Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

apple music

Blue Note All-Stars: Our Point Of View (2017) 強くジャズを感じさせる瞬間

昨夜遅くに帰宅。ポストに投函されていた包みの封を切って、CDをトレイに入れた。ウェイン・ショータのようなテナーが響き、驚いた。カヴァーにしてもよくもまあ、と。何のことはなくて、2枚組と知らなくて、2枚目からかけたので、ショーターとハンコック…

Kamasi Washington: Harmony Of Difference (2017) 予定調和とは云え

前作は3枚のCDで長大というか、ちょっとヤリスギの感があったのだけど、今度はミニアルバム。ちょっと足りないくらいなのだけど、LP世代には丁度かも。 前作と同じく、聴けばファラオ・サンダースのテレサ時代(1980年のJourney To The Oneから)を思い出すよ…

富樫雅彦: Rings(1975) 打楽器の響きの美しさ

ゆっくりと富樫雅彦のレコードを集めている。実は、このアルバムの存在は長く知らなかった。打楽器のソロ、としては後年のFaces of percussionsが最初、と思っていた。1970年代末、コロンビアとかビクターの日本盤は店頭で見かけたら購入していたから。だか…

Thelonious Monk: Criss-Cross (1963) 矛盾に満ちた

モンクの音楽は矛盾に満ちている。ゴツゴツとふらつくようなスムーズでない運指から、とてもなくスムーズなビートのようなものが溢れ出る。ミクロにみると調性を外したような変な音から、マクロには弾むような旋律が紡ぎ出される。その奇妙な感覚、が彼の味…

山中千尋: Monk Studies (2017) 一曲目が一番美味しい

時々はアルバムを買っていて(最初の澤野のアルバムから)、ポツポツ聴いている。 近作での電気楽器を入れた作りが、軽めではあるが好み。 という訳で、更にその路線を進めつつ、モンクを取り上げるとのことで、手を出した。 早速聴くと、一曲目でFlying Lot…

Misha Mengelberg: Four In One (2000) モンクやドルフィーの「奇妙な味」の継承者

ミシャとハンの組み合わせの面白さ、は、伝統的なジャズというよりは、(多分)欧州の路上芸とか大衆芸能に根ざしたような非米的なタイム感覚が起こすジャズとの「摩擦熱」のような感覚だと思う。だから4ビートを叩いても、そこには「奇妙な感覚」が付きま…

Tyshawn Sorey: Verisimilitude (2017) 確かにECMの先に広がる風景を見ているようだ

静寂のなかにある。そしてゆっくりと揺らぐ音の様相は、思いの外複雑で、音全体の骨格のようなものを見せない。といって、遠心力を孕んだ音ではなく、音の粒ひとつひとつがブラウン運動のような不規則と思わせるような動きをみせながら、漂う音の翳のような…

The Internet: Ego Death (2015) レコードの気持ちよさ、って何だろう

先週、近所のS君の家で呑んだときに、彼がかけたレコードがコレ。脊髄反射でレコードを注文してしまった。呑んでいたしね。もともと、かなり気に入っていたアルバム。S君が云うように、酒を呑みながら夜中に聴いていると、何とも気持ちがよい。何がいいのだ…

Ambrose Akinmusire: A Rift In Decorum- Live At The Village Vanguard (2017) なり難しいことをスムーズに行っているような

最近の通勤のクルマのなかでは、コレを聴き続けている。典型的なジャズの魅力に溢れたアルバムのようで、そうでないように思えたり、昂奮に満ちているようで、そうでもないように思えたり、何回聴いても全体像がうまく結像しないから。ただ、ドコで切り出し…

Ives Ensemble: Crane: 6 Trios/2 Solos/1 Quint (2017) ストライク

戦時中にメシアンが作曲した 世の終わりのための四重奏曲は好みで、幾つかの録音を持っている。 あのような、ボクたちが生きている空間の少し先、届きそうで届かない、清澄で何もない、そして空間の微妙な屈折率の違いが光の散乱や蔭をもたらすような、そん…

Eliane Faria, André Mehmari, Gordinho do Surdo: Três no Samba(2017) 食傷気味、を払拭した

メーマリというと、少し、ではなく、かなり食傷気味。やや甘めのピアノも、束になって聴くと、甘味が辛くなる。そんな訳で、少し気持ちの中で距離を感じている。 ボクはサンバ、の今、を知らないのだけど、昔買ったサンバのアルバムが、あまり面白くなかった…

Theo Bleckmann: Origami (2001) 琴線の伝搬

爆音に疲れ果てて、ホテルに戻った。仕事どころではない。 目覚めると、すっかり快復。耳も大丈夫。クルマのなかでは今井和雄の爆音は可能だなあ、と考えたり、懲りていない。 で、JOE氏の記事を読んで、ECMのデモを聴いた。モンダーやマエストロとの相性が…

Thelonious Monk Plays Duke Ellington (1955) RVGの刻印

このアルバムでは、Blue Noteでのデフォルメしたような、かなり味付けの濃い録音ではなく、ビル・エヴァンスのアルバムと同じように、比較的、透明度が良好な、バランスの良い録音。あからさまなイコライズはされていなくて、ピアノも自然に響いている。モン…

Peter Evans: Ghosts (2011) 惰性のもとにある意識を振り落とす

このアルバムがbandcampにアップされた。非圧縮の美しい音で楽しむことができる。改めて聴いているが、実に素晴らしいアルバム。伝統的なジャズのビートで聴き手を油断させるが、はっと気がつくと、そのような惰性のもとにある意識を振り落とすような逸脱、…

Coletivo Samba Noir: Samba Noir(2015) リンゼイとかジスモンチ

台北の朝、仕事をしながら聴いている。出張中はapple music。リンゼイとかジスモンチがゲスト、というアルバム。乾いた感じ、と、南米音楽固有の肌触り、が気持ち良い。カッコいいなあ。

Tim Berne: Science Friction (2001) 緻密に組み立てられた音が

クレイグ・ティボーンを聴きながら、「今この瞬間のジャズ」を知る旅を続けているように思える。様々な音楽の姿態をとりながら、芯になる「何か」を感じさせる。それが何か、問い続けている。 ティム・バーンのアルバムは直球ではまった。2003年のライヴは、…

今日のapple music (備忘)

アート・リンゼイやジスモンチが入ったサンバ、には聴こえないMPB。 apple musicリコメンドのMPB

Ornette Coleman: The Shape Of Jazz To Come (1959) 音の格が違う、ということ

行きがかり上、これを聴かないとイケない。やはり最近入手したアトランティク盤ではあるが、1970年代の貧相な再発。まあ針を落としても、そんなに悪いとは思わないが。CPは高い。 The Shape Of Jazz To Comeの後に聴いてよかった。一発で、つまり最初の一音…

Ornette Coleman: Change Of The Century (1959) やっと少し楽しめた

これも最近入手した、安価なアトランティック盤なのだけど、スリーブなんかを見ると、1960年代はじめのプレス。殆どオリジナルに準ずる盤なのかもしれない。それが1000円前後とは、恐れ入った。音は自然な感じで、足しても、引いてもいないように思える。 案…

Lennie Tristano: Lennie Tristano (1955) 不穏な音の海に潜っていくような

高名でありながら、あまり聴いた、という話を聞かない奏者じゃなかろうか。そのような「不平衡係数」が高いのは何故だろうか。寡作であったこと、も一因なのだろうか。あのジャズレコード販売が華やかなりし頃の日本で、隠棲していたトリスターノの音盤を出…

Lalah Hathaway: Live (2015) こってりとしたFender Rhodesが欲しかった

暫し仕事で名古屋。疲れる。そんなときは、こんなの聴いている。 ハザウェイのライヴというと、父親のアレだけど、コレも悪くない。バンドがあっさりしているかなあ。なあ。 ---------------------------------------------------------- Lalah Hathaway: Li…

Craig Taborn: Junk Magic (2004) やられた

やられた。今朝届いてから、聴き続けている。間違いなく、このアルバムに辿り着くために買い漁った、のだ。実は先日のたくさんの購入品のなかにはなくて、追加購入の1枚。 エレクトロニクスを多用し、テナーサックスとヴィオラ、ドラムとの変則的な編成。彼…

Joe Henderson: Mode For Joe (1966) 好きな感じなのだけど

今朝のトニー・ウィリアムスが何か「不完全燃焼」で、1970年代に彼が不適応だったのか、彼の1970年代の音にボクが不適応なのか、よく分からない。でも彼は1960年代のヒトなんだよな、って思いながら、同時期のドラマー、ジョー・チェンバースを思い出した。…

William Parker & Hamid Drake: Summer Snow Volume 2 (2006) 自由に音を楽しむ

昼休みの音楽。田中啓文さんの本で知った2人。ばっちり好み。アフリカ回帰の素朴なライヴ。自由に音を楽しむ、それがFree musicだよね、という内容。apple musicで楽しめるのがうれしい。

Organic Grooves: Black Cherry (2002) ウィリアム・パーカーとハミッド・ドレークをサンプリング

昨日のアルバムをapple musicで聴いていたら、これを推奨された。ウィリアム・パーカーとハミッド・ドレークのデュオをオーガニック・グルーヴというユニットがサンプリングしたアルバム。 まさに元トラックの「身体性」のような部分を抜き取ったような音で…

William Parker & Hamid Drake: Piercing The Veil (2001) 乾いたドン・チェリーのような

早速、田中啓文書をバイブル的に聴きはじめることにした。加齢しても謙虚で素直な性格(の積もり)。といっても、ここは大阪のホテル。仕方がないので、愛用のMacBook Airでapple music。 まずは前から気になっていた、ウィリアム・パーカーをチェック。本に…

Arto Lindsayの近作を聴く(apple music)微毒の快感

ラウンジ・リザーズの頃から、微妙に気になっているのだけど、聴いてこなかったアート・リンゼイ。最近、ジム・オルークなんかも聴くので、ますます気になってきた。 近頃、新作が13年振りに出たとのニュースにまたもやビミョーに気になっていたら、apple mu…

Duke Ellington: Solos, Duets And Trios (1940s, 1965) 録音は二次的な問題なのだ

レコードで入手。やはり、そのほうがいいのだけど、かなりイコライザで整えた「ディジタル的」な整音を施した、ような印象。録音時期が異なる演奏も違和感がないよう、合わせている。1965年の演奏ではドラムの低音が異様に唸っているのが気になった。CDでも…

Brad Mehldau: Blues and Ballads (2012-14) 録音の良さと裏腹に

レッドマンとのデュオでレコードを入手し、思いの外、その録音の良さを楽しめたので、メルドー・トリオもレコードで入手。病んでいるなあ。 やはり録音は良く、ピアノの音がいいなあと思った。今し方、creditを見たらECMのニューヨーク録音と同じ。アヴァタ…

Frank Ocean: Blonde (2016) LPレコードを入手したが

何となくレコードが出ていることを知って入手。基本的にはダウンロードのみである。公式盤は僅かな期間だけCD/LPが販売されたようなのだけど、流通数は僅か。かなり高値がついている。 そんな訳で安価だったこともあり、手に入れたのだけど、それがどうもBoo…