Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

avantgarde

翠川敬基/緑化計画: arbor day (2003) 幸せな弛緩

ボンバの日本のジャズ・セール・シリーズ(テキトー): 富樫雅彦のSketchを聴いた20歳の頃から、 翠川敬基のベースの音は深く意識に沈殿している。セール品のなかに、その名前を見つけた時には迷わずクリック。 到着後に、しっかりメンバーを見ると、片山広…

Alexander von Schlippenbach: Features (2013) 何となく苦手感があったが

シュリッペンバッハって何となく(本当に何となく)苦手感があって、35年前にグローブユニティが合わなかったんだと思う、その後は聴いていなかった。 先日、1965年のギュンター・ハンペルのレコードでのピアノが美しく、素晴らしいジャズピアニストなんだな…

Bob James: Explosions (1965) 随分と時代を先取り

昨日、月光茶房に伺った折に、原田さんがかけてくださったアルバム(ぎょっとしたお客さんもおられたようで、スミマセン)。 モノラル盤の強い音圧の音が店内に響く。予想していたよりも面白い。音響的なものに耳が馴染んだからだろう。 【本日の1枚】2018.…

Schlippenbach Trio+高瀬アキ「冬の旅:日本編」 コンサートには終わりがある、そこが

うまくシュリッペンバッハ・トリオ(エヴァン・パーカー、ポール・リットン)+高瀬アキの公演@高円寺を聴くことができた。今年は下半期に入って、ライヴを聴く機会をしっかり確保できている。 シュリッペンバッハは40年近く前に、グローブユニティ・オーケ…

Evan Parker, William Parker, 土取 利行: The flow of spirit - Live concert Tokyo (2015) それ以上のコトバを必要としない

素晴らしい。それ以上のコトバを必要としない。タイトルのとおりThe flow of spirit が眼前に広がる。 ホモサピエンスの出アフリカの頃、5万年くらい前だろうか。ウィリアム・パーカーの祖先と分かれた残り2人の祖先はシナイ半島の北部へ向かった。そして…

Art Ensemble Of Chicago: Live (1969) 今更ながらのAEOC初心者の疑問

出張から帰って、とりあえずレコード聴き。これは仙台で買ったもの。 1969年のパリでのライヴ。1980年に発売されている発掘盤、のようなものらしい。 録音のバランスが悪く、打楽器が全面でホーンがまともに聞こえるのは4面だけ。あとは遠くで鳴っている。…

新宿・ピットイン: 一噌幸弘セシル・テイラー追悼セッション

早稲田での仕事が早々に終わったあと、ハッとした。ライヴに行けるじゃないか。 調べてみると新宿で原田依幸と石渡明廣が出るじゃないか、と小躍りして向かった。 原田さんは40年くらい前のドイツでのライヴ、梅津さんとのデュオをFM放送で聴いて刮目。ピア…

The Golden Palominos (1983) DNAのシングル盤じゃあリンゼイが聴き足りなくて

昨夜は仙台で買ったアート・リンゼイのDNAのシングル盤を聴いた。 ギターのキレの良さが音も良く収められていて、しかし収録は極端に短いので、リンゼイやら何やら、もう少し聴きたくなった。 もう寝なきゃ pic.twitter.com/fvT2RxOet8— kanazawa jazz days …

Ramuntcho Matta: Écoute... (1987)  ドン・チェリーとの関係

昨日、仙台のレコード屋、と云うには驚きの空間STORE 15NOVでかかっていたレコード: 空間音、ヴォイス、そんなものが楽しく、また店の空間に良く馴染んだ乾いた音がコロコロしていた。フランスのラムンショー・マッタという奏者でありプロデューサー。今も…

Ran Blake: Plays Solo Piano (1965) ESPのアルバムって

ニューヨークで$15のレコード。ESP初期のモノラルプレス。入手したときは小躍りしたが、その後は放置。いかんなあ。 ESPのアルバムって、(ボクだけじゃないと思うが)基本、サックスがウギャーとか咆哮するレーベルのイメージ。こんな美しいピアノ・ソロが…

Don Cherry: Hear & Now (1976) Brown riceのような統一的な音空間はないが

先日入手したBrown Riceで頭の中はプチ・チェリー祭り状態、ということで引き続き、このアルバムを入手。 録音の1976年は、マイルスがお休みで、ポップなフュージョンが広がりつつあった、時期ではなかろうか。このアルバムもそんな時代なので、Michael Brec…

Misha Mengelberg: Afijn(2005) 昨夜届いたDVD

この横井さんの記事を読んでから、観たかったヴィデオ: 何年か待ったが、やっと入手した。よく考えると、このDVDはPALの筈なんだけど、何故見えるんだろうか?(TV録画用のレコーダで見ている)それはともかく、昨日の深夜に帰宅したら届いていたので小躍り…

Don Cherry: Brown Rice (1977) 無境界の漂う音世界のなかに

邦題ではブラウン・ライスであるが、ジャケットをみると記載がない。後のArtist Houseのジョン・シュナイダーによるA&M Horizonシリーズの1枚。ヘイデンのアルバムなどの圭作多し。 チェリーというと最晩年のアルバムが好きだ。ジャンルや様式からはみ出し、…

Misha Mengelberg: Change Of Season (Music Of Herbie Nichols) (1984) 好きなジャズアルバムを幾つか挙げるならば

ようやく入手した。レコードが手に入るまで我慢していた。CDでも入手していない。spotifyは知らなかったのだけど。先日、お茶の水でひょこり出会った。嬉しかったなあ。 この日曜日に聴いたが、実に良かった。メンゲルベルクのアルバムで一番、じゃないかな…

Ben LaMar Gay: 500 Chains(2018) 様々な曲調が適度な混沌さをつくり

シカゴのInternational Anthemは,ジェフ・パーカーやマカヤ・マクレイヴィンのアルバムが面白く、気になるレーベル。混沌とした音のなかから、荒っぽいアヴァンギャルド性を感じるような、音の始原への取り組みがアヴァンギャルドのような、というか。そのあ…

Anthony Braxton: Dona Lee (1972) ヴェクトルが反転したときに

なんで長い間、ブラックストンにあまり手が出なかった、かと云うと、コリアとのサークルが面白くなかった、から。とは云え、同年のタウンホール(トリオレコードの偉業)は気に入りだったので、やっぱり何でだろう。なんか小難しい化学式を真似た曲名が気に入…

両国門天ホール:「響きの今」ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルヴェルク、ピーター・エヴァンス コンサート

レコード屋からカフェ・インカスに無理矢理寄ったので、両国門天ホール(雑居ビルの一階に作られた壁面板張りの感じの良い空間、以前、今井和雄を聴いた場所と同じビル)にはギリギリの到着。満員だった。最後列に座る。予約しておいて良かった。deadな音空…

木村まり: Voyage Apollonian (2017) 音への偏執が美音で結実

ヘンリー・カイザーのアルバムに参画している日本人に気がついた。ヴァイオリン奏者。spotifyで試聴すると、とても良い。早速、CDを入手。ライナーノートはジム・オルーク。カイザーとかオルークと繋がっている人のようだ。 electronics(interactive compute…

John McLaughlin: Where Fortune Smiles (1969) 音の熱さが奏者間の摩擦のように感じられ

この頃の英国のジャズは面白い。ジョン・サーマンやimprovised musicへ出発するディレク・ベイリー、デイヴ・ホランド、ケニー・ホイラー、ジョン・テイラーなどなど。 このアルバムはドイツのベルガー以外は、UKオールスターズのアルバム。20年くらい前にCD…

Don Cherry: Home Boy Sister out (1985) CD/レコードが再発されていた!(買うべし)

Home Boy Sister outはCherryが亡くなる10年前、晩年に残したアルバム。

The Art Ensemble Of Chicago: Bap-tizum (1972) AEOCとの縁の薄さ

AEOCには縁が薄い。1984年(だったか)来日のとき、当日券があると思って関内ホールに行ったが、売り切れの張り紙で呆然。生で聴き逃した。実は、その時点でレコードを聴いていない。いや「ラジオのように」での客演だけかな。 この手の音はライヴから入り、…

Guitar Solos 3 (1979) 飯島晃のソロ音源4分40秒

仕事の多寡によるのか、気温の高低によるのか、あるいは湿度なのか、環境が変わると(なのかもわからないが)、聴いて愉しい音が変わってくる。先週末は時間に余裕があったので、米国で買い求めたLPレコード中心に聴いてみたが、どうも愉しくない。詰まらな…

No Tongues: Les voies du Monde(2018) 木の胴体の共鳴音を聴く趣

月光茶房の原田さんのtweeで出知ったアルバム: 【本日の1枚】2018.8.3No Tongues [ Les voies du monde ] (Ormo Records, 2018) 2LPshttps://t.co/tsZ9oMYLwXネット通販 Reconquistaのツイートで知った本作。tp, sax, コントラバス×2の4人組。演奏によっ…

Makaya McCraven: Where We Come From(2018) シカゴの音の味のようなもの?

2日間の鳥取ではフルに働いたので疲れた。今日は休憩。横になりながら、眠ったり、微睡んだりしながら聴いている。 シカゴのInternational Anthemの音を聴いていると、異空間のavangardeを聴くような感じ、が時として居心地がよく、時として所在ない感じ、…

Dewey Redman, Cecil Taylor, Elvin Jones: Momentum Space(1998) 晩年の2人とテイラー

こんなアルバムがあることを最近まで知らなかった。 期待の大きさに対し、聴いてみると微妙な「肩すかし感」がある。ドラムが若干オフ気味の録音、も原因の一つ。「昭和一ケタ」世代の3人のうち、レッドマン、ジョーンズが「晩年感」を出していることも原因…

近藤直司: Desireless (2015) 演奏と録音の共鳴・共振のようなゆさぶり

実に素晴らしいレコード。 この時代に「新しい録音」のLPレコードを入手する意味を自問自答している。少なくとも、この10年くらいのCDの音はレコードを凌駕するポテンシャルを獲得したと思う。だから入手後に頭を掻くようなモノが少なくない。 しかし、これ…

吉田野乃子/ Cubic Zero(立方体・零): Flying Umishida(2018) 電化であることに意味があるのではなく

吉田野乃子さんの新作が出た。 奏者直販なのでメールで注文(野乃屋レコーズ: nonoko_yoshida@yahoo.co.jp)。 奏者自身のレーベルでの3作目であるが、内容、物品としての仕上がり含め、地方での自主制作とは全く思えない質。twitterか何かで、地方でも出来る…

Cecil Taylor: The Eighth (1981) ベースが与える強靱なグルーヴ感

初期のセシル・テイラー聴きは、1962年のコペンハーゲンのライヴを聴いたところでかなり満足。晩年までのスタイルがそこで完成し、その美しさがシックリくるようになったから。長年感じていた違和感、のようなものがスッと消えた。 このアルバムは1981年の西…

Cecil Taylor: Nefertiti, The Beautiful One Has Come(1962) 完成されたテイラー

1976年頃の再発アルバム。1979年にカット盤で餌箱に入っていたコレを持ち帰った。2枚組で1800円くらいじゃなかったか。嬉しかった気持ちと、聴いて面白くなかった記憶が鮮明。ネフェルティティのタイトルを見て、ショーターの曲を演っている、という誤解もあ…

Cecil Taylor: New York City R&B (1961) 初期テイラーのアルバムは多分ここでお仕舞い

ニューヨークでの買い物。そもそも、これを聴いて初期テイラーを聴くことにしたのだ。 CandidにおけるThe World of Cecil Tailor の残りテイクかと思ったら、別のセッションのようだ。 wikiによると、後年の発売を含めたCandidのアルバムは5枚あるようだ。…