Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

avantgarde

Don Cherry: Hear & Now (1976) Brown riceのような統一的な音空間はないが

先日入手したBrown Riceで頭の中はプチ・チェリー祭り状態、ということで引き続き、このアルバムを入手。 録音の1976年は、マイルスがお休みで、ポップなフュージョンが広がりつつあった、時期ではなかろうか。このアルバムもそんな時代なので、Michael Brec…

Misha Mengelberg: Afijn(2005) 昨夜届いたDVD

この横井さんの記事を読んでから、観たかったヴィデオ: 何年か待ったが、やっと入手した。よく考えると、このDVDはPALの筈なんだけど、何故見えるんだろうか?(TV録画用のレコーダで見ている)それはともかく、昨日の深夜に帰宅したら届いていたので小躍り…

Don Cherry: Brown Rice (1977) 無境界の漂う音世界のなかに

邦題ではブラウン・ライスであるが、ジャケットをみると記載がない。後のArtist Houseのジョン・シュナイダーによるA&M Horizonシリーズの1枚。ヘイデンのアルバムなどの圭作多し。 チェリーというと最晩年のアルバムが好きだ。ジャンルや様式からはみ出し、…

Misha Mengelberg: Change Of Season (Music Of Herbie Nichols) (1984) 好きなジャズアルバムを幾つか挙げるならば

ようやく入手した。レコードが手に入るまで我慢していた。CDでも入手していない。spotifyは知らなかったのだけど。先日、お茶の水でひょこり出会った。嬉しかったなあ。 この日曜日に聴いたが、実に良かった。メンゲルベルクのアルバムで一番、じゃないかな…

Ben LaMar Gay: 500 Chains(2018) 様々な曲調が適度な混沌さをつくり

シカゴのInternational Anthemは,ジェフ・パーカーやマカヤ・マクレイヴィンのアルバムが面白く、気になるレーベル。混沌とした音のなかから、荒っぽいアヴァンギャルド性を感じるような、音の始原への取り組みがアヴァンギャルドのような、というか。そのあ…

Anthony Braxton: Dona Lee (1972) ヴェクトルが反転したときに

なんで長い間、ブラックストンにあまり手が出なかった、かと云うと、コリアとのサークルが面白くなかった、から。とは云え、同年のタウンホール(トリオレコードの偉業)は気に入りだったので、やっぱり何でだろう。なんか小難しい化学式を真似た曲名が気に入…

両国門天ホール:「響きの今」ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルヴェルク、ピーター・エヴァンス コンサート

レコード屋からカフェ・インカスに無理矢理寄ったので、両国門天ホール(雑居ビルの一階に作られた壁面板張りの感じの良い空間、以前、今井和雄を聴いた場所と同じビル)にはギリギリの到着。満員だった。最後列に座る。予約しておいて良かった。deadな音空…

木村まり: Voyage Apollonian (2017) 音への偏執が美音で結実

ヘンリー・カイザーのアルバムに参画している日本人に気がついた。ヴァイオリン奏者。spotifyで試聴すると、とても良い。早速、CDを入手。ライナーノートはジム・オルーク。カイザーとかオルークと繋がっている人のようだ。 electronics(interactive compute…

John McLaughlin: Where Fortune Smiles (1969) 音の熱さが奏者間の摩擦のように感じられ

この頃の英国のジャズは面白い。ジョン・サーマンやimprovised musicへ出発するディレク・ベイリー、デイヴ・ホランド、ケニー・ホイラー、ジョン・テイラーなどなど。 このアルバムはドイツのベルガー以外は、UKオールスターズのアルバム。20年くらい前にCD…

Don Cherry: Home Boy Sister out (1985) CD/レコードが再発されていた!(買うべし)

Home Boy Sister outはCherryが亡くなる10年前、晩年に残したアルバム。

The Art Ensemble Of Chicago: Bap-tizum (1972) AEOCとの縁の薄さ

AEOCには縁が薄い。1984年(だったか)来日のとき、当日券があると思って関内ホールに行ったが、売り切れの張り紙で呆然。生で聴き逃した。実は、その時点でレコードを聴いていない。いや「ラジオのように」での客演だけかな。 この手の音はライヴから入り、…

Guitar Solos 3 (1979) 飯島晃のソロ音源4分40秒

仕事の多寡によるのか、気温の高低によるのか、あるいは湿度なのか、環境が変わると(なのかもわからないが)、聴いて愉しい音が変わってくる。先週末は時間に余裕があったので、米国で買い求めたLPレコード中心に聴いてみたが、どうも愉しくない。詰まらな…

No Tongues: Les voies du Monde(2018) 木の胴体の共鳴音を聴く趣

月光茶房の原田さんのtweeで出知ったアルバム: 【本日の1枚】2018.8.3No Tongues [ Les voies du monde ] (Ormo Records, 2018) 2LPshttps://t.co/tsZ9oMYLwXネット通販 Reconquistaのツイートで知った本作。tp, sax, コントラバス×2の4人組。演奏によっ…

Makaya McCraven: Where We Come From(2018) シカゴの音の味のようなもの?

2日間の鳥取ではフルに働いたので疲れた。今日は休憩。横になりながら、眠ったり、微睡んだりしながら聴いている。 シカゴのInternational Anthemの音を聴いていると、異空間のavangardeを聴くような感じ、が時として居心地がよく、時として所在ない感じ、…

Dewey Redman, Cecil Taylor, Elvin Jones: Momentum Space(1998) 晩年の2人とテイラー

こんなアルバムがあることを最近まで知らなかった。 期待の大きさに対し、聴いてみると微妙な「肩すかし感」がある。ドラムが若干オフ気味の録音、も原因の一つ。「昭和一ケタ」世代の3人のうち、レッドマン、ジョーンズが「晩年感」を出していることも原因…

近藤直司: Desireless (2015) 演奏と録音の共鳴・共振のようなゆさぶり

実に素晴らしいレコード。 この時代に「新しい録音」のLPレコードを入手する意味を自問自答している。少なくとも、この10年くらいのCDの音はレコードを凌駕するポテンシャルを獲得したと思う。だから入手後に頭を掻くようなモノが少なくない。 しかし、これ…

吉田野乃子/ Cubic Zero(立方体・零): Flying Umishida(2018) 電化であることに意味があるのではなく

吉田野乃子さんの新作が出た。 奏者直販なのでメールで注文(野乃屋レコーズ: nonoko_yoshida@yahoo.co.jp)。 奏者自身のレーベルでの3作目であるが、内容、物品としての仕上がり含め、地方での自主制作とは全く思えない質。twitterか何かで、地方でも出来る…

Cecil Taylor: The Eighth (1981) ベースが与える強靱なグルーヴ感

初期のセシル・テイラー聴きは、1962年のコペンハーゲンのライヴを聴いたところでかなり満足。晩年までのスタイルがそこで完成し、その美しさがシックリくるようになったから。長年感じていた違和感、のようなものがスッと消えた。 このアルバムは1981年の西…

Cecil Taylor: Nefertiti, The Beautiful One Has Come(1962) 完成されたテイラー

1976年頃の再発アルバム。1979年にカット盤で餌箱に入っていたコレを持ち帰った。2枚組で1800円くらいじゃなかったか。嬉しかった気持ちと、聴いて面白くなかった記憶が鮮明。ネフェルティティのタイトルを見て、ショーターの曲を演っている、という誤解もあ…

Cecil Taylor: New York City R&B (1961) 初期テイラーのアルバムは多分ここでお仕舞い

ニューヨークでの買い物。そもそも、これを聴いて初期テイラーを聴くことにしたのだ。 CandidにおけるThe World of Cecil Tailor の残りテイクかと思ったら、別のセッションのようだ。 wikiによると、後年の発売を含めたCandidのアルバムは5枚あるようだ。…

立花秀輝, 不破大輔: ◯ (2011) 技量を超えた何か

こういうアルバムは、いきなり感情の裏側まで音が入ってくるので、どーだこーだという小賢しいコトバを撥ね付ける力がある。それが彼らの技量なのか、それとも同じようなテレビの音楽番組を子供の頃みたからなのか、わからない。もちろん、技量ではあるのだ…

Cecil Taylor: The World Of Cecil Taylor(1960) 現代音楽的といっても

初期テイラーシリーズ。ソニーの日本盤を入手した後、Candidのモノラル原盤を入手、何と2000円以下ってどういうこと? 音質的にはソニー盤で十分だけど、驚いた。 やはり刻み続けるビュエル・ネイドリンガーとデニス・チャールズの上で弾く現代音楽的無調の…

Jeff Parker: Slight Freedom (2013-14) streetからの路地風のようなものが(レコードを入手した)

いつものことだけど、レコードでの入手を悩む。近年のディジタル音源の質向上を考えると、無駄にしか思えない。しかし何かがやはり違う、ようにも思える。 悩むくらいなら入手、なので、このレコードも入手。まあ変わらないなあ、と苦笑い、だったのだけど、…

Cecil Taylor: Hard Driving Jazz (1958) テイラーはテイラーだけど

まだ暫く「初期テイラー祭り」。 これは、一旦テイラーのアルバムとして発売後、コルトレーン名義「Coltrane time」となったアルバム。このアルバムでのcreditは'blue train'と覆面サックス奏者、ミエミエだけど。契約問題か。 自分のアルバムを他人名義に変…

Cecil Taylor: Jazz Advance(1956) セシル・テイラーという大きな鍋に

初期テイラー詣でを続けている。エリントンからモンクのピアノがいいなあ、と思うなら、ここを聴くべきだ、と気がついたからだ:入手したのはキング盤。結構音がいい。原盤はさらに、と思わせる一歩手前感が憎い。一回だけみかけたかなあ、幻で有名だったTra…

Jeff Parker: The New Breed(2016) 心象に翳を残すような

先日に続き、ジェフ・パーカーを聴いている。 マイルス・デイヴィスや菊池雅章のアヴァンギャルド・ファンクが、心象の奥底に音が落ち込み、そこから身体へ向かうような軌跡を描くなら、この音はまず身体に向かうような振りをしながら、心象の奥底に音が向か…

マンハッタンでの会話の余韻

マンハッタンのdowntown music gallery(DMG)に出かけたのが、6月一番のヒット。まだ気持ちのなかはホット。導いて頂いた@kontanotiti1氏, @sightsongs氏に感謝。DMGに居たミラーさんとの会話の中で、Vision FestivalとSengawaが素晴らしい、そんな話題が…

Cecil Taylor: Looking Ahead! (1959) セシル・テイラーの初期のアルバムがちょっとだけ

セシル・テイラーの初期のアルバムがちょっとだけ気になっている。エリントンとかモンクのピアノと同じ味わい、大胆で力強くグルーヴし、そして打鍵の瞬間に音が飛び散るような、が楽しめるから。 アヴァンギャルドな味はテイラーのピアノに溢れていて、それ…

Alexander von Schlippenbach: Jazz Now! (Live At Theater Gütersloh) (2015) シッリペンバッハによるラスト・デイト

米国から帰って、さあレコードを聴こうと思っているが、なかなかのんびりできなくて、結局、通勤でのクルマのなか、が一番良かったりしている。これは今週一番聴いたアルバム。 最初、これはシッリペンバッハによるラスト・デイトであり、ミシャ・メンゲルベ…

Peter Kuhn: Livin´ Right (1978) DMGでの買い物

マンハッタンのDMGでの購入レコード。 封を切っていないものだけど、当時(40年前)のプレスのようだ。キューン本人保有のdead stockのようだ。キューンは1980年頃まで活動していたようだけど、30年ばかりdisappearで、最近復活とDMGで聴いた。 近藤等則の初…