから、硬質のフリーまで。また小品も多ければ、ただただ長いライヴなんかもある。ピアノの響きは共通するが、多様に変化する感じ。 これ…

Paul Bley & Scorpio (1972) 早く聴くべきだったレコード

昨日届いたブレイの「電化アルバム」。早く聴くべきだったレコード。はじめて買ったディスクガイドで否定的であった、ことが擦り込まれていた、のだと思う。 後年のペデルセンとのデュオでなかなか聴かせた電気ピアノがグルーヴする快感、が潜んでいる。チッ…

菊地雅章:Love Song (1995) おしまいもはじまりもない

おしまいもはじまりもない語り、を聴いているような気分だ。時間すら、止まってしまいそうな、柔らかな空間のなかにある。他のソロ、特に最晩年の黒いオルフェと比べると、やや音が暖かい。包み込むような優しさがある、ように感じる。 確かに、モンクのよう…

Walter Norris: The Trio (1961) 流麗なのだけど

先日入手した、2000円ちょっとのRiversideのMono盤。ウォルター・ノリスははじめて聴く。実は未聴レコードの山のなかに、ペゲとのデュオ(Enja)があって、これを書きながら聴いている。 RiversideのMono盤、エヴァンスがそうであるように、ピアノの美しさと…

佐藤允彦&Medical Sugar Bank: MSB Two (1980) 「風」のアルバム

バンコクから帰ってきて、収納できないで並べてあるレコードをターン・テーブルに載せる。 いつだったかレコード屋で見つけたので入手。この手のフュージョンは依然「投げ売り状態」なので安価。 佐藤允彦のアルバム全般に云えるのだけど、非常に出来が良い…

Paul Bley, Gary Peacock: Mindset (1992)  不在、という存在

面白いアルバム。ピーコックとブレイのアルバムだけど、全てがデュオって訳じゃない。ソロも結構混じっている。 ともに音の多さで音の密度を高めようとする奏者じゃなくて、音空間を点描のように描いたり、そこを美しい音響で満たしたり。そして、ある種の現…

Jimmy Giuffre, Paul Bley, Steve Swallow: Conversations With A Goose (1993) ブレイの音響的な美質が

ジミー・ジェフリー(1921年生)、ポール・ブレイ(1932年生まれ)、スティーブ・スワロウ(1940年生)によるインプロヴィゼーション集、と云ったアルバム。生年を書いてみると、世代がdecadeづつ異なることが分かる。1960年代のトリオの時点では、40代、30代、20…

Paul Bley: The Complete Remastered Recordings On Black Saint & Soul Note (2013) 昨日届いたCD

昨日、届いたのは Paul Bleyの10CDセットと今井和雄のアルバム。今井和雄のアルバムの格好良さ、は後日。 Soul Noteは1980年代からのBlack Saintの姉妹?レーベル。Black Saintよりも、「主流派」っぽいアルバムが多数収録。Black Saintとともに、レコードを…

The Trio Featuring Hank Jones, Wendell Marshall And Kenny Clarke (1956)実は好きな奏者

この記事を読んで、何となく気になっていたレコード。ハンク・ジョーンズについて書いたことなかったけど、実は好きな奏者。 先日のDUでようやく入手。2000円前後だったかなあ、オリジナル盤が。レコードのセドリ師が成り立つ、のじゃないかね。こんなアルバ…

Andrew Hill: Time Lines (2005) 「本当のブルーノート」のreissueじゃなくて、素晴らしい最後のアルバム

よろすず氏のtweetで気がついたアルバム: Andrew Hill - "Time Lines" https://t.co/QuGny5OiSC — よろすず (@yorosz) 2017年5月10日 Blue Noteに多くのアルバムがあるヒルだけど、これは世を去る前の最後のリーダ作。2005年の吹き込みで、「本当のブルーノ…

Thelonious Monk Plays Duke Ellington (1955) RVGの刻印

このアルバムでは、Blue Noteでのデフォルメしたような、かなり味付けの濃い録音ではなく、ビル・エヴァンスのアルバムと同じように、比較的、透明度が良好な、バランスの良い録音。あからさまなイコライズはされていなくて、ピアノも自然に響いている。モン…

Matt Mitchell: Førage (2017) 柔らかな感じで、音の総体が揺らいでいるような

いわゆるフリーミュージックって、音響が楽しい、と気づかせてくれたのはEvan Pakerのソロを生で聴いた体験。そうすると、モンクなんかもその流れの中で、頭の中で再コンパイルされた感覚がある。そんなフリーミュージックの脳内認知にあたって、クラシック…

Andrew Hill: Black Fire (1963) 良質なジャズアルバムとして捉えきれない感覚

このレコードはジャズを聴きはじめて1年くらいで購入。10代のお仕舞い。当時のキング盤。いわいる名盤だったから。その後、RVG刻印のあるリバティ盤、そしてこのNY盤、合計3枚持っている。「ブルーノートの音」に惹かれた時期があって、いや今も決して嫌い…

Andrew Hill: The solo (2004) ヒルの映像

台北から帰ってきたらDVDが届いていた。早速、聴く。最晩年の演奏だけど、衰えはない。実に美しい音だ。実は、というか、やはり映像はなくてもいいなあ。CDで十分だと思う。 [2017-05-12記事] ヒルの映像 ザ・ソロ [DVD] 出版社/メーカー: ヤマハミュージッ…

Thelonious Monk: Les Liaisons Dangereuses 1960 (1959) 今年のRecord Store Day

今年のRecord Store Dayでの買い物。バンコク滞在中に、売り出し日であることを思い出し、慌てて(絶対レコード屋に出かける)S君・Nちゃんに購入を頼んだ。高価で重たいモノを有難う。 これは1960年のフランス映画「危険な関係」用にスタディオで吹き込まれ…

Craig Taborn: Highsmith(2017) ピアノの音空間を拡張するエレクトロニクスの鋭さ

クレイグ・ティボーンとイクエ・モリのデュオ。ブログの記事で発売を知った。 普通、販売開始直後のCDは買わない。高価だから。しかし、これは我慢ができなかった。坂田明のLPレコードと一緒に注文した。 クレイグ・ティボーンのアコウスティック・ピアノと…

Bill Evans: Another time (1968) 狭い空間での演奏が、聴者との距離の近さを感じさせる

昨日、On a Monday eveningと一緒に届いたレコード。RSD対応の本作と同梱の発送にしたので、On a Monday eveningの入手が一月遅れた。しまった! こっちが面倒くさいイヴェントRSDに合わせて発売されたレコード。このような形でプレミアム的に出されてもなあ…

Bill Evans: On a Monday evening (1976) 破綻する手前まで弾き込むような、迫力

近年のエヴァンスの発掘盤の多さ、それもブート的なものでなく、には驚く。それをレコードで入手する意味はいささか疑問なのだけど、ある種の惰性だから仕方がない。ただECMの新譜をレコードで聴く、あの気持ちよさを思い起こすと、全く無意味でもない、とも…

Max Roach and Cecil Taylor: Historic Concerts (1979) マッチョな二人

(Twitterのセシル・テイラー呟きを聴いて、つい聴いてしまった) このアルバムの販売がアナウンスされたとき、驚いたものだ。バップ初期からの偉大なドラマー(そして過去の人、の印象も)と、フリー・ジャズの大御所との共演。噛み合わせがあるのか、と。…

Tigran Hamasyan: An Ancient Observer (2017) あの旋律への回帰が

綺麗なピアノを弾く人だ。弱音の震えるような音が切ない感じでいい。そんなことで、ついレコードに手が出た。近年のスピーカで鳴らすと実に美しい。 だけど最近はどれを聴いても代わり映えしない印象が強まってきた。かなり狭い世界観のなかで生きている印象…

Andrew Hill: So In Love (1956) 最初のアルバムから、そのようなものが

あんまりヒルのクロニカルなことは知らなかったのだけど、レコード屋で安価な日本盤をみつけて購入。ブルーノートでの録音よりも10年近く古い1956年の録音。初リーダ作。 これが実によかった。ヒルの魅力、打鍵の響きの美しさとともに、そのような音響効果を…

山下洋輔: Dancing 古事記(1969) そんな時代臭なんかと関係なく

山下洋輔の初リーダ作で、大駱駝艦の麿赤兒による自主制作。1969年7月、バリケード封鎖された早稲田大学構内での演奏。同日の演奏は、田原総一郎がドキュメンタリーの形で放送している。懐かしいアジ演説も入った、時代の臭い(匂いでなくて)溢れる盤。ボク…

Lennie Tristano: Lennie Tristano (1955) 不穏な音の海に潜っていくような

高名でありながら、あまり聴いた、という話を聞かない奏者じゃなかろうか。そのような「不平衡係数」が高いのは何故だろうか。寡作であったこと、も一因なのだろうか。あのジャズレコード販売が華やかなりし頃の日本で、隠棲していたトリスターノの音盤を出…

Craig Taborn: Junk Magic (2004) やられた

やられた。今朝届いてから、聴き続けている。間違いなく、このアルバムに辿り着くために買い漁った、のだ。実は先日のたくさんの購入品のなかにはなくて、追加購入の1枚。 エレクトロニクスを多用し、テナーサックスとヴィオラ、ドラムとの変則的な編成。彼…

Andrew Hill: Hommage (1975) もう少しヒルを聴く

もう少しヒルを聴く。買ったままで、聴いていなかった、あるいは聴くための脳内回廊ができていなかったので印象が薄かった、のだ。 同封されたライナー・ノートによると、ヒルのソロ・ピアノ第一作目。キース・ジャレットのソロが喧伝されている時期でのソロ…

Andrew Hill: Nefertiti(1976) 何だろう、船酔いのような感覚

現代ジャズと称する、近年のスムーズなピアノ・トリオとは全く逆の指向の音。とにかく「スムーズ」ではない。音が過去に後ずさりしていくようなタイム感があって、見通しの悪さ、も甚だしい。その「奇妙な味」が強烈な個性を、割と静かに訴える。聴いている…

Andrew Hill (1978) 音響空間ということ

昨日のヘンダーソンが存外に響かなかったので、他のBNアルバムをapple musicで聴いていくと、アンドリュー・ヒルが入っている作の方が断然いいと思った。何だろう。やはり、モンクと同じような「ある種のピアニズム」を、モンクと異なる形で表出させているこ…

橋本一子、中村善郎のコンサート(streaming音源)

重篤な橋本一子ファンのH松さんに教えてもらった、橋本一子、中村善郎のコンサート(streaming音源): JazzToday - 橋本一子&中村善郎 LIVE 期間限定みたい。良かったですよ。ただの緩いボッサ、ということでもなくて、キラっとピアニズムが光る。

Craig Tabornを聴く

幾つかのアルバムを聴いているうちに、クレイグ・ティボーンの音響的な良さ、にすっかり魅了された。という訳で、給料日の後、ということもあり、安価な中古盤を一気に集めてみた。勿論リーダ作は僅かで、共演作なのだけど。 上の写真に一枚だけ、ティボーン…

Bill Evans: The Solo Sessions Vol. 1 (1963) 軽い退廃的な空気、の美味しさ

レコードのことが気になると、勢い古いオリジナル盤に眼がいく。実際、薄皮が剥がれたような音を目の当たりにして、何を聴いていたのだろうか、と思うことも多い。とりわけ楽器の放つ音響的な側面に意識が行けば、尚更である。 問題なのは、そのような意識に…

Bill Evans: Conception (1956, 1958, 1962) 1981年当時の未発表テイク、ダニーボーイ

美味しい記事が出るブログを読むのは楽しくも、過剰な物欲が刺激され困る。最近は煩悩に従順な日々を送っているのでなおさら。このアルバムもそう。 かなりマメにエヴァンスのFantasyやMilestoneのre-issueは入手したと思っていたが、漏れていた。このアルバ…

Misha Mengelberg & ICP Orchestra: Japan Japon (1982, ICP/DIW/IMA) ハサミを宙に向け

このアルバムは1982年の記録。近藤等則が招聘したもの。ゲーテ・インスティテュートが後援だったような記憶がある。特にB面は近藤色が強い、ように思う。 Incusでの英国勢は音響空間の構築、FMPの西独勢は凶暴な破壊力を想起するが、ICPは突き上げるリズムと…

奇妙なグルーヴ感

京大西部講堂であった、と記憶している。1982年。ミシャが率いるオーケストラを聴いた。フリー・ミュージックの面白さ、を知った。ゲラゲラ笑いながら聴く体験、が印象的だった。そのミシャ・メンゲルベルクがこの世を去った。 ボクのなかでは、ドルフィーの…