Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz (piano)

Cecil Taylor: Nefertiti, The Beautiful One Has Come(1962) 完成されたテイラー

1976年頃の再発アルバム。1979年にカット盤で餌箱に入っていたコレを持ち帰った。2枚組で1800円くらいじゃなかったか。嬉しかった気持ちと、聴いて面白くなかった記憶が鮮明。ネフェルティティのタイトルを見て、ショーターの曲を演っている、という誤解もあ…

Cecil Taylor: New York City R&B (1961) 初期テイラーのアルバムは多分ここでお仕舞い

ニューヨークでの買い物。そもそも、これを聴いて初期テイラーを聴くことにしたのだ。 CandidにおけるThe World of Cecil Tailor の残りテイクかと思ったら、別のセッションのようだ。 wikiによると、後年の発売を含めたCandidのアルバムは5枚あるようだ。…

Cecil Taylor: The World Of Cecil Taylor(1960) 現代音楽的といっても

初期テイラーシリーズ。ソニーの日本盤を入手した後、Candidのモノラル原盤を入手、何と2000円以下ってどういうこと? 音質的にはソニー盤で十分だけど、驚いた。 やはり刻み続けるビュエル・ネイドリンガーとデニス・チャールズの上で弾く現代音楽的無調の…

Cecil Taylor: Hard Driving Jazz (1958) テイラーはテイラーだけど

まだ暫く「初期テイラー祭り」。 これは、一旦テイラーのアルバムとして発売後、コルトレーン名義「Coltrane time」となったアルバム。このアルバムでのcreditは'blue train'と覆面サックス奏者、ミエミエだけど。契約問題か。 自分のアルバムを他人名義に変…

Cecil Taylor: Jazz Advance(1956) セシル・テイラーという大きな鍋に

初期テイラー詣でを続けている。エリントンからモンクのピアノがいいなあ、と思うなら、ここを聴くべきだ、と気がついたからだ:入手したのはキング盤。結構音がいい。原盤はさらに、と思わせる一歩手前感が憎い。一回だけみかけたかなあ、幻で有名だったTra…

Herbie Nichols: The Bethlehem Years (1957) ブルーノートの盤よりも寛いだ空気が

先日、ニューヨークで買った安レコード、$8。1970年代の再発で間違いなく、全く希少性はないので、わざわざ買う必要もないのだが、何となく欲しかった。モンクとともに、曲の奇妙な味わい故に欧州の(アヴァンギャルド系)奏者に好まれている。 ブルーノート…

Cecil Taylor: Looking Ahead! (1959) セシル・テイラーの初期のアルバムがちょっとだけ

セシル・テイラーの初期のアルバムがちょっとだけ気になっている。エリントンとかモンクのピアノと同じ味わい、大胆で力強くグルーヴし、そして打鍵の瞬間に音が飛び散るような、が楽しめるから。 アヴァンギャルドな味はテイラーのピアノに溢れていて、それ…

Alexander von Schlippenbach: Jazz Now! (Live At Theater Gütersloh) (2015) シッリペンバッハによるラスト・デイト

米国から帰って、さあレコードを聴こうと思っているが、なかなかのんびりできなくて、結局、通勤でのクルマのなか、が一番良かったりしている。これは今週一番聴いたアルバム。 最初、これはシッリペンバッハによるラスト・デイトであり、ミシャ・メンゲルベ…

浜村昌子: Kind Mind (2009) キモチの隙間のなかで漂ってくれたら

月光茶房の原田さんがときどきFBにアップされるCDやレコードをチェックするのが、密かな愉しみ。 好みがピッタリ、ということではなくて、所々、感覚が鋭敏であったり、要は感性が人によってnot in scaleであるという当たり前のことに、ニヤリとできるからで…

Chick Corea: The Complete "Is" Sessions (1969) カスクーナによる編集盤を聴け、か?

初期のチック・コリアは、マイケル・カスクーナによる編集盤を聴け、ということだろうか。気がつくと、そんな感じ。Song of singingを再聴したときから、気になって初期のアルバムを聴いている。 マイケル・カスクーナによる編集盤は、本アルバムを含め以下…

Chick Corea: Inner Space (1966, 1968 ) 中身の大半は初リーダー作Tones For Joans Bonesだが

その昔、高校時代にチック・コリアにハマっていた(らしい)クリモト君から、大学時代に譲り受けた編集盤。あんまり編集盤が好きじゃないから、放っておいたが、今になって聴くと、実に良く出来ている。 中身の大半は初リーダー作Tones For Joans Bonesだが…

Duke Ellington: Money Jungle(1962) アヴァンギャルドな空気に満ちて

United Artists(UA)のアルバムは録音が良くない、と思っていた。40年前のキングレコードの再発盤を聴いて、その籠もったような音質に苛立った。同じ再発盤でもBlue Note, Riverside, Prestigeとは随分違うものだ、と思っていた・ それが間違いだと気がついた…

Circle: Circle-2 Gathering (1971) フリーに最接近したチック・コリア(の最後のアルバム)

チック・コリアを数日にわたり聴く、なんて30年ぶり、じゃなかろうか?自分のなかで、急速に光彩を失った奏者だけに、聴き直すのは30年前(いや40年近く前だ)の自分への旅、のようなものだ。 しかし当時はサークルは苦手で、そんなに聴いていなかった。とい…

Circle: Circle-1 Live In German Concert (1970) 消えてしまった音源、扱いだけど

何となく1970-1971年チック・コリアシリーズ。 これ、RTFと同時期にリリースされた日本の企画盤。その後、CDで軽く再発されてから消えたようだし、ECMのパリもストリーミングにあがっていない。またブルーノート音源もCD化されていない。何となく消えてしま…

Chick Corea: The Sun (1970) A面はグロスマン、B面はサークルへの習作

もう少し「あの頃の」チック・コリア。 商業的には1970年代の第二期RTFが全盛だったらしい。セントラルパークで一杯、だったそうだ。1970年代末には、今ではタウンホール一杯くらいだけど、なんて記事があった。それでも、その頃隆盛だった日本のジャズフェ…

Chick Corea: The Song Of Singing (1970) 彼が頂点の頃

1960年代後半のコリアは清新な風を吹き込むような、そんな爽やかさがとても魅力だと思う。BN4000番代のダークな音像の世界に光を射し込むような。 その魅力の集大成のようなアルバムが間違いなく彼の代表作Now he sings.....じゃないかな。商業的な成功作で…

Hilton Ruiz: Piano Man (1975) 手数と音の重さ、のようなもののバランス

もう少し1980年前後に気になったピアニストを聴いてみる。 ヒルトン・ルイスはコンテンポラリーのチコ・フリーマンの盤で知った。勿論、王道のテナーって感じのフリーマンがいいのだけど、冒頭の曲で途中から入ってくるルイズの音の煌めき、が好きだった。(…

George Cables: Why Not (1975) そこから薫り立つ匂い

当時、ケイブルスは最晩年のアート・ペッパーと演奏していて、来日もよくしていたと思う。巧くホーンを引き立てる名脇役、の印象がある。ペッパーの遺作はケイブルスとのデュオだし。燻し銀なんて紋切りのコトバは使いたくないが、まさにそう。ペッパーがケ…

1980年前後に旬だったピアニストを思い出してみる

1980年前後、つまりボクがジャズを聴きはじめた頃に輝いていたピアノ奏者、その後の活動を含め、まさに閃光のような一瞬でなかったか、と思える奏者をピックアップしてみる。勿論、「閃光」のように感じるのはボクにとってのウルーヴがある期間のアルバムに…

Anthony Davis: Lady Of The Mirrors (1980) 端正な音のIndia Navigation盤

長い間、アンソニー・デイヴィスの名前を忘れていた。1990年代以降、ほとんどアルバムを出していないように思う。1980年前後のピアニストを聴いていて、思い出した。チコ・フリーマンとの共演盤は聴いている筈だが、記憶がない。 レコードを入手して聴いてみ…

Muhal Richard Abrams: Sightsong (1976) 美しさと強靱さ

今朝、モントルーでのソロを聴いた後はこのアルバム。マラカイ・フェイヴァースとのデュオ。 このレコードだけが、ほぼリアルタイムに入手したもので、エイブラムスの最初の1枚。幸せな出合だ。実に美しい音であるし、また上品な美しさのなかでジャズらしい…

Muhal Richard Abrams: Spiral (1978) 美しいピアノの音

ここ数日、1980年あたりを中心にみた、あの辺りのピアノ奏者、を拾い上げて聴いている。 フリーマンとの共演で光ったルイズ、サンダースとの共演で光ったヒックスの1980年代中盤のレコードを聴いてみたが、ピンとこなかった。音は流れるが、一音一音の力が薄…

Don Pullen: Solo Piano Album(1975) 汽水域の音、の美味しさ

1970-80年代のジャズピアノばかりを聴いている。今朝はドン・ピューレン。 1980年頃、ジョージ・アダムスとの双頭バンドがまさに旬で、Timeless盤はよく聴いたなあ。ダニー・リッチモンドとかジョージ・アダムスとか、ミンガス・バンド絡みの奏者達って、フ…

Bob Neloms: Pretty Music (1982) 麗しいジャズの薫り

こないだ聴いヒュー・ローソンのレコードと同じ匂い、1980年頃の空気に溢れている。当時、ロフト・ジャズからIndia Navigationあたりの音を聴いて、少し難しいなあと思ったのが不思議な程、ジャズの王道だなあと感じる。その後、王道にはなっていないのだけ…

Hugh Lawson: Prime Time (1977) 1980年頃を思い出す

戸隠から帰って、久々にレコードを聴いている。昔から好きなピアノ奏者。タッチが強く、一音一音の艶が良い。ドン・ピューレンなんかとともに、1980年頃に好きだった。1990年代に亡くなっていて早いなあ、と思っていたが、案外古くから活躍していた奏者で、…

Duke Ellington Presents The Dollar Brand Trio (1965) 柔らかなタッチで端正な音

どうも改名(?)後のAbdullah Ibrahimは記憶できない。いつまで経ってもダラー・ブランドだ。その彼のアメリカデビュー盤。DUで入手した安レコード、だけどオリジナル盤。 ライナーノートによると、チューリッヒで公演したエリントンが、楽屋に来た若い歌手…

Paul Bley: Footloose (1962) 愉しい無駄遣い(BYGのモノラル盤)

ふとブレイのFootlooseのモノラル盤、仏BYGからのものを見かけた。安価。気になって購入。やはり、モノラルカートリッジで鳴らすと、とても強い音圧で、ブレイの強いタッチを実感。このアルバムはSavoy盤も早いプレス(オリジナルかどうか、よくわからないの…

Rolf Kühn, Joachim Kühn: Transfiguration(1967) キューン猟盤のその後

東京でRolf Kühn, Joachim Kühnのバンドを聴いて、惹き込まれた。しかしその輝きは1960年代の一瞬にあるということも分かってきた。ヨアヒム・キューンは達者なのだけど、その音楽の振幅が大きく、芯のようなものが分からない。その部分に引きずられて、その…

Paul Bley Plays Carla Bley (1991) ブレイの音が稠密に詰まったアルバム

気になってはいたが、長く入手しなかった盤。理由は幾つかある。レコードを優先したこと、CD期初期のアルバムは概して音に疑問があること、Stteple Chaseの音や内容に時として違和感を感じること(素晴らしい盤もある一方で)、など。 メンバー的にも「ジャ…

Cecil Taylor: Silent Tongues: Live At Montreux '74 (1974) 最初に買った彼のレコード

昨日、セシル・テイラーが亡くなった。特に感慨はない。巨星であるほど空高く、そもそもが現の人と思えなかったりするから。ジャズの巨人と呼ばれる数少ない生き残り、の一人だし。 最初に買った彼のレコードはコレ。1979年だから、演奏から5年あまり。カッ…