Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

avantgarde

Daniel Carter, William Parker, Matthew Shipp: Seraphic Light (2017) 濃密なフリージャズ的室内楽

konta氏の有り難い示唆で行ったマンハッタンの中華街にあるDMGで購入したCD。ブルースさん不在で、ヒカシューのTシャツを着た留守番が居たのだけど、ペットボトルニンゲン(吉田野乃子さんが入っているバンド)のミラーさん、とのこと。 ミラーくんからメー…

Old And New Dreams (1976) 息子レッドマンは何がstill何だろうか

レッドマンの息子の方が、新譜Still dreamingを出した。Still dreamingは、親父のほうのOld And New Dreams での夢が、Stillということ、だそうだ。 STILL DREAMING アーティスト: JOSHUA REDMAN 出版社/メーカー: NONES 発売日: 2018/05/25 メディア: CD こ…

Circle: Circle-2 Gathering (1971) フリーに最接近したチック・コリア(の最後のアルバム)

チック・コリアを数日にわたり聴く、なんて30年ぶり、じゃなかろうか?自分のなかで、急速に光彩を失った奏者だけに、聴き直すのは30年前(いや40年近く前だ)の自分への旅、のようなものだ。 しかし当時はサークルは苦手で、そんなに聴いていなかった。とい…

Circle: Circle-1 Live In German Concert (1970) 消えてしまった音源、扱いだけど

何となく1970-1971年チック・コリアシリーズ。 これ、RTFと同時期にリリースされた日本の企画盤。その後、CDで軽く再発されてから消えたようだし、ECMのパリもストリーミングにあがっていない。またブルーノート音源もCD化されていない。何となく消えてしま…

Kahil El'Zabar/Ethnic Heritage Ensemble: Mama's House Live (2009) シカゴの音をもっと聴きたくなった

ボクがエルザバールを知ったのは1982年頃。大学を卒業する少し前の頃。副島氏のメルスの記事か何か読んで気になったバンドの一つがEthnic Heritage Ensemble。入手したメルスでの録音盤も好みだった。 それから幾星霜、突然、フリー系の音楽を聴くようになっ…

Muhal Richard Abrams: Sightsong (1976) 美しさと強靱さ

今朝、モントルーでのソロを聴いた後はこのアルバム。マラカイ・フェイヴァースとのデュオ。 このレコードだけが、ほぼリアルタイムに入手したもので、エイブラムスの最初の1枚。幸せな出合だ。実に美しい音であるし、また上品な美しさのなかでジャズらしい…

Muhal Richard Abrams: Spiral (1978) 美しいピアノの音

ここ数日、1980年あたりを中心にみた、あの辺りのピアノ奏者、を拾い上げて聴いている。 フリーマンとの共演で光ったルイズ、サンダースとの共演で光ったヒックスの1980年代中盤のレコードを聴いてみたが、ピンとこなかった。音は流れるが、一音一音の力が薄…

Keshavan Maslak: Big Time (1981) 奇妙な味わいが通底するアルバム

休みはdead stockのレコード聴き。いつ買ったかも思い出せない。まずい。 このマスラクって、今はKenny Millionという名前でアルバムを出しているようだが、いつ改名したのか。そう思っていたら、1980年代も名前を2つ使っている。不思議なことだ。 これは英…

Paul Bley: Footloose (1962) 愉しい無駄遣い(BYGのモノラル盤)

ふとブレイのFootlooseのモノラル盤、仏BYGからのものを見かけた。安価。気になって購入。やはり、モノラルカートリッジで鳴らすと、とても強い音圧で、ブレイの強いタッチを実感。このアルバムはSavoy盤も早いプレス(オリジナルかどうか、よくわからないの…

Louis Sclavis, Craig Taborn, Tom Rainey: Eldorado Trio (2009) 粟立つ音の快感

2009年のポルトガル・ポルトでのライヴ。随分前に行ったが、ポルトはいい街だった、のを思い出した。乾いた、海沿いの空気を思い出させるような、からっとした音が魅力のアルバム。楽器がピンとしてるように聴こえる。そして強い陽光のもとだから際立つ陰翳…

Beaver Harris: African Drums (1977) うーん厳しいなあ、でもウェアの入った曲は

昨日、JOE氏のtweetで懐かしい名前を見て、レコード棚から取り出した。 ちょっと驚きの新譜ラインアップ。Beaver Harris / Don Pullen の『360° Experience』がCD再発。https://t.co/LDl55nirIn — JOE (@JOE_as) 2018年4月16日 帰ったら、これ聴こう。 pic…

Cecil Taylor: Silent Tongues: Live At Montreux '74 (1974) 最初に買った彼のレコード

昨日、セシル・テイラーが亡くなった。特に感慨はない。巨星であるほど空高く、そもそもが現の人と思えなかったりするから。ジャズの巨人と呼ばれる数少ない生き残り、の一人だし。 最初に買った彼のレコードはコレ。1979年だから、演奏から5年あまり。カッ…

Misha Mengelberg: Pech Onderweg (1978) ミシャのピアノを味わい尽くす

ミシャのピアノを味わい尽くすLPレコードだ。1978年のアムステルダムでのライヴ。 BVHAASTから出たアルバムが、最近ICPから再発された。ジャケットがAmy Mengelberg(家族、だよね?)の絵に変更されている。綺麗なLPレコード。 録音、演奏ともに、深く満足…

Misha Mengelberg Piet Noordijk Quartet: Journey (1966) ICP一派を聴く快感

先日、CAFE INCUSでマスターと話をしていたら、やはりICPではなくINCUSである理由があって、空間構築的な部分が格好いい、そんな話であったと思う。 ボクがINCUSのアルバムを聴きはじめたのは最近。欧州のimprovised musicでは、ICPが好きだった。ICPでの活…

Buell Neidlingerの追悼記事を見かけて

twitterのtime lineで懐かしくも希にしか見かけない名前が流れた: ビュエル・ネイドリンガー、だ。追悼記事だな、と思った。 ボクはセシル・テイラーとの共演盤で知るのみ。上記記事でも同じトピックス。半世紀以上前の活動がピークだったのか。 Buell Neid…

沖至: Trumpet In Modern Jazz (1970) 「モダン・ジャズ名曲集」だけではない

最近になって、沖至の記事がwikiにアップされているとのtweetがあって、読んでみたが、奏者へのrespectが熱く伝わる内容。 沖至 - Wikipedia ボクが最初に聴いたのは1980年頃に来日した折に出演したNHK-FMのライヴ。ミッシェル・ピルツとの共演で、抑制的な…

Lotte Anker, Ikue Mori, 巻上公一@もっきりや(2/27)冷めた狂気と熱い正気が交叉するような

最近のニューヨークで録音されたimprovised music/free jazzのアルバムにIkue Moriという名前がcreditされているのに気がついたのはいつ頃だろうか。昨年のテイボーンとのアルバムは素晴らしく、音空間の歪み、のようなものを与え、その裂け目から星のカケラ…

吉田隆一, 石田幹雄: 霞(2009) いや、良かった

とりあえず気になった奏者は、何枚かのアルバムを聴くようにしている。石田幹雄もそう。JOE氏の咆哮?にハマる時点で、そんな気持ち。新作・時景とともに、何枚か欲しくなった。 石田幹雄のアルバムをご本人から入手する際、ホームページでこのアルバムの存…

Byard Lancaster: Documentation: The End Of A Decade (1980) レコード整理で

レコード整理で出てきたレコード。 フィラデルフィアのアルト奏者。大昔に買ったきり、だったので聴いてみる。Bellowsは在NYの杉山和紀のレーベルで、近藤等則の最初のアルバムFuigoも出している。その関係で入手したのだと思う。 内容はオムニバス的内容。…

Kris Davis: Octopus(2016) 一音一音の粒だった強さ

クリス・デイヴィスの前作は様々な奏者。その中の一人がクレイグ・ティボーン。 このアルバムのあと、全米ツアーのようなものをやったときの記録がこのアルバム。youtubeにも記録が残っている。 今年1月末に出たアルバム。 ボク自身はピアノ・デュオは苦手…

Barre Phillips: For All It Is (1971) 無心で聴きたい音

随分前に購入したレコード。バーレ・フィリップス祭り的に連続で聴いた。 ベース4人の重厚な低音に加え、打楽器を加えたことで、実に色彩豊かな音になっている。とは云え、全てがフィリップスの「作曲」であり、同じFieldの音であることを強く主張している…

Barre Phillips: Journal Violone (1969) 楽器の音の良さ

最近までバーレ・フィリップスが欧州の人だと思っていたのだけど、米国の人なんだね。最初に聴いたのがECMのアルバムなので、なんとなく勝手にそう思っただけ。そうなのだけど、胴を鳴動させて大きな音を鳴らす、あの感じがそう思わせているようにも思う。 …

Burnt Sugar: The Rites (2002) コージーの参加以上に面白さが

ー 先日、ニコル・ミッチェルのアルバムを聴いていたら、無性にピート・コージーが聴きたくなった。アガルタ・パンゲア期のマイルスバンドのギター奏者。ファンクであり、フリーでもある、不思議なカオスを造り出す。その音がニコル・ミッチェルのアルバムの…

藤井郷子: Time Stands Still (2011) 割引を機会に

今朝、金沢への帰途、聴いたアルバム。Not Two Recordsの15%割引での5EU物件。 これと同じ。 藤井郷子の存在そのもの、認識したのは最近。長くフリージャズコーナーに見向きもしなかったので。最近になって聴きはじめたが、多作家なので全貌は全くわからない…

Peter Brötzmann, Masahiko Satoh, Takeo Moriyama: Yatagarasu (2011) パラレルワールドの

JOE氏のtweetでNot Two Records の「安売り」を知って、3枚ばかりダウンロード。5EUなので700円くらい。 Not Two Records 全品15%off になっていね。ただしデジタルのみ。https://t.co/SS1iQSCGr2 — JOE (@JOE_as) 2018年1月22日 そのなかでイの一番で聴いて…

Angelika Niescier, Florian Weber: NYC Five (2014) 硬質なジャズ、まさに今の

硬質なジャズ、まさに今の、じゃないか。 所謂フリージャズと「現代ジャズ」(定義がようわからん)とのグレーゾーンにあるように思われている、と思うが、古臭いコトバで云えば主流派的なド真ん中、と感じる。 モンクやドルフィーと同じような「アヴァンギ…

Air: Open Air Suit (1978) 「外れ」がないArista Novusから

カルフォルニアで購入したレコード。今回、一番高価な$10である。 スレッギルらのエアーは、見かけたら入手している。これは初めてみかけたかなあ。マイケル・カスクーナのArista Novus。ジョン・シュナイダーのArtist Houseと同じく、「外れ」がない印象な…

William Parker: Meditation / Resurrection (2016) ウィリアム・パーカーとハミッド・ブレイクの作るビート

昨夏にAUMから直接購入して聴いていなかったCD。そのうち、Bandcampでの販売が開始され、がっかりした(そっちのほうが良かった)。 今回の出張の帰国便のなかでガッチリ聴いたが、実にいい。ウィリアム・パーカーとハミッド・ブレイクの作るビートが実に快感…

高田みどり:Ton-Klami/ In Moers (1991) ピアノと打楽器の濃密な音空間に対するサックス

先日、twitterでkyon氏の呟きで存在を知った: セールで掘り出したトンクラミを聴く。 pic.twitter.com/gY2zBP9V5W — kyon (@YesTHKlW9yxchDY) 2018年1月8日 ネットで調べると安価なものがあって、即、入手。今年は何故か高田みどりのアルバムが気になるのだ…

Nicole Mitchell: Mandorla Awakening II: Emerging Worlds (2017) 得体の知れない様々な素材の溶け込み、に驚いた

大晦日にDLして聴いていたアルバム。Best Jazz的な記事によく出ていたので、気になって聴いてみた。 ボクは解説も読まないし(policyでなく、横着なのだ)、あまり音以外のhidden contextについて気にしない。だから、どのような人なのか分からない。シカゴ…