Kanazawa Jazz Days

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Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

2015

Coletivo Samba Noir: Samba Noir(2015) リンゼイとかジスモンチ

台北の朝、仕事をしながら聴いている。出張中はapple music。リンゼイとかジスモンチがゲスト、というアルバム。乾いた感じ、と、南米音楽固有の肌触り、が気持ち良い。カッコいいなあ。

坂田明: Semikujira (2015) 昔のアルバムに近い印象

これも坂田明の近作。レコード。「例の」ヴォイスも入っているが、まあ要らないかなあ(笑)。ベース、ドラムとのトリオ。坂田明がブロウし続けるあたりが圧巻ではあるが、やや一本調子。ドラムが引っ込んでいて、録音がもの足りない。平家物語での変化に富…

Chris Lightcap: Epicenter (2015) 音の散らばり、が気持ちよい

これもティボーン聴き、の一環で集めたもの。 あまりアヴァンギャルドな感じはない、いわゆる現代ジャズっぽいアルバムなのだけど、よく聴いていると、一癖も二癖もあるようなアヴァンギャルド的な素材を組み合わせて、そんな印象のジャズに仕上げている。だ…

Lalah Hathaway: Live (2015) こってりとしたFender Rhodesが欲しかった

暫し仕事で名古屋。疲れる。そんなときは、こんなの聴いている。 ハザウェイのライヴというと、父親のアレだけど、コレも悪くない。バンドがあっさりしているかなあ。なあ。 ---------------------------------------------------------- Lalah Hathaway: Li…

藤井郷子, Joe Fonda: Duet (2015) 伝統と前衛の配合比

JAZZ TOKYOの及川氏の記事を読んで、入手。 長年、藤井郷子の名前はディスク・ユニオンのフリー・ジャズ・コーナーで見かけたが、手を出したのははじめて。ずっと気になっていたのだけど。 ・ポール・ブレイの弟子、だそうで、確かに伝統と前衛の配合比が似…

(ECM2473) Meredith Monk: On Behalf Of Nature (2015) 幾たびも幾たびも同じ手で騙されると知っていても

つい手が出てしまうなあ。 聴くと、悪く云うとマンネリ、聴いたことがあるヴォイスや打楽器やピアノが流れる。だけど、その音世界は懐かしくも手が届かず、追いかけても消えてしまうような、儚い蜃気楼のような、ありもしなかった過去を覗いているような感覚…

(ECM2474) Ches Smith: The Bell (2015) 現代音楽的な音響とジャズ的な躍動が交叉するような驚き

実は秋頃からとても忙しい。金沢では、引き籠もりながら、山に登ったり、走ったり、釣りをしたり、音楽を聴いたり、そんな生活のために来た筈なのだけど、どうも違ってきた。まずい。忙しくして年収が増える訳でもないので、なおのこと困る。どうしたものだ…

Christian Meaas Svendsen: Forms & Poses (2015) 音を愉しむ、そこに尽きる

Nakama recordsの魅力の一つに、音の良さ、がある。北欧らしい透明感のある音なのだけど、柔らかさ、もあり気持ちよい。最近、ECMで残響過多のものが耳について、船酔いのような気持ち悪さ、をときとして感じるのだけど、それも、このあたりの録音を聴くよう…

(ECM2464) Nik Bärtsch's Mobile: Continuum (2015) ライヒへの強いrespect

音響装置に灯を入れて、1時間ほどで音が拓きはじめる。音響空間のなかで、楽器や奏者の定位が定まる。そこで明瞭に知ったのは、ライヒ の「18人の音楽家のための音楽」からのエコーのようなもの。打楽器が打ち続けるタイミング、バス・クラリネットが演じる…

(ECM 2488) Jack DeJohnette: In Movement (2015)  レコードでも聴く・米国録音のほうが

実はこの数週間で何枚かECMの新譜を入手し、気に入って聴いているのだけど、文章にしようという気になれない。何故だろうか。 1970年代初頭の日本のジャズ、特にアヴァンギャルドの系統を聴いていると、熱気、毒気に溢れていて、どこか人の調性を狂わせるも…

(ECM 2482) Avishai Cohen: Into The Silence (2015) レコードで聴くとビミューな

[2016-11-21追記] レコードで聴いてみる。当然の如く重厚になるのだけど、音がもっさりした印象。MP3のスカスカした音でクルマで聴いたときのような「スムース感」を失っている。残響がしっかり再生され、それがしっかり作用している、ように思える。レコー…

(ECM2465) Tord Gustavsen: What Was Said (2015) 雨降りの朝はレコード

雨降りの朝はレコードを聴いている。まとめ買い(送料節約のため)で入手した1枚。半分くらいは未聴。これも、未聴の1枚。冷え切った音響装置がゆっくり暖まるにつれ、音が広がりだす様子が手に取るように分かる。エレクトロニクスや打楽器で彩られた声や…

(ECM2486) Vijay Iyer, Wadada Leo Smith: A Cosmic Rhythm With Each Stroke (2015) 単なる静謐さを超える何か

先月末の給料日に、気になっていたCDをまとめ注文。続々、て云っても4枚だけど届いた。レコード蒐集も一息(ウソ付け)と思ったので。まとまって来たアルバムの音の「均質化」と「角が取れる」残響・イコライズ処理にイラッときたので、昨日の記事。 このア…

(ECM2499) Jakob Bro: Streams (2015) 素晴らしい、と同時に気になったこと

前作を聴いてから約1年、発売早々に入手した。前作と同じく、淡いブロのギターの上を、モーガンのベースが力強く刻んでいく。その刻まれた音が描く弧、のようなものが単純な曲線に見えて、実は細部がフラクタル的な細かな揺動を孕んでいて、実に気持ちが良…

Raphael Malfliet : Noumenon (2015) ジャンルが定義不能な不思議な、そして幻想的な空間

先日のNakamaを聴いて、作曲と即興の間を揺れながら、一音一音の意味づけに渾身の力を込めて弾く奏者達、の音に昂奮した。そして、そのような奏者達の背景がfree jazzだったりimprovised musicだったりするのだけど、抑制した音数で空間を組み立てよう、とす…

Kris Davis: Duopoly (2015) 今この瞬間、ニューヨークでの、デュオという対話

今この瞬間、ニューヨークでの、デュオという対話、が79分収録されている。アヴァンギャルドだとか、伝統だとか、そんな陳腐な議論を寄せ付けない、今を生きる奏者達の会話。世代も広く幅がある。あの街での奏者達について、ある時間の断面を切り取ったよう…

渋谷毅, 市野元彦, 外山明: Childhood (2015) 気持ちがザラつく夕刻に

忙しい日々が続くと、夕方には気持ちがザラついてくる。最近は夜中まで仕事場に居る。 なんか意味もなく胸騒ぎのような感触が沸いてくると、困ってしまうので、仕事場の掃除を延々している。次第に片付いてくると、そんなザラツキも少しは減ってくる、のだけ…

Jim Black: The Constant (2015) ちょっと全体像はよく分からないなあ

Intaktレーベルから新譜の案内メイルが届いたので反射的にダウンロード買い。$9.8。 最近気に入っているトーマス・モーガンも入っているし、そもそもジム・ブラックは、アイスランドのスクリ・スヴェリルソンとのアルバムHouseplantやsplashの浮遊感が良くて…

Artyom Manukyan: Citizen (2015) アルメニア買い

昨年、アルメニアのティグランが小ブームだったので、何となく衝動でのアルメニア買い、の一枚: アルティョム・マヌキアン、アルメニア系でLA在住のチェロ奏者とくれば、何となく気になるではないか。というわけで、何ヶ月前に入手したが、少し残念と期待が…

(ECM2487) Carla Bley: Andando El Tiempo (2015) 2年半の時を経たが

前作から2年半を経たが、そこには何か差分はあるのだろうか。カラーの曲集を同じ3人が、同じ場所で、同じスタッフで吹き込んでいる。前作のジャケット写真と今回を比較すると、カメラ位置や画角は同じで、カーラが姿勢を持ち上げただけ、のように感じる。…

Fabio Caramura: eco musica - conversas de um piano com a fauna brasileira (2015) 先週1週間

先週1週間、これをクルマのなかで聴き続けた。異国の鳥のさえずり、と絡み合うピアノの音に惹かれた。季節、に合ったのだと思う。 [2016-3-23記事] 今日の昼下がり 今日の昼下がりの音楽。昨日に続いて南米音楽でほっこり。 ファビオ・カラムラというクラシ…

Sergio Krakowski: Passaros - The Foundation Of The Island (2015) 粘り気のある芯を打ち込む

録音が良いことが気に入った。柔らかな音で気持ちよい。打楽器やギターも攻撃的でなく、柔らかに響く。残響は適量で、ECMほどは強くなく好み。それでいて奏者の息吹まで伝わりそうな音圧はあって、レコードを聴いているような感覚。高音がやや抑制気味に感じ…

Caetano Veloso & Gilberto Gil: Two Friends, one century of music (2015) 冷戦期の南米

昨日、近所のS君夫婦が久しぶりにやってきて、Napaで買ったのスパークリングを呑みながら、DVDをみた。 それは素晴らしいDVDで、カエターノ・ヴェローソとジルベルト・ジルのデュオ。ギターを手にした二人のステージ。70代になった二人、とは思えないくらい…

Sylvie Courvoisieri: Miller's tale (2015)美しい音にとって即興とは

ボクが現代音楽を聴く大きな動機は、今まで知り得なかった美しい音を聴く驚き、である。 前衛的なジャズに関しては、美しい音だけでなく、様々なグルーヴ感なんかも加わる。現代音楽と前衛的なジャズを隔てるものは「即興性」に尽きるのだろうけど、作曲行為…

Andre Mehmari: As Estacoes Na Cantareira (2015) 光のような音の空間

多作家、だなあと思う。気がつくと、もう新しいアルバムが出ている。少し甘さ、が強めなことが気になるのだけど、やはり聴いてしまう。 MPB、ジャズ、現代音楽のような「細かなジャンル」を包摂してしまうよう力、が魅力。 光のような音の空間、が音響装置の…

Marc Ribot, The Young Philadelphians: Live In Tokyo (2015) ああ懐かしい

先日、Free系が沢山紹介されるブログで懐かしい名前が。ジャマラディ−ン・タクマとカルヴィン・ウェストン。1980年頃にジェイムス・ブラッド・ウルマーを聴いていたら、おなじみの粘るベースとドラム。変態ファンクを支えていた。 さて、このアルバムが気に…

Danilo Perez, John Patitucci, Brian Blade: Children Of The Light (2015) 21世紀の驚き

21世紀の驚き、といえば、Hard Boperであった筈のウェイン・ショーターが未だ尖った音を出し、鋭くジャズを主張していることだろう。ボクがジャズを聴きはじめた1980年頃の同年配はswing ageを活躍したライオネル・ハンプトン、ベニー・カーターなどなど、元…

Mark Guiliana: Family First (2015) ジャズなんだけど、確かに

一昨年の暮れ、東京・六本木で聴いたマーク・ジュリアナのbeat musicは凄かった。ジャズなのか、何なのか、そんな些細なことが吹っ飛ぶ、Beat musicそのものの凄み、に恐れ入った。それから三ヶ月くらい後のメルドーとのユニットも、期待以上の凄さ。大阪・…

Donny McCaslin: Fast Future (2015) 冒頭のパーカッションに、そしてapple musicのこと

冒頭のパーカッションにヤラれた。昔、ビル・ラズウェル名義(だったか?)のアルバムで聴いたダニエル・ポンスの音が気に入っていたから、それを思い出した。前作"Casting For Gravity"と同じく、Jason Lindner(key), Tim Lefebvre(b), Mark Guiliana(ds)と…

Agueda Garay: Cantos Sin Dueno (2015) フォルクローレの薫り

アルゼンチンの音楽を聴くようになっても、なんとなくフォルクローレ臭のようなものは苦手。頭の中で、コンドルが飛び回ってしまうのだ。 そんな感覚が和らいだのはカルロス・アギューレのアルバム。モダン・フォルクローレのような感じ、淡いフォルクローレ…

Thundercat: The Beyond / Where the Giants Roam (2015) 仕方がないので

今日届いたCD。MiKiKiで原雅明さんのスタンリー・クラークの記事を読んで、サンダーキャットを知って、それから聴いている。 クラーク・デューク・プロジェクトからジャズの尻尾を切って、洗練したような感じがとても好みで、ビートも心地よい感じ。 で、こ…

Andre Marques: Viva Hermeto (2015) ふつーのジャズじゃん

先週、お茶の水のディスク・ユニオンで見かけて、とにかく連れて帰ったCD。ブラジルのピアノ奏者がパスコアール・カヴァーってだけで、痺れてしまった。 最近はメーマリ、ローレロイなど、ブラジルのピアノ弾きに痺れているので、素材がパスコアールとなると…

The Internet: Ego Death (2015) 仕事場で聴いている

夜も更け疲れてきたら、仕事場で聴いている。低い音量では心地よく、ヴォリュームを少しあげると気持ち良く、こんな感じのBlack musicがとても好きだ。肉体的な浮遊感、が良くて、あまり気持ちまで持って行かれない、のがいい。ちゃんと聴くと、聴けるし。 -…

Brad Mehldau: 10 Years Solo Live (2015) ジャズの奏者なのだと

長い間、メルドーは苦手で聴いていなかった、トリオのアルバム。今もあまり聴かない。何故だろうか。 急激に身近に感じるようになったのは、ケヴィン・ヘイズとのmodern music。メルドーのピアニズム、というかピアノの響きの美しさに魅せられた。そのあとの…

Kamasi Washington: The Epic(2015) 力作、には違いないが

ジャケットを見た瞬間、思い出したのは、(スミマセン)、永井豪の「オモライくん」。40年くらいの記憶の底から飛び出して笑ってしまった。ネットで「オモライくん」を探したら、全然似ていなかったけど。衣装が「こも」に見えたんだよね。職業としての乞食…

The Bad Plus Joshua Redman (2015) 発売されて、すぐ入手したが

発売されて、すぐ入手したが、そして気に入ってよく聴いたのだけど、何が気に入ったのか自分でもよく分からなくて、いや、今でも分からないのだけど、聴いている。 レッドマンについてはデビューの頃、アルバムを2つ入手して、聴いた。1つめは、あの悲鳴の…

Steen Rasmussen: Precenca (2015) 仕事場で小さな音量で

仕事場で小さな音量で、最近聴いているアルバム。デンマーク人がすなるブラジル音楽。 北欧のMPBとかボッサって、やや温度が低く、「冷やっこい」印象があって、今の季節にあっているかな、って思ったけど、案外そうでもなかった。熱くはないが、暖かい。と…

Chassol: Big sun (2015) クレオールという媚薬、その行く末

昨夜遅くに帰宅したら、届いていたCD。注文したことも、すっかり忘れていた、けったいなジャケットのアルバム。CDとDVDの2枚入り。ただし、DVDがregion codeが違うのか、DVD再生機では見ることはできなかった。幸い、サーバーからのダウンロードも可能で、…

John Taylor : 2081(2015) ジャズともロックとも云えない、彼らの世界

あまり意識して聴いたことがないピアノ奏者だったJohn Taylor。強く意識したのは昨年(だったか)、新宿のディスク・ユニオンの店頭で聴いて、即入手したルイス・スチュアートのアルバム。そのなかでのスピード感に溢れたモーダルな演奏、に痺れた。その後か…

Irene Schweizer, Han Bennink: Welcome Back (2015) 引き続きデュオ・アルバム、再び録音のことも

気がつくと、エリントンから引き続きデュオ・アルバム。好きなのだ。 テイラー、ヘイデンのデュオアルバムのピアノの録音(演奏では全くない)に少しイラッときていたら、FacebookのJazz Tokyoのページ経由で、録音技師・及川公生さんの連載記事「聴きどころ…

Nora Benaglia: Ahora (2015) 久しぶりに温帯のラテン音楽に

アルゼンチンの音楽って、緯度が違うからなのか、言語が違うからなのか、ブラジルの音楽よりも温度感が低め。確かに熱帯音楽と温帯音楽、の違いがあるように思う。 アギューレの一連のアルバムですっかり惹き込まれた時期もあったのだけど、やや変化に乏しい…

近藤等則:Toshinori Kondo plays Standards(2015) 過ぎ去ってしまった21世紀への挽歌

昨日、オトトイでDLし、入手。196kHz、24bitのHigh resolution音源。なんとなく安っぽい打ち込みで、それだけHigh resolutionの価値があるのか、いささか疑問ではあるが。 20世紀の最後のあたり、improvised musicやelectlical musicで暴れていて、近未来,21…

新垣隆, 吉田隆一: N/Y (2015) Beyond modern ageに見たmodernな夢

甘美、というコトバがすっと染みいるようなアルバム。甘さ、が何処からやってくるのだろう。記憶を遡行するときの、ゆっくりとした速度を感じさせる頬を撫でる風、春先に海の方から吹く風、のように温い。そして甘い匂い。 この甘さは20世紀への追憶。modern…