Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

avantgarde

Makaya McCraven: Where We Come From(2018) シカゴの音の味のようなもの?

2日間の鳥取ではフルに働いたので疲れた。今日は休憩。横になりながら、眠ったり、微睡んだりしながら聴いている。 シカゴのInternational Anthemの音を聴いていると、異空間のavangardeを聴くような感じ、が時として居心地がよく、時として所在ない感じ、…

Dewey Redman, Cecil Taylor, Elvin Jones: Momentum Space(1998) 晩年の2人とテイラー

こんなアルバムがあることを最近まで知らなかった。 期待の大きさに対し、聴いてみると微妙な「肩すかし感」がある。ドラムが若干オフ気味の録音、も原因の一つ。「昭和一ケタ」世代の3人のうち、レッドマン、ジョーンズが「晩年感」を出していることも原因…

近藤直司: Desireless (2015) 演奏と録音の共鳴・共振のようなゆさぶり

実に素晴らしいレコード。 この時代に「新しい録音」のLPレコードを入手する意味を自問自答している。少なくとも、この10年くらいのCDの音はレコードを凌駕するポテンシャルを獲得したと思う。だから入手後に頭を掻くようなモノが少なくない。 しかし、これ…

吉田野乃子/ Cubic Zero(立方体・零): Flying Umishida(2018) 電化であることに意味があるのではなく

吉田野乃子さんの新作が出た。 奏者直販なのでメールで注文(野乃屋レコーズ: nonoko_yoshida@yahoo.co.jp)。 奏者自身のレーベルでの3作目であるが、内容、物品としての仕上がり含め、地方での自主制作とは全く思えない質。twitterか何かで、地方でも出来る…

Cecil Taylor: The Eighth (1981) ベースが与える強靱なグルーヴ感

初期のセシル・テイラー聴きは、1962年のコペンハーゲンのライヴを聴いたところでかなり満足。晩年までのスタイルがそこで完成し、その美しさがシックリくるようになったから。長年感じていた違和感、のようなものがスッと消えた。 このアルバムは1981年の西…

Cecil Taylor: Nefertiti, The Beautiful One Has Come(1962) 完成されたテイラー

1976年頃の再発アルバム。1979年にカット盤で餌箱に入っていたコレを持ち帰った。2枚組で1800円くらいじゃなかったか。嬉しかった気持ちと、聴いて面白くなかった記憶が鮮明。ネフェルティティのタイトルを見て、ショーターの曲を演っている、という誤解もあ…

Cecil Taylor: New York City R&B (1961) 初期テイラーのアルバムは多分ここでお仕舞い

ニューヨークでの買い物。そもそも、これを聴いて初期テイラーを聴くことにしたのだ。 CandidにおけるThe World of Cecil Tailor の残りテイクかと思ったら、別のセッションのようだ。 wikiによると、後年の発売を含めたCandidのアルバムは5枚あるようだ。…

立花秀輝, 不破大輔: ◯ (2011) 技量を超えた何か

こういうアルバムは、いきなり感情の裏側まで音が入ってくるので、どーだこーだという小賢しいコトバを撥ね付ける力がある。それが彼らの技量なのか、それとも同じようなテレビの音楽番組を子供の頃みたからなのか、わからない。もちろん、技量ではあるのだ…

Cecil Taylor: The World Of Cecil Taylor(1960) 現代音楽的といっても

初期テイラーシリーズ。ソニーの日本盤を入手した後、Candidのモノラル原盤を入手、何と2000円以下ってどういうこと? 音質的にはソニー盤で十分だけど、驚いた。 やはり刻み続けるビュエル・ネイドリンガーとデニス・チャールズの上で弾く現代音楽的無調の…

Jeff Parker: Slight Freedom (2013-14) streetからの路地風のようなものが(レコードを入手した)

いつものことだけど、レコードでの入手を悩む。近年のディジタル音源の質向上を考えると、無駄にしか思えない。しかし何かがやはり違う、ようにも思える。 悩むくらいなら入手、なので、このレコードも入手。まあ変わらないなあ、と苦笑い、だったのだけど、…

Cecil Taylor: Hard Driving Jazz (1958) テイラーはテイラーだけど

まだ暫く「初期テイラー祭り」。 これは、一旦テイラーのアルバムとして発売後、コルトレーン名義「Coltrane time」となったアルバム。このアルバムでのcreditは'blue train'と覆面サックス奏者、ミエミエだけど。契約問題か。 自分のアルバムを他人名義に変…

Cecil Taylor: Jazz Advance(1956) セシル・テイラーという大きな鍋に

初期テイラー詣でを続けている。エリントンからモンクのピアノがいいなあ、と思うなら、ここを聴くべきだ、と気がついたからだ:入手したのはキング盤。結構音がいい。原盤はさらに、と思わせる一歩手前感が憎い。一回だけみかけたかなあ、幻で有名だったTra…

Jeff Parker: The New Breed(2016) 心象に翳を残すような

先日に続き、ジェフ・パーカーを聴いている。 マイルス・デイヴィスや菊池雅章のアヴァンギャルド・ファンクが、心象の奥底に音が落ち込み、そこから身体へ向かうような軌跡を描くなら、この音はまず身体に向かうような振りをしながら、心象の奥底に音が向か…

マンハッタンでの会話の余韻

マンハッタンのdowntown music gallery(DMG)に出かけたのが、6月一番のヒット。まだ気持ちのなかはホット。導いて頂いた@kontanotiti1氏, @sightsongs氏に感謝。DMGに居たミラーさんとの会話の中で、Vision FestivalとSengawaが素晴らしい、そんな話題が…

Cecil Taylor: Looking Ahead! (1959) セシル・テイラーの初期のアルバムがちょっとだけ

セシル・テイラーの初期のアルバムがちょっとだけ気になっている。エリントンとかモンクのピアノと同じ味わい、大胆で力強くグルーヴし、そして打鍵の瞬間に音が飛び散るような、が楽しめるから。 アヴァンギャルドな味はテイラーのピアノに溢れていて、それ…

Alexander von Schlippenbach: Jazz Now! (Live At Theater Gütersloh) (2015) シッリペンバッハによるラスト・デイト

米国から帰って、さあレコードを聴こうと思っているが、なかなかのんびりできなくて、結局、通勤でのクルマのなか、が一番良かったりしている。これは今週一番聴いたアルバム。 最初、これはシッリペンバッハによるラスト・デイトであり、ミシャ・メンゲルベ…

Peter Kuhn: Livin´ Right (1978) DMGでの買い物

マンハッタンのDMGでの購入レコード。 封を切っていないものだけど、当時(40年前)のプレスのようだ。キューン本人保有のdead stockのようだ。キューンは1980年頃まで活動していたようだけど、30年ばかりdisappearで、最近復活とDMGで聴いた。 近藤等則の初…

Welf Dorr: Blood (2014): Jazz is the Teacher, Funk is the Preacher

マンハッタンのDMGで店主のブルースさんがかけていたアルバム。こんな感じの店頭買い、好きだなあ。 ジャズ・ファンクバンドで、モットーはJazz is the Teacher, Funk is the Preacherらしい。そう、1980年にジェイムス・ブラッド・ウルマーがRough Tradeか…

Daniel Carter, William Parker, Matthew Shipp: Seraphic Light (2017) 濃密なフリージャズ的室内楽

konta氏の有り難い示唆で行ったマンハッタンの中華街にあるDMGで購入したCD。ブルースさん不在で、ヒカシューのTシャツを着た留守番が居たのだけど、ペットボトルニンゲン(吉田野乃子さんが入っているバンド)のミラーさん、とのこと。 ミラーくんからメー…

Old And New Dreams (1976) 息子レッドマンは何がstill何だろうか

レッドマンの息子の方が、新譜Still dreamingを出した。Still dreamingは、親父のほうのOld And New Dreams での夢が、Stillということ、だそうだ。 STILL DREAMING アーティスト: JOSHUA REDMAN 出版社/メーカー: NONES 発売日: 2018/05/25 メディア: CD こ…

Circle: Circle-2 Gathering (1971) フリーに最接近したチック・コリア(の最後のアルバム)

チック・コリアを数日にわたり聴く、なんて30年ぶり、じゃなかろうか?自分のなかで、急速に光彩を失った奏者だけに、聴き直すのは30年前(いや40年近く前だ)の自分への旅、のようなものだ。 しかし当時はサークルは苦手で、そんなに聴いていなかった。とい…

Circle: Circle-1 Live In German Concert (1970) 消えてしまった音源、扱いだけど

何となく1970-1971年チック・コリアシリーズ。 これ、RTFと同時期にリリースされた日本の企画盤。その後、CDで軽く再発されてから消えたようだし、ECMのパリもストリーミングにあがっていない。またブルーノート音源もCD化されていない。何となく消えてしま…

Kahil El'Zabar/Ethnic Heritage Ensemble: Mama's House Live (2009) シカゴの音をもっと聴きたくなった

ボクがエルザバールを知ったのは1982年頃。大学を卒業する少し前の頃。副島氏のメルスの記事か何か読んで気になったバンドの一つがEthnic Heritage Ensemble。入手したメルスでの録音盤も好みだった。 それから幾星霜、突然、フリー系の音楽を聴くようになっ…

Muhal Richard Abrams: Sightsong (1976) 美しさと強靱さ

今朝、モントルーでのソロを聴いた後はこのアルバム。マラカイ・フェイヴァースとのデュオ。 このレコードだけが、ほぼリアルタイムに入手したもので、エイブラムスの最初の1枚。幸せな出合だ。実に美しい音であるし、また上品な美しさのなかでジャズらしい…

Muhal Richard Abrams: Spiral (1978) 美しいピアノの音

ここ数日、1980年あたりを中心にみた、あの辺りのピアノ奏者、を拾い上げて聴いている。 フリーマンとの共演で光ったルイズ、サンダースとの共演で光ったヒックスの1980年代中盤のレコードを聴いてみたが、ピンとこなかった。音は流れるが、一音一音の力が薄…

Keshavan Maslak: Big Time (1981) 奇妙な味わいが通底するアルバム

休みはdead stockのレコード聴き。いつ買ったかも思い出せない。まずい。 このマスラクって、今はKenny Millionという名前でアルバムを出しているようだが、いつ改名したのか。そう思っていたら、1980年代も名前を2つ使っている。不思議なことだ。 これは英…

Paul Bley: Footloose (1962) 愉しい無駄遣い(BYGのモノラル盤)

ふとブレイのFootlooseのモノラル盤、仏BYGからのものを見かけた。安価。気になって購入。やはり、モノラルカートリッジで鳴らすと、とても強い音圧で、ブレイの強いタッチを実感。このアルバムはSavoy盤も早いプレス(オリジナルかどうか、よくわからないの…

Louis Sclavis, Craig Taborn, Tom Rainey: Eldorado Trio (2009) 粟立つ音の快感

2009年のポルトガル・ポルトでのライヴ。随分前に行ったが、ポルトはいい街だった、のを思い出した。乾いた、海沿いの空気を思い出させるような、からっとした音が魅力のアルバム。楽器がピンとしてるように聴こえる。そして強い陽光のもとだから際立つ陰翳…

Beaver Harris: African Drums (1977) うーん厳しいなあ、でもウェアの入った曲は

昨日、JOE氏のtweetで懐かしい名前を見て、レコード棚から取り出した。 ちょっと驚きの新譜ラインアップ。Beaver Harris / Don Pullen の『360° Experience』がCD再発。https://t.co/LDl55nirIn — JOE (@JOE_as) 2018年4月16日 帰ったら、これ聴こう。 pic…

Cecil Taylor: Silent Tongues: Live At Montreux '74 (1974) 最初に買った彼のレコード

昨日、セシル・テイラーが亡くなった。特に感慨はない。巨星であるほど空高く、そもそもが現の人と思えなかったりするから。ジャズの巨人と呼ばれる数少ない生き残り、の一人だし。 最初に買った彼のレコードはコレ。1979年だから、演奏から5年あまり。カッ…