Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

1997

Josje Ter Haar, John Snijders: Morton Feldman/ For John Cage (1997) フェルドマンやケイジの名前で思わず入手した一枚

ミニマルのように音が繰り返えされる。しかし、そこに律動のようなものは薄く、音の切片のようなものが、弱い光りを乱反射させながら、ひらひらと漂う。ひらひら、と形容した音の動きは軽く、ふわっとしているのだけど、そのような音が重ねられ構築された総…

菊地雅章: M(1997) 端麗な音

ふっと思った。端麗な酒は軽く、水のように流れる。それは水に希釈されたようなものだろうか。ただ流れるだけのために、あるのだろうか。だけど、流れた後の匂いや、淡い感触がもたらす大袈裟でない愉悦は、日本酒とともに過ごす時間にある。 このアルバムも…

Erykah Badu: Live (1997) 疲れたときは

最近は忙しく、そんなときはこんなのを聴いている。ネオ・ソウルと呼ばれるのかなあ、よくわからないけど。70年代のソウルの延長線上であり、またライヴなんかはジャズっぽくもあり、よくグルーヴしていて気持ち良い。 アヴァンギャルド・モノは面白いのだけ…

菊地雅章: Aftert hours 2 (1997) 僅かな音の引力、のようなもの、そしてLittle Abi

僅かな音の引力、のようなもの、を感じる。音の数が減れば減るほど、その引力が強まる。 その重力場のようなもののなかで、音が光彩を放つ。菊地雅章のピアノを聴いていると、そんな印象を受ける。 とにかく流れるようには音が出ない。音を確かめるように、…

Kenny Barron, Mino Cinelu: Swamp Sally (1997)まだまだ気忙しいから、またまたケニー・バロン

これも密かに好きなアルバムで不思議なジャズの音が溢れている。ケニー・バロンは端正なジャズ・ピアノ弾き。その演奏を楷書とすると、稀に草書のプレイに遭遇する。このアルバムがそうで、打楽器のミノ・シネルと筆を振り回して墨を飛ばし合いしているよう…

Gene Bertoncini: Jobim - Someone to Light Up My Life(1997)源助大根のように滋味溢れるJobim集

源助大根の滋味で、なんとなく思い出した1枚はGene Bertoncini のギターソロでのJobim曲集。

Han Bennink :3 (1997) Last Dateから三十余年経ても変わらぬ変な味

Michiel Borstlap目当てで買ったが,そんなことがどうでもいいくらいライブ録音の空気がいきなりDolphyの"Last Date"なのでぶっ飛んだ.Han Benninkが作る空間がすでに出来上がっているのだ.あわせて,欧州特有の乾いた空気が作り出す音が一音・一音響いて…

Pat Martino: もうちょっと聴いてみたいという物欲昂進

文章を書くと,脳髄のいずこかに記憶のアドレスが強く打ち込まれるのだろう.Pat Martinoについて書いたり,聴いたりしているうちに,気持ちの奥のほう,きっと物理的な脳のいずこかの化学反応が進み,アクティベーションがあがっ てきたように感じる.気が…