Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

1975

山下洋輔:Chiasma (1975) 西独盤を入手してみた

山下洋輔の1975年のライヴ。ベルリンだったかな。最初から最後まで熱狂するドイツ人のなかで、汗飛び散らし脈動する音楽。

富樫雅彦: Rings(1975) 打楽器の響きの美しさ

ゆっくりと富樫雅彦のレコードを集めている。実は、このアルバムの存在は長く知らなかった。打楽器のソロ、としては後年のFaces of percussionsが最初、と思っていた。1970年代末、コロンビアとかビクターの日本盤は店頭で見かけたら購入していたから。だか…

Andrew Hill: Hommage (1975) もう少しヒルを聴く

もう少しヒルを聴く。買ったままで、聴いていなかった、あるいは聴くための脳内回廊ができていなかったので印象が薄かった、のだ。 同封されたライナー・ノートによると、ヒルのソロ・ピアノ第一作目。キース・ジャレットのソロが喧伝されている時期でのソロ…

Phil Woods: Phil Woods & The Japanese Rhythm Machine (1975) speak lowの疾走感

これも最近入手したレコード。ウッズのヨーロピアン・リズムマシーンが好きなことと、市川秀男のピアノが好きなこと、で気になっていた。1975年はアガルタ・パンゲアだけでない。いろいろな奏者が日本に来ている。 A面から聴きはじめると、案外ゆっくり。あ…

Akira Sakata: Counter Clockwise (1975) ある種の速度感に支配された

山下洋輔トリオの夏の欧州ツアーで録音されたキアズマが6月。このアルバムはその後、一ヶ月後にドイツのミュンヘンで吹き込まれている。坂田がリーダなので、山下洋輔の代わりにベースのアデルハルト・ロイディンガーが入っている。 坂田明の演奏はあの緊迫…

日野元彦: TOKO at Menu in jazz (1975) 黒く白く

何とも時代の空気、の塊のアルバム。録音がすかっとしないのは、楽器の多くがエフェクター過多、の時代の空気そのもの。何せ、アガルタや洪水、RTFにマハヴィシュヌ、そしてミステリアス・トラヴェラーの時代なのだ。結構真っ直ぐな奏者達が、そのような「音…

Air: Air Song (1975) 全くもって現代性を持ったアルバムだなあ、と溜息

先日、お茶の水で購入。何となく悠雅彦氏プロデュースのWhynotレーベルの質の高さに気がついたので、India Navigation同様、見かけたら手にしている。 実は30年以上前にAirのアルバムは2枚ほど入手していたのだけど、何となくピンとこなかったこともあって…

Archie Shepp: A Sea Of Faces (1975) ボクにとってのストライク

先日、大阪で買ったレコードをようやく聴きはじめる。 この時期のシェップ、それからイタリアのレーベルBlack Saintは好み。価格が手頃ならば、手を出すべし! 1975年のシェップは欧州を巡っていて(多分、山下洋輔なんかと、あちこちのフェスティバルで会っ…

大野俊三: Something's Coming (1975) あの頃のファンク(裏マイルスというか)

菊地雅章蒐集で入手したCD。さすがにLPには固執しなかった。3曲目にのみ菊地が入っている。 事前に他のcreditを確認しなかったが、凄い。マイルスのアガルタ・パンゲアの年んのアルバムで、レジー・ルーカスやセドリック・ローソンが入っている。内容は、あ…

(ECM1075) Jan Garbarek, Bobo Stenson Quartet: Dansere (1975) ブロウは影を潜め

久しぶりのECMのレコード聴き。今は、ブログ移転に伴う過去記事の修正に時間をとられている。 このアルバムジャケットをよく見ると、Jan Garbarek Bobo Stenson Quartetの双頭カルテット。作曲・編曲はガルバレクなので、実質的にはガルバレクのアルバムなの…

Muhal Richard Abrams: Afrisong (1975) ただただ美しい

Sightsongもそうなのだけど、このアルバムでの彼のピアノはただただ美しい。所謂「前衛ジャズ」的な難解さはカケラもない。西洋音楽の調性が持つ美しさを、彼の身体表現として、ごく自然に翻訳しているような、感じ。 このアルバムも、アフリカ的なものを強…

阿部薫・吉沢元治: 北<NORD> Abe・Yoshizawa Duo '75 (コジマ録音) それにしても実存的な、あまりにも

それにしても実存的な、あまりにも実存的な音だ。そこに二人がいる。確かにいる。その手触りのような感触が、レコードで聴く愉しみ、だ。少し、ヴォリュームを上げて聴くと、その時間を僅かながらも共有できる、できた、ような気がする。 吉沢元治の包み込む…

沖 至: 幻想ノート(1975) リアルなフリー・ジャズと詩の朗読だけど

登山中に届いていたLPレコード。リアルなフリー・ジャズと詩の朗読のアルバム。実は、詩の朗読についてはECMのSPシリーズで独語の朗読は聴いたが、日本語の詩の朗読ははじめて。ちょっとイワモノ感があるので、手を出してこなかった。白石和子とか。そんな訳…

(ECM1073) Pat Metheny: Bright Size Life (1975) 伸びやかに音を繰り出すジャコ

これがPat Methenyの実質的なデビュー作。ギタートリオのシンプルな構成ながら、従来のジャズ・ギターに収まらない味を出している。バートンのジャズ・ロックやフォーク的な味をもっと洗練し、ジャズのフォーマットに織り込んでいるような感じ。 改めて聴い…

(ECM 1072) Gary Burton: Dreams So Real - Music Of Carla Bley (1975) 今の音、昔の音

今の音、昔の音が入り乱れたアルバム。全体的にはその後のパット・メセニー・グループやバートン自身のアルバムの音の比率が高い。1960年代を引きずるジャズ・ロック的は味は、大分減ってきた。彼らがすすめていたジャズ・ロックを今聴くと、ちょっと耐えら…

吉沢元春: Outfit- Bass Solo 2 1/2 (1975) 音の存在感

音の存在感、がリアルだ。昨日、レコードが届いてから、何回も何回も聴いた。 Free improvisationと小難しい名前がついているが、そんな感じじゃない。楽器そのもの、その楽器を弾く人間そのもの、が赤裸々に記録されている。 古いJBLのスピーカーが苦しむよ…

(ECM1071) Tomasz Stanko: Balladyna (1975) 何とも生彩を欠いた

何とも生彩を欠いた、Free Jazz。躍動がある訳でも、音空間が構築される訳でも、ない。 ホランドのベースを核に、点描のように管の音が加えられるが、印象が薄い。 このアルバムはそんなに珍しいものでもない、と思うが、存外にDU店頭で高価だった記憶がある…

(ECM1070) Keith Jarrett: Arbour Zena (1975) 今になって聴くと

1979年か1980年に購入して1度聴いて、それっきり。まともに対峙していない。キースの「色物」のような扱いで放置していた。当時は、ストリングスも苦手で、さらにジャズの匂いの強いものを求めていったから。最後にはキースのアルバムそのものを聴かなくな…

(ECM1069) Kenny Wheeler: Gnu High (1975) ECMの芯のような

ボクが感じる、ECMの芯のような、そんなアルバムではなかろうか。それも1970年代の。そして次第に希薄になっていくように感じる米国のジャズの匂い。キースのトリオや、モチアン、ブレイ、キューン、そんな米国の奏者達がECMに活躍の場を得て、ある種の「抑…

(ECM1067/68) Terje Rypdal: Odyssey (1975)冬の記憶と重なる現代のオデュッセイア

2000年頃に村井さんの本を読んではじめて聴き、ジャズと知覚する範囲が一気に広がる面白さを体験した、懐かしいアルバム。この音をジャズと定義できるのならば、ジャズはフォルムでなく思想である、と何となく言い切れるようにも思ったりしている。

(ECM1066) Eberhard Weber: Yellow Fields (1975) ささやかな疑問

ささやかな疑問、がある。1979年にジャズを聴きはじめた頃にこのアルバムを聴いて、今のように楽しめただろうか。 残念ながら、そのように思えなくなっている。今、のボクが楽しめているような感覚がある。 このアルバムを聴いていると、1975年から1976年当…

(ECM1064/65) Keith Jarrett: The Koeln Concert (1975) ボクの1枚目のジャズアルバム

1975年に発売され、(多分)広くECMを知らしめた、アルバムじゃないだろうか。ボクがこのアルバムを知ったのは、ラジオとかコマーシャルで流れて、高校生の頃、惹き付けられたから。購入は1979年。今まで何回も書き綴ったので、クロニカル的なメモだけをアッ…

(ECM1063) Enrico Rava: The Pilgrim And The Stars (1975) ECMの頂点にたどり着いたような

ボクはECMの頂点にたどり着いたような感覚のなかにある。ECM1060あたりから後のアルバムには、迷いなく惹き寄せられる力が漲っている。素晴らしい。たぶん、また上がったり、下がったりしながら、進んでいくのだろうが、大きな稜線に飛び出したような感覚の…

(ECM1062) Collin Walcott: Cloud Dance (1975) 観念的過ぎない、素晴らしい浮遊感

ECM1061に続いて、いいアルバムだなあ。すっと音がはいってくるアルバム、そうでないアルバム、すっと音がはいってくる時、そうでない時。音の出口と入口の微妙な「噛み合わせ」。それが難なく通過して、体幹を音が貫く感じ、が幸せだと思う。 多分、ECM1061…

(ECM1061) John Abercrombie, Dave Holland, Jack DeJohnette: Gateway (1975) 1970年代後半のECMの魅力

アバークロンビーの前作Timelessから1年経たず、で録音されたアルバム。ヤン・ハマーのオルガンに換え、デイヴ・ホランドのベース。creditを見るとわかるが、ホランドの曲が中心。聴いてみても、ホランドが与える切れ味の良いロック的なビート、フリージャズ…

(ECM1059) Arild Andersen: Clouds In My Head (1975)ジャズで味付けをした欧州の音、のような感覚

久しぶりにECMに還ってきた。かなり菊地さんにハマっているから、少し手薄。また仕事が年度末で多忙、また移動が多く、LPレコード聴きはなかなか進まない、のだ。 1975年までコマが進んだ。もう安定したECM。録音もECMそのものなのだけど、今と比べると残響…

Milton Nascimento : Minas (1975) 今朝はミナスを聴いていた

今、結構ロウレロイにはまっている。ECMだけではなくて。先日、彼の1stアルバムを聴いたのだけど、とても既視感(いた既聴感?)があり、やはり昔、はじめてミルトンを聴いた時と同じ質の愉悦のようなもので溢れた。 ジャズやロックなど米国由来の音のプラッ…

Bill Evans: Alone (Again) (1975) 今日は夏休み気分で@Cowry Coffee

先週末から、ふわっと夏休み気分。勿論、仕事はあって、気分だけの夏休みなのだけど。 そんな訳で気分だけでもふわっとしたかったので、仕事の後、久しぶりにK君のCowry Coffeeへ。閉店間際に滑り込んだ。夏枯れで客足も今ひとつ、と云っていたからね。 とこ…

Elvin Jones is "On the Mountain" (1975) 1970年代中盤の先端部

1975年ってマイルスのアガルタの年で、ハービーの洪水も。ジャコが入る前で、ファンクなWRが最先端という時分。その頃のエルヴィンのアルバムなのだけこ、なかなか先端部に突っ込むような演奏。ヤン・ハマーのシンセサイザとのインタープレイが圧巻で、一気…

Bill Evans: Alone Again (1975) 盤面に針を下ろしてから

9月に入って、雲が流れる秋空を眺めていることが多い。真っ青な晴天のつまらないこと。だから夏が終わると涼しくなり、そして雲が流れるようになる。冷たい風に乗って、虫の音が聴こえる。そんな夜はいつまでもぼんやりしていたい。 父が鬼籍に入ってから1…