Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz (ds)

Antonio Sanchez: Bad Hombre (2016) サンチェスのソロ・アルバムがこんなに面白いとは

アントニオ・サンチェスって、メセニーとの共演で知ったから、もう10年くらいになるのだろうか。彼のアルバムは幾つか入手しているのだけど、バンドの熱さの割りに表現の振幅が狭い印象があって、その後は気に留めていなかった。だから、このアルブムも知ら…

Arto Lindsay,山木秀夫: U Turn (2016) リンゼイの魅力の謎、というよりは

アート・リンゼイと山木秀夫の2人による2016年のライブ@「代官山 晴れたら空に豆まいて」が遂に配信開始。 https://t.co/Ar8Q4R7pqB— kanazawa jazz days (@kanazawa_jazz) 2019年4月27日 随分前から山木秀夫のサイトでカセットテープで発売されていたのは…

Mark Guiliana: BEAT MUSIC! BEAT MUSIC! BEAT MUSIC! (2019) 期待が大きいとこんな事も

2014年から2015年というと、もう5年近く前じゃないか。 その頃、ブラッド・メルドーのプロモーション・ヴィデオでMehlianaを聴いて、メルドーのローズもさることながら、若いドラム奏者マーク・ジュリアナのビートのパルス感、非常に分解能が高く、その高い…

(ECM 2613) David Torn, Tim Berne, Ches Smith: Sun Of Goldfinger (2015, 2018) 冷たい昂奮

先日に続き、トーンのアルバム: 前作であるOnly skyの音世界に、バーン、スミスも溶け込んでいる。いや、溶けてはなくて、様々な方角に鋭い切っ先を向けているような感じ。予定調和的な次元ではないのだけど、上位層で構造化(作曲行為)がしっかりされてい…

Roy Haynes: Just Us (1960) こんなアルバムを繰り返し聴く休日

先週は仕事が過密。ゆっくりレコードを聴く時間がとれなかった。今日(3/3)は、ゆっくりとレコードを聴くこと、自体が嬉しいことだった。 先週の御茶ノ水での一番の釣果はロイ・ヘインズのNew Jazz盤。1960年の録音で、ヘインズの初期のアルバム。ジャケッ…

Shannon Jackson & The Decoding Society: Nasty (1981) 思い出した人

エルザバールのレコードを棚に入れたら、ちょっと見えたアルバム、懐かしい。思い出した人。 ウルマーとともにオーネットのPrime timeに居たシャノン・ジャクソンのアルバム。当時(1980年頃)、ブラッド・ウルマー、シャノン・ジャクソン、ジャマダディーン…

Kahil El'Zabar, David Murray: Golden Sea (1989) special editionでタマげたときのマレイと同じマレイ

今週届いたレコード。カーリ・エルザバールは少しずつ、目についたら入手。こんな感じが良い。これは1989年、レコードがまさに終わろうとしている頃のレコード。実に音が良く、キレの良い打楽器の音が実に良い。全般的にエルザバールはゴングのような楽器で…

関根真理 : Beginning (2018) 確かに「ナナ・ヴァスコンセロスmeets高田みどり」だが

原田さんのディスク紹介tweetで、ambient的な音が面白いことが多い。蠱惑の玉手箱のようなものなので、手が出やすい。 数え切れない(数えていないだけ)くらい、アルバムを入手した。例えば、 とか とか。今度は、 【本日の3枚】2019.1.10◎ pic.1: Brian E…

Sunny Murray: Live At Moers-Festival (1979)  フェイヴァースのベースが気になるこの頃

1979年のメルスでのライヴ。この頃はNETなんか勿論ないから、SJ誌の副島メルスレポートか、このレーベルが最新情報。 録音のバランスもあるのだけど、サニー・マレイは少し引っ込んでいる印象。デヴィッド・マレイのアルバムのようだ、勢いがある、粘着な感…

Kahil El'Zabar Ritual Trio: Renaissance Of The Resistance (1993) 一度で幾通りの味がする美味しいアルバム

一度で幾通りの味がする美味しいアルバムだ。エルザバールを知ったのは1981年のメルスでのライヴ・アルバム: グループ名にもあるような民族音楽的な、色彩感が豊かな打楽器とベースによるミニマルな旋律。跳ねるような打楽器、胴のを存分に響かせたベースの…

富樫雅彦/Spirits Trio: Jazz (1994) 打音の余韻や奥行きを

2000年頃だったか、ある時期、面白いジャズはないかと少しだけ熱心に猟盤した時期がある。幾つかのガイドブックをみたのだけど、吉祥寺のジャズ喫茶のオヤジ本によれば、ヴィーナスがお勧めらしい。ということで何枚か購入したが、良かったのはザイトリンく…

林栄一、斎藤徹、小山彰太: 往来トリオLive 雲は行く(2000) 強く惹かれている

黙々とボンバ・レコードから届いた21枚のCDを聴いている。 #はてなブログ日本のジャズのセール(ボンバ・レコード) - Kanazawa Jazz Dayshttps://t.co/qhFTAM38Wj— kanazawa jazz days (@kanazawa_jazz) 2018年12月5日 #はてなブログ日本のジャズのセール(…

Evan Parker, William Parker, 土取 利行: The flow of spirit - Live concert Tokyo (2015) それ以上のコトバを必要としない

素晴らしい。それ以上のコトバを必要としない。タイトルのとおりThe flow of spirit が眼前に広がる。 ホモサピエンスの出アフリカの頃、5万年くらい前だろうか。ウィリアム・パーカーの祖先と分かれた残り2人の祖先はシナイ半島の北部へ向かった。そして…

Roy Brooks: Live At Town Hall (1974) CAFE INCUSでヤラれた盤

CAFE INCUSでヤラれた盤、即日で入手した。 そんなアルバムって、聴きはじめて1分くらいで引っ張られている。後でじっくり聴くと、がっかりすることもあるのだけど、曲の導入部の高揚感は大切だ。これもアフリカ回帰的な打楽器・ドラムソロから、先日亡くな…

Roy Brooks: The Free Slave (1970) ボクが好きな1970年代ジャズの原点のような

これはプレス年不明の再発盤で札1枚の安レコード(amazonでは2012年)。Muse亡き後のプレスのようだけど、音質は全く問題なく楽しめる。 メンバーが凄くて目眩がする。コールマン、ショウ、ローソン、マクビーと隙無く並んでいる。ジョージ・コールマンはマイ…

鈴木弘, 富樫雅彦: Variation (1969)パラジウムと同年とは

先日、1969年から70年の日本のジャズのアルバムを購入して、確かに1960年代と1970年代の間の破断線があって、そして、それが1968年なのか1969年なのか、気になっている。1968年からの思潮の不連続的変化、のようなものが日本のジャズに及んだのはいつだろう…

Makaya McCraven: Where We Come From(2018) シカゴの音の味のようなもの?

2日間の鳥取ではフルに働いたので疲れた。今日は休憩。横になりながら、眠ったり、微睡んだりしながら聴いている。 シカゴのInternational Anthemの音を聴いていると、異空間のavangardeを聴くような感じ、が時として居心地がよく、時として所在ない感じ、…

Dewey Redman, Cecil Taylor, Elvin Jones: Momentum Space(1998) 晩年の2人とテイラー

こんなアルバムがあることを最近まで知らなかった。 期待の大きさに対し、聴いてみると微妙な「肩すかし感」がある。ドラムが若干オフ気味の録音、も原因の一つ。「昭和一ケタ」世代の3人のうち、レッドマン、ジョーンズが「晩年感」を出していることも原因…

Dan Weiss Trio @Cornelia Street Underground (New York) 変調された躍動、のような感触が

これも先週の土曜日に出かけたライヴ。ダン・ヴァイスの新譜が評判だし、気になる奏者ではあるが、ボクの中では印象がはっきりしていない人。 場所はBlue Noteの近くで、その前日に食べた牡蠣屋と同じ辻: この一帯はいいエリアだなあ。このコーネリア・スト…

Kahil El'Zabar/Ethnic Heritage Ensemble: Mama's House Live (2009) シカゴの音をもっと聴きたくなった

ボクがエルザバールを知ったのは1982年頃。大学を卒業する少し前の頃。副島氏のメルスの記事か何か読んで気になったバンドの一つがEthnic Heritage Ensemble。入手したメルスでの録音盤も好みだった。 それから幾星霜、突然、フリー系の音楽を聴くようになっ…

Beaver Harris: African Drums (1977) うーん厳しいなあ、でもウェアの入った曲は

昨日、JOE氏のtweetで懐かしい名前を見て、レコード棚から取り出した。 ちょっと驚きの新譜ラインアップ。Beaver Harris / Don Pullen の『360° Experience』がCD再発。https://t.co/LDl55nirIn — JOE (@JOE_as) 2018年4月16日 帰ったら、これ聴こう。 pic…

Tony Williams: Emergency! (1969) 皆、アレが好きなんじゃないか

ブルーノートの4000番台って、結構好きなのだけど、あの漆黒のなかで輝くような音を聴いた後でゲッツのsweet rainなんかを聴くと、コリアが運んできた清新な風のようなものが眩しい。このアルバムは真逆のほうに行った音。より闇は深くなり、世に云われるジ…

Han Bennink: Home Safely (1994) レコード聴くと、これが実に

あまりに素晴らしいので、レコードを入手。ディスクユニオンから出たもの。レコード聴くと、CDよりもドラムが前に出て、これが実に素晴らしい。ベニンクの「微妙にヘンな」ドラム、ブラッシのコスれる感じが脊髄を直撃。タマらないなあ。 [2019-4-3] 普通に…

Mtume: Kiss This World Goodbye (1978) レジー・ルーカスとエムトゥーメへの興味

少し、マイルス・デイヴィスのファンク時代、1973年から1975年のリズム・セクションが気になって、聴いている。ギターがレジー・ルーカス、ピート・コージー、ベースがマイケル・ヘンダーソン、ドラムはアル・フォスター、パーカッションはエムトゥーメだ。…

Makaya McCraven: In the moment (2015) シカゴの美味しい音

先日、大野俊三のアルバムをアップして、「裏マイルス」と書いたら、(多分)膝を打ってくれた方がおられて嬉しかった。 フリーとファンクが融合したような当時のマイルスの音が大好き。そして、その音が本当にスポット的なもので、時間的な広がりを持たなか…

Paul Motian: Bill Evans (1990) はじめてロヴァーノがいいなあ、と

2015年のWinter&Winterによる再発盤。モチアンのエヴァンス集。幾つかの迷いがあったが、レコードで入手。迷いとは、 ・この時期の録音をレコードで買う意味があるのか、 ・うねうねってしたロヴァーノや、まったりとしてしまったフリーゼル大丈夫か、 のよ…

森山威男: Live at Lovely(1990) 28年前の名古屋の観客に混じって

丁度、仕事一色だった時期なので、この頃のジャズのことはリアルタイムには、あまり分からない、割と最近入手したアルバム。森山威男は山下トリオでの演奏で心奪われた(と書いて大袈裟ではない)のだけど、退団後の動静はあまり分からなかった。1985年頃だ…

Al Foster: Mixed Roots (1978) スストの前哨戦(裏菊地盤)

新潟で入手したレコード。CDは再三再発されているので、音源自体は珍しくない。話題にもならないが。 これは長くレコードで探していて、案外高価で手を出していなかったもの。実に適正価格だったので嬉しい。菊地雅章が全面的に入っている。CBSソニーの企画…

(ECM2576) Thomas Strønen, Time Is A Blind Guide: Lucus (2017) ECMから北欧の軒続きに

実に美しい。とかく過剰残響が気になるECMだけど、これは適量。打楽器を中心に据えつつも、打楽器の乾いた美音に潤いを与える弦やピアノの煌めき。Thomas Strønenの曲、いいなあと思う。巧くジャズよりは現代音楽寄りのあたりを攻めている感じだ。 このなか…

石若駿: SONGBOOK (2016) 面白い

昨日に続いて、石若駿を。 これは石若駿が作った「唄モノ」のアルバム、と云う捉え方は何か違う。Dear familyがジャズのデュオ作品と云ってしまうと感じる違和感、と同じ意味で。驚くほど2つのアルバムの音は同じで、石若駿が作る曲が違った奏者の組み合わ…