Kanazawa Jazz Days

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

高橋知己, Elvin Jones : Another Soil (1980) あの時代

何とも凄い時代。音楽産業がバブルの時代。ジャズ奏者のアルバムがメジャーから溢れるように出て、しかも海外の有名奏者も加わる。1980年。ボクがジャズを聴きはじめた頃はそんな時代。ジャズ・フェスティバルは全国に乱立し、何処も数千人の入場者。だから…

The Lounge Lizards: The Lounge Lizards (1980) まさに「奇妙な味」が溢れるアルバム

当時、発売すぐに入手し、あまり聴かなかったレコード。ビル・ラザウェルとか、アントン・ファイアー、このジョン・ルリーとか、オーネット一派がファンクをやり出した時期に外野から乱入してきた印象がある。ビル・ラザウェルのようにビートを効かしたり、…

鈴木勲:自画像(1980) それは鈴木勲そのもので

当時のキングレコードから出た、レッド・ミッチェルと鈴木勲のアルバムを大いに気に入った。それから暫く、彼の新譜を買った。富樫雅彦や菅野邦彦とのアルバムなど。またTBMのアルバムも少し。 それがお仕舞いになったのは、怪作とも云えるこのアルバム。鈴…

1980年頃の思い出(リッチー・コールのこと、少しだけアーサー・ブライスも)

今日、twitterのタイム・ラインをみていたら面白い疑問、が流れた。 岩浪洋三のライナーノーツ、アーサー・ブライスとリッチー・コールが「次代を担う新鋭」的に紹介されている。他でも70〜80年代の岩浪洋三のライナーではやたらとリッチー・コールが推され…

12,617.4km 古澤良治郎の世界ライヴ(1980) これはジャズでじゃなくて

ボクがダメなコトバに和ジャスがある。次に中央線ジャズ。ただし、和ジャズは偏狭な和意識を感じるので、本当にダメ。日本のジャズでいいじゃない、と思う。中央線ジャズは、なんとなく分かっちゃうから、にゃっとしながらダメって感じ。 日本のジャズに汎世…

Toots Thielemans: Live In The Netherlands (1980) 重量級メンバーのなかの軽量級

ジャズを聴いていると、日々、あの世へ旅立つ人がいる。だから、いちいち追悼しない、ということにしている。それよりも、彼らのことを忘れないように、レコードをかけている。何回かけたって、音は虚空に吸い込まれていって、帰ってこないのだけど。 シール…

James 'Blood' Ulmer: Are You Glad To Be In America? (1980) ベイリーばかりだから、タマには

最近、ベイリーばかりだから、タマには、趣向を変えようと思って、久々に聴いてみた。 ベイリーのMirakle(タクマとウェストン)を聴いたときの印象がシャキッとしたウルマー(H松さんも似たようなコメントで笑った)。それで思い出した次第。 これはジャズ…

Evan Parker, George Lewis: From Saxophone & Trombone (1980) 抽象的な音空間

先日、ナマEvan Parkerを聴いてから、Free JazzどころかImprovised musicのような焼け野原のような音楽(失礼!)に飛びつかれた。憑かれた、とでも書こうか。南米音楽だったり、ソウルだったり、関心事は移ろう。その移ろいのローテーションのなかに入った…

中村達也: Rip-Off (1980) 突き上げるグルーヴ感

最近は買ったCDを覚えてられなくて、慎重に慎重に確認して購入。とりあえずiTunesでライブラリ化するのも、そんな理由もある。レコードは不思議と大丈夫(な場合が多い)なのだけど。ジャケットの図案の認知、が大きいと思う。 そんな情けない昨今と違い、若…

Derek Bailey: Music and Dance (1980) improvised musicのこと

インターネットで知り得ること、は多く、様々な音の情報が飛び交っている。そのなかには、時折、気持の芯を突くものもある。 これは月光茶房の原田さんの投稿で知ったアルバム。 田中泯との共演。improvised musicは概ね苦手なのだけど、そう感じた20歳そこ…

菊地雅章: ススト(1980) ボクのリアル・タイムの菊地雅章体験

寡作家の彼が久々にリリースしたのがこのススト。米Columbiaからの発売。国内盤より先に輸入盤屋に入荷して驚いた。1975年頃のマイルスのファンクを洗練した音楽。昂奮も耽美もなく、浮遊するグルーヴ感がオリジナリティを強く主張している。

梅津和時,原田依幸: Danke (1980) 音の純度を聴く

原田依幸のピアノの音が好きだ。音の純度を聴く、ような感じ。フリー系奏者、山下洋輔やセシル・テイラー、らと比べても、その音の粒度、柔らかさが呼び覚ます快感、のようなものは際立っている、と思う。 これは1980年のドイツ・ドナウエッシンゲン音楽祭で…

Miroslav Vitous: First meeting(1980) 雪が積もった朝

このアルバムを聴くと、改めてヴィトウスのアルコはいいなあ、と思う。弓をさっと引くだけで、彼にしか出せない「あの世界」が現出する。丁度、欧州とアメリカの間をすり抜けるような不思議なオト空間。

Gil Evans: Live At The Public Theater Vol. 2 (1980) 解体された音の断片のコラージュ

引き続き忙しい。仕事場で低くオトを流しながら文章の編集画面を眺めている。 今日、聴いているのは引き続き漂うな音のようなもの。久々にギル・エヴァンスを聴いている。このアルバムは1980年のニューヨークでのライヴ。メンバーをみると分かるのだけど、最…

富樫雅彦,加古隆:Valencia (1980) 純度が高い失われた音

純度が高い失われた音、富樫雅彦がこの世を去って何年だろうか。1970年頃の佐藤允彦のアルバムで聴かせたキレのいいドラム。そして透明なシンバルワーク。その彼が両足の自由を失ってから録音した数々の打楽器奏者としての録音。ブラシ・ワークの繊細さにゾ…

Gil Evans, Lee Konitz: Heros(1980) 技巧でない巧さ

ニューヨークでのライヴ録音であり、小さなホール(じゃないかな)での淡々とした音の交歓が記録されている。

Bireli Lagrene: Routes To Django (1980) ジャケット買いのLPは初リーダ作

先日、ディスクユニオンへいそいそ出かけたときに買った中古LPレコード。典型的なジャケット買いでシックなモノ・トーンのLPジャケット。ラグレーンを映す光と影が美しい。とてもいい。

浅川マキ:ふと或る夜、生き物みたいに歩いていたので、演奏者たちのOKをもらった(1980)冷え切った部屋に

冷え切った部屋に帰ってきた。そんなときに聴きたくなったのは、浅川マキ。冷え冷えとした歌なのだけど、だけど暖かみのある声を聴きたくなった。

Agustin Pereyra Lucena: La Rana (1980) すこしだけ長い休憩が欲しい気分で

これは少し古いアルバムで、アルゼンチンの「ボサノバ系奏者」Agustin Pereyra Lucenaが渡欧時に吹き込んだもの。だから、小編成で小粋な感じで巧く仕上がっている。

Joni Mitchell: Shadows & Light (1980) ジャコを聴き、そして観るためのアルバムだったのだけど

Jazzファンがジョニミッチェルの存在をジャズのコンテクストのなかでの位置づけを気にしだしたのは1980年の頃だろう。アルバム「ミンガス」で、そ の頃に亡くなったミンガスへの追悼盤を出して、ジャコパストリアスとかウエィンショーターと共演したから。ジ…