Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

apple music

Joshua Redman, Brad Mehldau: Nearness (2011) レコードで聴く愉悦

基本的には、新譜はディジタル音源(CD、ダウンロード)で揃える考えだった。今年、何枚かの新譜をレコードで揃えるうちに「できるならばレコードで」、に変わってしまった。何だろう、この心地よい音は。やはり、何か違うのだ。レコードで聴く愉悦、が確か…

The Necks: Sex (1989) 慢性中毒の危険

昨日、yorosz氏に教えて頂いたオーストラリアのバンド。ミニマルを基調とした所謂アンビエント系(でいいのかな?)だけど、それなりにジャズ味もあって面白い。結成30年という息の長いバンドということで驚き。日本に年末来ると知って、ますます驚き。(下…

Archie Shepp: A Sea Of Faces (1975) ボクにとってのストライク

先日、大阪で買ったレコードをようやく聴きはじめる。 この時期のシェップ、それからイタリアのレーベルBlack Saintは好み。価格が手頃ならば、手を出すべし! 1975年のシェップは欧州を巡っていて(多分、山下洋輔なんかと、あちこちのフェスティバルで会っ…

Wolfgang Muthspiel: Bearing Fruit(2003) グレゴリオ聖歌とともに

ECMでの新譜で気になたWolfgang Muthspielをもう少し聴いてみようと思った。 このアルバムは、大分前にK君から教えてもらったアルバムがある。グレゴリオ聖歌とともに吹き込んだもの。apple musicにもあった。 静謐な音場よりも、むしろ安寧の音場を指向して…

Sonny Rollins: The Bridge (1962) Bob Cranshawの訃報・オリジナル盤

レコード棚を整理していたら、オリジナル盤が出てきた。全く記憶がなかった。ジャケットがボロボロなので、多分、とても安価に入手したような気がする。聴いてみたが、日本盤と際だった差はないように思った。米RCA盤も割と柔らかな音。クセがない。クセがな…

Earl Hines: Fatha (1965) ANA国際線のイーグル後藤セレクション

先月のANA国際線のイーグル後藤セレクション。新しいのから古典まで幅広い。そういうときは、とにかく知らない奏者、知らないアルバムを聴いて、面白いことを見つけようと思っている。 そういいながらも、先日のベトナム・タイへの出張は出発前から体調は芳…

Nakama: Grand Line (2016) レコード聴きの快楽、そのもの

昨日の「もっきりや」でのライヴの買い物。最近は記念品代わりに買っているのだけど、そんないい加減な動機をふっとばすアルバム。素晴らしい。 僅かな音を使って、音響的な空間を精緻に組み立てていく、そんな作業の過程を見ているような気がする。そして社…

Kris Davis: Duopoly (2015) 今この瞬間、ニューヨークでの、デュオという対話

今この瞬間、ニューヨークでの、デュオという対話、が79分収録されている。アヴァンギャルドだとか、伝統だとか、そんな陳腐な議論を寄せ付けない、今を生きる奏者達の会話。世代も広く幅がある。あの街での奏者達について、ある時間の断面を切り取ったよう…

Peter Evans: Zebulon (2012) 断絶と連続の接続点

実はバンコクで仕事をしている。ときおり温い大気を泳ぐように楽しみ、あとは何処にも行かずに音楽を聴きながら仕事をしている。こんなときapple musicは重宝している。 ピーター・エヴァンスははじめて聴く。名前は聴いていたのだが、機会はなかった。tweet…

Jim O'Rourke: All kinds of people - Love Burt Bacharach (2010) 今宵のBGM

先日、名古屋で買った坂田明のCDで共演していたのがジム・オルーク。最近、Free jazzからimprovised musicまでかなり免疫が「復活」したが、ノイズ系は苦手感が残っている。坂田明との共演でのジム・オルークは、ややノイズっぽい感じ。 でも気になるから調…

Tyshawn Sorey: The Inner Spectrum of Variables (2016) ジャズと現代音楽の垣根

勢いに乗って、Koan、Alloyに続きソーリーのアルバムをさらに聴く: 勢いでダウンロードし、最初に聴いたときは「何だこりゃ」と思った。ジャズではなくて、現代音楽じゃん、って。かなり好みなんだけど。聴いてから読んだ、Joe氏のコメントそのもの: で何…

Tyshawn Sorey: Koan (2009) 柔らかな音響空間

NY在住のピアニスト、蓮見令麻さんのtwitterで取り上げられていたので、早速apple musicで聴いてみた。 演奏もさることながら、まず、柔らかな音響空間に驚いた。通常、パンチが強く、ひずむ直前のような録音が多い米国のアルバム、とは思えないほど、透明で…

Chico Freeman : Chico (1977) ロフトジャズの時代

彼の初期のアルバム。タイトルはデビューアルバムっぽい(そのような意図だと思う)が、日本のWhynotレーベルから出たMorning prayerが先に出ている。 このアルバムのA面はフリーマンとマクビーの演奏。骨太、と月並みな言葉しか出てこないが、2人とも、フリ…

Radka Toneff: Live In Hamburg (1981) ある瞬間の輝き

ある瞬間の輝き、のようなものだと思う。トネフのFairytalesのことである。 このレコードの音の奥行きは深く、闇が音を吸い込んでいる趣がある。この一枚出自己完結していて、他のアルバムに全く関心が向かなかった。 ここ二日は人間ドックで、夜滞在してい…

富樫雅彦: We Now Create: Music For Strings, Winds And Percussions (1969) 肢体を限界まで動かしているときの音

先日届いたLPレコードを早速聴く。 以前からアップル・ミュージックで聴いていたのだけど、やはりレコードで聴きたい、要求が強かった。ようやく、1980年の再発盤ではあるが、入手することができた。 やはりレコードで聴くと、特に富樫のドラムが明瞭で、嬉…

Robert Glasper Experiment: ArtScience (2016) よくアルバムが出るなあ

この人、よくアルバムが出るなあ。これはRobert Glasper Experimentなので、ソウル風ジャズというか、ジャズ風ソウルというか、の内容。 よく聴くと、相変わらず、ドラムが叩き出すリズムが様々なパターンを作っているが、全く「無理がなくて」、ごく自然に…

Mary Halvorsonを聴いていたら、Carla Bleyが気になってきた、訳ではないのだけど

メアリー・ハルヴォーソンを聴いていたら(まだ試行感覚だけど)、カーラ・ブレイのIda Lupinoが出てきた。ギターの変な「変調」もかからず、実に真っ直ぐな4分20秒。Folk的な味、が強調されていて内向的・耽美的な演奏が多い中で、異彩(?)を放っているよ…

(BLP5068/69 日本盤) Herbie Nichols: The Prophetic Herbie Nichols Vol.1/2 (1955) 自宅に帰って聴くと

自宅で落ち着く時間がとれない。疲れた時に音を聴くと、余計に感覚が尖るような部分があって、寝ていることができない。 それでも、コレは聴きたかったので、音響装置に灯を入れる。Blue Noteの原盤(RVG刻印、耳付きなんか)であっても、好みに合うものもあ…

Fred Frith: Another Day In Fucking Paradise (2016) 帰りの列車で聴いている

帰りの列車で聴いている。 長い出張の最後は名古屋で打ち合わせ。出先からタクシーに飛び乗って、新幹線からしらさぎ。17時に打ち合わせから抜けだし、金沢へ最速で向かっている。 Bandcampからダウンロードし、かなり聴いているが、うまくイメエジが頭の中…

Alex Blake and Pharoah Sanders: Now Is The Time (1999) 偉大なB級奏者

金沢には「B級グルメ」と称するカレーとか餃子とかあるけど、「B級」は了解できるが、どこが「グルメ」なんだか分からない。B級と称することによる、人間の官能の深い部分を刺激するような「語感」があるが、肝心の食べ物の「食感」が官能の深い部分を刺激し…

Misha Mengelberg: Who's Bridge (1994) 微妙な逸脱感が与える快感

ボクは怪談モノ、ホラーモノは、読書、映画ともにあまり関心がない。それでも、何かの拍子に読んだり、見たりするのだけど、おどろおどろしい仕掛けに満ちた演出よりも、日常から徐々に逸脱するような、微妙な感じ、がコワイ。(ここまで書いてシャイニング…

Introducing Paul Bley (1954): Paul Bleyの初期のアルバムを聴く

これも昨日届いたLPレコード。オリジナルは高価なので、OJC。聴いてみると音圧が高く、実に音がいい。驚いた。感想は以下の[2016-01-09記事] と同じだけど、古いバップであるにも関わらず、ピアノが美しく響いている。で、最後のサンタクロースでもコケない…

Paul Bley: Ramblin' (1966) 美しいメカニカルな仕組みを見ているような、気味の良さ

もう1枚、1966年のポール・ブレイ。ローマで録音された仏盤。Closerはカーラ・ブレイの曲主体なのだけど、このアルバムはアネット・ピーコックの曲主体。 そういえば、の、ブレイ・ピーコックの夫婦間swapって、いつだったのだろうか、と気になった、が分か…

Paul Bley: Closer (1966) ECMのことを考えながら

昨日届いたポール・ブレイのESP盤。カーラ・ブレイの曲が中心。あとポール、アネット・ピーコック、オーネット・コールマンと役者が揃っている。まさに、そのような空気の中からECMが生まれたんだよなあ、と思う。ECM設立の僅か3年前。 初期のECMのアルバム…

Dave Douglas: Dark Territory (2014) なんだか既視(聴)感のようなものがあるが

先日、BandcampからDLしたデイヴ・ダグラスのアルバム。トランペットとElectronicsって組み合わせは、案外好きな感じ。このアルバムのドラムは、マーク・ジュリアナでこれも期待。

Eric Dolphy: At The Five Spot, Vol. 1 (1961) ドルフィーの管の響き、マルのピアノの響き(RVGもう少し)

PrestigeのRVGで次に聴きたいと思ったのは、ファイヴ・スポットのドルフィー。オリジナルはNew Jazzのモノラルだけど、持っているレコードは後年のステレオ盤。RVG刻印盤。安い。何を聴きたかったかというと、ピアノの音。このアルバムはマルのピアノの音が…

Milt Jackson: Opus De Jazz (1956) ECMに通じる音響空間だと (まだまだRVG)

何かつまらないなあ、という感覚を持って、昨日のリッチー・コールを聴き終えた。悪くはないが、普通なんだよね。 で、1950年代のモノラル、サヴォイのアルバムをターン・テーブルに載せた。モノラル録音。 その瞬間に「広がる」音響空間に刮目した。5人の…

1980年頃の思い出(リッチー・コールのこと、少しだけアーサー・ブライスも)

今日、twitterのタイム・ラインをみていたら面白い疑問、が流れた。 岩浪洋三のライナーノーツ、アーサー・ブライスとリッチー・コールが「次代を担う新鋭」的に紹介されている。他でも70〜80年代の岩浪洋三のライナーではやたらとリッチー・コールが推され…

Stan Getz: Sweet Rain (1967) VerveのRudy Van Gelder

ボクがよく聴くゲッツは2枚。間違いなく、ゲッツファンからすると外道ではなかろうか。ジルベルトとの1枚とコレ。要はジルベルトとチック・コリアを聴くための盤だからだ。それ以外も持ってはいるが、結局、聴いていない。 だから、このアルバムはコリアの…

(BST84127) Kenny Dorham: Una Mas (1963) 躍動するドラムを捉えた

もう少しRudy Van Gelderの音を聴いていきたい。 Blue Noteの4000番台で、録音がいいなあ(というより好きだなあ)、と思うのはケニー・ドーハムのUna Mas。ボクが持っているのはステレオ盤。だからBST84127。網羅的には聴いていないから、タマタマ持ってい…