Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz (group)

Blue Note All-Stars: Our Point Of View (2017) 強くジャズを感じさせる瞬間

昨夜遅くに帰宅。ポストに投函されていた包みの封を切って、CDをトレイに入れた。ウェイン・ショータのようなテナーが響き、驚いた。カヴァーにしてもよくもまあ、と。何のことはなくて、2枚組と知らなくて、2枚目からかけたので、ショーターとハンコック…

James Blood Ulmer, The Thing: Baby Talk (2015)  1980年頃の若者にとってのウルマー

Bandcampからの新譜のメイルが届いた後の反応: (8月にメイルが来たのだけど予約のみ。発売時点では忘れているので、やはり発売時メイルが正しいと思う!) ほぼ同じタイミングでのツイート。「The Thingとウルマーの共演」と思った自分と、「ウルマーの新…

Air: Air Raid (1976) 3人が攻守を切り替えながらジャズの過去・現在・未来を

これも富山で入手したレコード。 Airのレコードは35年くらい前に2枚入手したのだけど、何となく合わない感じで、そんなに聴かなかった。近年になって、悠雅彦プロデュースのWhy Notレーベルでのデビュー作を聴いて、その素晴らしさに開眼。 このアルバムは1…

The Space Baa: spaced out(2016) 気持ち良し

ここ1年くらいで、面白いなって思ったグループはrabbitooなのだけど、space baaも実に面白い。twitterで知って、試聴したのだけど、一発で気に入った。これ、当面のヘヴィ・ローテーション決まり。 初めて知った辰巳”小五郎”光英がトランペット他、渋サの不…

Nakama: Most Intimate (2016) 音の流れがとても美しい

もう随分と前のことだと思っていたのだけど、彼らをもっきりやで聴いたのは、ほんの数ヶ月前だったのだ。ミニマル的なアプローチをとりながら、楽器の音響的な広がりを聴かせる、ジャズと現代音楽が渾然としたような音楽の面白さに惹かれた。 それは彼らのル…

The Lounge Lizards: The Lounge Lizards (1980) まさに「奇妙な味」が溢れるアルバム

当時、発売すぐに入手し、あまり聴かなかったレコード。ビル・ラザウェルとか、アントン・ファイアー、このジョン・ルリーとか、オーネット一派がファンクをやり出した時期に外野から乱入してきた印象がある。ビル・ラザウェルのようにビートを効かしたり、…

Last Exit - Live In Tokyo: The Noise Of Trouble (1986) インプロ新左翼みたいなメンバー

30年以上前、ラザウェル一派のレコードを随分買ったような気がする。Material, Golden Palominos、そして、このLast exit。結局のところ、案外、ラズウェル自体の音って一本調子で変化に乏しいのだけど、企画の良さ・鋭さで生き延びている人のように思える。…

カフカ鼾: nemutte (2016) 液状化する世界を

夏頃、名古屋で買った坂田明のCDでアイルランド系米人奏者ジム・オルークを知った。その彼が気になって音源を追いかけたが、カテゴリーのようなものか見ると、全く捉え所がない。 このアルバムはCD1枚分で1曲。3人のとりとめもない会話のような、音響的な…

藤本敦夫: BEAT JAZZ (1986) あんまり時代と関係なく活動している人達

なんとくなく重篤な橋本フアンのH松氏の影響もあり、ぼちぼち、このあたりも聴いている。これはレコードで入手。さほど高価ではない。 藤本・橋本によるカラード・ミュージックの続編的なアルバム。現在のUB-Xまで、すっと一直線的に変態を遂げながら、未だ…

The Necks: Townsville (2007) とても淡いミニマル

The necksが気になって、DLサイトを見ていたら、コレに引っかかった。2007年のタウンズヴィルでのコンサート。と云っても、スタジオ録音と変わらぬ、とても淡いミニマルミニマル。ただただ、ヒタヒタと音が波のように寄せてきて、思わぬ水位まで上がるように…

Air: Air Song (1975) 全くもって現代性を持ったアルバムだなあ、と溜息

先日、お茶の水で購入。何となく悠雅彦氏プロデュースのWhynotレーベルの質の高さに気がついたので、India Navigation同様、見かけたら手にしている。 実は30年以上前にAirのアルバムは2枚ほど入手していたのだけど、何となくピンとこなかったこともあって…

phat (藤原大輔): siki (2001) 出張先の朝、ぼんやり

名古屋でテキトーに買ったアルバムが良かったので、もう少し。rabbitooが好みだったら、その味と同じ平面上の感じ。出張先の朝、ぼんやり聴いているが、気持ちよい。 色[siki] アーティスト: phat,坂本龍一,ピーター・バラカン 出版社/メーカー: EMIミュージ…

The Necks: Sex (1989) 慢性中毒の危険

昨日、yorosz氏に教えて頂いたオーストラリアのバンド。ミニマルを基調とした所謂アンビエント系(でいいのかな?)だけど、それなりにジャズ味もあって面白い。結成30年という息の長いバンドということで驚き。日本に年末来ると知って、ますます驚き。(下…

Nakama: Grand Line (2016) レコード聴きの快楽、そのもの

昨日の「もっきりや」でのライヴの買い物。最近は記念品代わりに買っているのだけど、そんないい加減な動機をふっとばすアルバム。素晴らしい。 僅かな音を使って、音響的な空間を精緻に組み立てていく、そんな作業の過程を見ているような気がする。そして社…

Nakama (from Norway) @もっきりや:まだ見えぬ先を指向する奏者達

誤解を招くかも知れない、のだけど、演奏そのものの面白さ、よりも演奏で指向していることの面白さ、を強く感じた夜だった。 最近、強く感じ、そして面白がって聴いているのは、新しい世代の奏者達が作る音空間。明らかに、単なるグルーヴや、単なる即興や、…

Nakama (from Norway) at Mokkiriya, Kanazawa: Short message to Nakama players

To Nakama players: I appreciate all of you for incredible sounds. I still am with your beautiful sounds by vinyl records as above ! I have strong intension on the post-improvised music or post-free jazz as one listener. At present time, we…

近藤秀秋: Structures (2007) 静寂で美しい音、で考えたこと(高柳、Baileyとは何か)

御茶ノ水で何となく買ったアルバム。フリー系の奏者のアルバムなのだけど、静寂で美しい音。室内楽的な均衡がとれたアルバムで、即興なのか記譜されたものなのか、聴いただけでは分からない。作曲手段としての即興も、あるレベルを超えると、即興そのもので…

TaxiWars@もっきりや: 21世紀の殺伐とした空気感を

TaxiWarsはベルギー出身で、ニューヨークでも活動歴がある奏者達のバンド。ジャズが骨であるがヴォーカルはロック、とか、パンクの味で、時にはラップも。21世紀のフュージョンって、こんな感じかな、という面白さ。 TaxiWars: Tom Barman (vocals) , Robin …

rabbitoo: the torch (2016) 変化や違いに刮目すると

前作で、過去からの音の「変化や違い」に刮目すると、どうしてもその包絡線上に次作を置くので、快感のハードルは否応がなく高くなる。その意味で「音場」の変化のなさ、あるいは成熟のようなものに対して辛くなる。 かと云って、詰まらない訳でなく、なかな…

The Montgomery Brothers: Groove Yard (1961) モノラル盤の魅力

いつ何処で買ったかは思い出せない。Riversideのモノラル盤のオリジナル(あるいはオリジナルに準ずる)が、驚くほど安価で置いてあった記憶、と、買っただけで聴いていない記憶、だけがあった。 ときどき拝見するブログで、この「注目されない」盤が実は素…

Weather Report: Live In Germany 1971 奔放な音の応酬

ボクが聴きはじめたのはジャコの時代であり、それがまさに1970年代後半の「時代のジャズ」だった。それがとても気に入っていて、その感覚でヴィトウス時代を聴くとピンとこなかったのは事実。 今になって改めてこの時期の音源を聴くと、実に素晴らしい。マイ…

Weather Report Live In Tokyo (1972) ヴィトウスの云うdirect conversationとparity

Weather reportの発売のあと、ドラム・パーカッションのメンバーを変えて日本公演。1972年の1月に日本ツアー。その東京公演が残されている。ボクがこれを入手したのは1982年。CBSソニーから2800円の廉価盤が出たからだ。マイルスのアガルタ、パンゲア、ダー…

Weather Report: Weather Report (1971) Vitousの新譜と関連して

Vitousの新譜と関連して、久々に聴いている。何となくJaco以降のWeather Reportのアルバムは、今となっては聴くのがしんどいアルバムが多いように思える。Black Marketまでじゃないかなあ、と思う。今でも素晴らしいなあ、と思えるのは第一作である、このア…

GoGo Penguin: Man Made Object (2016) 雨の朝

昨日のポルトとうって変わって、雨の朝。ポルトガル全土で天候不調の様子。 全くの仕事日和で、トランクのなかのランニングシューズが恨めしい。 部屋では、apple musicで音を鳴らしていて快適。Blue Note Recordsはカヴァーしているので、気楽に聴くことが…

Snarky Puppy: Family Dinner vol.II (2016) 今朝、apple musicで聴いた、よかった

2〜3年前、youtubeでレイラ・ハザウェイのヴィデオを見て、即、買ったグループ。なんとなく1980年代のfusionのグルーヴ感を今に蘇らせる、という感じで聴いていて気持ちが良い。ただ、以前買ったアルバムが何となく単調で、レイラ・ハザウェイとのトラック…

Aut To Lunch (2012) ドルフィーの音が造り出す「奇妙な感覚」

年末は自宅から離れていたので、幾つかのブログを参考にしながら、ネット上の音源を聴いていた。そのなかで、とても気になったのが、コレ。2012年録音で、2015年にネット上でリリース。 欧州のMonkモノはいつも気になる。ドルフィーのアルバムであった「キリ…

飛頭: Crumbling steeple (2006) 不思議な時間の流れ

菊地雅章のアルバムを探しているときに、甥の菊地雅晃のアルバムも一緒に捕まえた。そのon forgotten potencyがとても良かったので、もう2枚探した。「とびあたま」というバンドの2006年作。このアルバムもon forgotten potencyと同じ音の世界。緩いfusion…

rabbitoo: national anthem of unknown country (2014) 今年よく聴いたアルバム

昨年秋、秋のアキ(だったか)ツアーで金沢・もっきりやに来た高瀬アキバンドのドラマーが田中徳崇さん。その後の日野皓正バンドでもそうだったけど、切れのよい変化自在なドラムが素晴らしかった。そんなことをネットで申し述べしていたら、新潟のSさんから…

The Bad Plus Joshua Redman (2015) 発売されて、すぐ入手したが

発売されて、すぐ入手したが、そして気に入ってよく聴いたのだけど、何が気に入ったのか自分でもよく分からなくて、いや、今でも分からないのだけど、聴いている。 レッドマンについてはデビューの頃、アルバムを2つ入手して、聴いた。1つめは、あの悲鳴の…

Deep Tone Project: Flow(2014) ウクライナのジャズ

以前、ディスクユニオンに出かけたとき、試聴して気に入ったアルバム。ウクライナのジャズ、だそうだ。 ポップにはECM好きには、ということだったので試聴したのだけど、確かにECM的ではあるが、やや暖かめ。また尖った感じは全くなく、穏やかで聴きやすい。…