Kanazawa Jazz Days

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Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

初春と厳冬が交差した朝

(ECM2528) John Abercrombie: Up And Coming (2016) 1970年代のアルバムと云われれば

時間が止まった、ようなアルバム。これが1970年代のアルバムと云われれば、そうだと思うだろう。そこに時間の流れがない。中庸なインタープレイを交えたジャズの小品、なのだ。それがECMに相応の数がありそうで、あまりないようにも思えるがどうだろう。 ボ…

John Hicks: Inc. 1 (1985) なにか、を見てしまった

ボクの世代だと、ファラオ・サンダースのTheresa recordsでの諸作での速度感溢れる演奏に惹かれて名前を知ったヒトが多いと思う。コルトレーンより軽いサンダース、マッコイより軽いヒックスの組み合わせは絶妙で、軛が外れたような咆吼を載せた高速列車、の…

(ECM2517) Colin Vallon: Danse (2016) ただの清澄なピアノトリオのようで、案外毒っぽい

先日、ECMから直接届いたLPレコード。最初は酔っていたこともあって、音にピンとこなかったが、音質、内容ともに、面白さを感じてきた。ここ数日、超多忙なこともあって、あまりブログも更新できていないが、こればかり聴いていた。 コリン・ヴァロンはスイ…

ドイツからの荷物(やっと届いたsurface shipping)

blacksheep: ∞ -メビウス- (2013) やや奇妙な味わいがおいしい

まちがいなく、過去のボクが手を出さないアルバム。バリトンとトロンボーンだもんね。バリトンはジョン・サーマンのみ。トロンボーンはなし。いや、ジョージ・ルイスくらいかなあ。両方とも、概してキレの悪さが気になる楽器。 で、吉田隆一については、「あ…

HIRESAUDIO: ECM他の高分解能音源の販売サイト

今日、Craig Tabormの新譜、ECMからのものを購入。通常、価格がこなれてくる半年後あたりを狙うが、我慢できなかった。 と云うのが、高分解能音源・24bit/96kHzものが$20のサイトを知ってしまったから。CD(16bit、44.1kHz)よりも安価である。(私のように…

William Parker & Hamid Drake: Summer Snow Volume 2 (2006) 自由に音を楽しむ

昼休みの音楽。田中啓文さんの本で知った2人。ばっちり好み。アフリカ回帰の素朴なライヴ。自由に音を楽しむ、それがFree musicだよね、という内容。apple musicで楽しめるのがうれしい。

(ECM1085) Keith Jarrett: The Survivors' Suite (1976) 存在したことがない音への強烈な喪失感

抑制的な演奏が実に美しい。いや、それはキースだけでなく、ヘイデンもモチアンもレッドマンも。譜面に書かれている(に違いない)旋律を辿るだけで、咆吼しない。その強い抑制が、溜息が出るような美しさを誘っている。キワモノすれすれになりがちな、キー…

Henry Grimes: The Call (1965) ベースの響きの良さ

ディスクユニオン大阪で手にしたアルバム。グライムスはマッコイやアイラーのアルバムで印象的な奏者で、図太い低音でドライヴする姿、あるいは空間を歪ませるように弦を弾く姿、が強い印象を残している。もう半世紀ほど前の過去の人、だと思っていたのだけ…

長い体調不良からの脱出に

どのような理由かわからないが、昨年のある時期から気力が削がれたような状態が長かった。仕事が複数並行させるような気力が維持できない。加齢か、と思うと情けない気持ちもあった。 さらに年末にインフルエンザのワクチンを初めて打ってみたのだけど、だめ…

(ECM 2207) Craig Taborn: Avenging Angel (2010) それにしても美しい

先般から、幾つかのアルバムを聴いて、過剰ではない音、の空間的な広がりのようなものに魅了された。硬質な音が如何にもECM好み、ではあるのだけど、現代音楽とジャズの境界線にピタッと音を流していく、そして自己陶酔的な美音ではなくて、緻密に作曲されて…

iMACを入手

PC

仕事場に新しいPCを入れた。 ・27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル・3.2GHzクアッドコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)・32GB 1,867MHz DDR3 SDRAM (8GBボード4枚)・1TB Fusion Drive・AMD Radeon R9 M390(2GBビデオメモリ搭載)・Ma…

Phil Woods: Phil Woods & The Japanese Rhythm Machine (1975) speak lowの疾走感

これも最近入手したレコード。ウッズのヨーロピアン・リズムマシーンが好きなことと、市川秀男のピアノが好きなこと、で気になっていた。1975年はアガルタ・パンゲアだけでない。いろいろな奏者が日本に来ている。 A面から聴きはじめると、案外ゆっくり。あ…

雪の夜は明るく暖かい(酔って帰宅)

Charles Lloyd: Soundtrack (1968)  ジャズ奏者キース・ジャレットを軽く楽しむ

昨日に引き続き、何故かロイドの未聴盤。 米国で買い集めたが聴いていなかったことに気がついたから。それにしても随分あるのだけど、どれも3−6ドルくらい。沢山売れたようだから、良く見かけるのだ。 このアルバムは1960年代のバンドの最後の録音。何とも…

Charles Lloyd: Flowering Of The Original Charles Lloyd Quartet (1966) ロイドを振り返ってみた

フェニックスで購入したロイドのレコード。1971年に、このカルテットが解散した後の発売のようで、ジャケットの絵がサイケ時代の気分、を振り返っているように見える。人気が沸騰した(と聞く)1966年の欧州でのライヴ。Dream weaverとForest flowerの間の時…

Woody Shaw: Live Volume One (1977) Stepping Stonesでモノ足りない向きには

先日のブレイキーのアルバムを聴いていて、薄幸の印象が強い(そんなのばっかりか)ショウを思い出した。やっぱり、いいよね。1979年に聴いて、ジャズが好きになる後押しをしてくれた奏者。 だから、今でもStepping Stonesが大好きなのだけど、もう少し聴き…

鈴木勲, 原田依幸, Tristan Honsinger: 慟哭(2009) 脳天を衝かれる感覚

凄い密度だ。そして彼ら3人の味、が完全に出尽くしていて、その接点で強い相互作用、が生じている。走る、止まる、下がる、上がる、引く、そのような様々な場面を非同期でありながら、音を紡ぎ合う。 原田のピアノは響きが綺麗だから好きだ。40年近く前にラ…

阿部薫, 豊住芳三郎:Overhang-Party (1978) 音の美しさを

ディスクユニオンで見かけて、小躍りして購入したレコード。これで(本当の幻的レア盤である)解体的交換以外の レコードが揃った、と思った。実は、これは誤解で同名のOverhang party (QBICO)の名前で出たアルバムは騒でのライヴで、別の演奏のようだ、やれ…

ディスクユニオン大阪(一日目)のレコード(阿部薫・豊住芳三郎のデュオ ほか)

ディスクユニオン大阪(一日目)のレコードが届いた。 一番の釣果が阿部薫・豊住芳三郎のデュオ。実はコレ以外の大半は1000円前後の盤ばかり。これは元気なときに聴こう。富樫雅彦、佐藤允彦、山本邦山のライヴ。聴く前から聴こえそうな企画なので、長く手を…

Gary Burton: Live In Tokyo (1971) ベースが与える躍動感

どうも1970年代のバートンのバンドには、もっさりとした印象があって、また経時変化による劣化が大きい、印象がある。ジャズ・ロックと称する音楽が好きでない、のもあるし、実際、その完成度が低いように思える、こともある。 このレコードはそんな印象を払…

Bobby Hutcherson: Happenings (1966) はじめてのハッチャーソン

今日は引き籠もって、レコードを聴き続けている。買ったものは聴かなくちゃ、ということで。備忘のメモ。 何故かハッチャーソンのアルバムには手が出ていなかった。理由はない。これも大阪のディスク・ユニオンでキング盤が安価だったので、入手した。以前、…

本田竹曠, Mama T. : Misty (1971) 細かなことを圧倒する「何か」

まだパリ協定前の横田基地でのライヴ。ベトナム戦争の戦況はテト攻勢以降、思わしくなく、泥沼化していた頃だ。そんな基地でのライヴの臨場感、は日本のソレではない。録音はさほど良くないが、そんな細かなことを圧倒する「何か」がある。本田竹曠以前の古…

Gil Evans: Big Stuff (1957) Paris Bluesの30年前

これは先週の東京での猟盤。RVG刻印のサード・プレス。1000円くらいだったので、まあ、という感じ。今日知ったが、Gil Evans & Tenのタイトルで売られているものと同じ。幸い、持っていなかった。 後年のようなフリー系の奏者がブロウする時代じゃないし、雑…

Art Blakey & The Jazz Messengers: Anthenagin (1973) ウッディ・ショウの魅力

これもディスクユニオン大阪(二日目)の買い物。 アート・ブレイキーはあんまり好みでもなくて、例外的にメッセンジャーズ結成前のバードランドをタマに聴くくらい。これも、ホレス・シルバーのピアノの躍動感、クリフォード・ブラウンのトランペットの端正…

Phil Woods And His European Rhythm Machine: At The Frankfurt Jazz Festival (1971)グループ表現としてのスピード感

昨日、ディスクユニオンで購入したレコード。米Embryoの原盤だけど、1970年代のレコードはリアルな感触が残っているので、原盤という感覚はない。 ボクはウッズのヨーロピアン・リズム・マシーンは結構好きで、アルト・サックスを聴くというよりは、グループ…

ディスクユニオン大阪(二日目)

昨日、時間の関係で見逃した新着とCDを再度見に行った。二日連続で宅急便も何なので、これはお持ち変えり。だからブログへのアップはこっちが先。今日は金沢に帰れるぞ! モンクっぽいセシルもいいかな、と、トラジション盤(キング)。トリヴァーはメンバー…

ディスクユニオン大阪:有り得ないアーチ・シェップのレコード量

まだ大阪にいる。仕事が続いている。隙間時間に梅田・堂山町へ。昨年にできたディスクユニオンへ。 懐かしい1970年代のレコードが豊富にあって楽しい。阿部薫と豊住芳三郎のデュオを嚆矢に、結構な数を手にしてしまった。殆どが1000円前後で手頃。それにして…

大阪・天満のあたり

Organic Grooves: Black Cherry (2002) ウィリアム・パーカーとハミッド・ドレークをサンプリング

昨日のアルバムをapple musicで聴いていたら、これを推奨された。ウィリアム・パーカーとハミッド・ドレークのデュオをオーガニック・グルーヴというユニットがサンプリングしたアルバム。 まさに元トラックの「身体性」のような部分を抜き取ったような音で…

William Parker & Hamid Drake: Piercing The Veil (2001) 乾いたドン・チェリーのような

早速、田中啓文書をバイブル的に聴きはじめることにした。加齢しても謙虚で素直な性格(の積もり)。といっても、ここは大阪のホテル。仕方がないので、愛用のMacBook Airでapple music。 まずは前から気になっていた、ウィリアム・パーカーをチェック。本に…

田中啓文: 聴いたら危険! ジャズ入門 (2012, アスキー新書) 読んだらもっと危険

大阪への出張途中で読んだ。この1年くらいFree系の奏者はマメにフォローし、30年以上の空白を埋めつつあるような感覚だった。しかし、それが大いなる誤解だということが分かった。 実に面白い本で嗜好も、ノイズ系を除き、かなりフィットする絶好のガイド本…

世の中での2016ベスト・ジャズ・アルバム(もう少しBLOG記事を追記した)

さらに皆さんのBLOG記事を追記した。一所懸命に聴いたと思ったが、全く聴けていないことが分かって、愉しくなっている。

大阪で

仕事で大阪の街中。早朝から仕事場に出かけた。典型的な下町だけど、みなみほどdeepやないな。

仕事で大阪へ

金沢から列車に乗る。南条まで雪がなく、寂しい光景。 これから数日、仕事で大阪へ。労務提供のような仕事で、数日、ホテル住まい。事務方が確保した部屋は綺麗で新しいのだけど、浴槽がないので驚いた。海外からの渡航者増、を狙ったものだろうけど、いやま…

Roy Haynes: Cracklin' (1963) 最初の数音で

最初の数音で囚われるような感覚になるレコードは誰にもあるだろう。ボクにも何枚かあるが、これはその1枚。アーヴィンの最初の数音、でがっちり取り込まれた。そのあとのマシューズの突き上げるようなソロ、どっちも世に言う名演か疑わしいし、じっくり聴…

モノクロームの記憶

蓮見令麻: Billows of Blue (2016) 在ったこともない記憶を辿るような

蓮見令麻のピアノとヴォイス。それにドラムとベースが寄り添う。蓮見が主宰する、このRuwehレーベルのアルバムの魅力は、アコウスティックな音響空間の柔らかさ、だと思っている。最近、多くの(全てでないが)ECMのアルバムに「作られた」アコウスティック…

久々の医王山(白兀山):山頂からは白山、北アルプスの眺望

スノウ・シューを持って、朝から医王山(白兀山)へ。8時過ぎに見上峠に。零下一度。晴天で寒さは感じない。スノウ・シューをザックに装着し、林道を上がる。クラストしていて、所々滑るが快適。西尾平が近づくと、展望が広がる。 白兀山も見え始める。 西尾…

Miroslav Vitous: Ziljabu Nights (Live At Theater Gütersloh) (2016) 音の柔らかな膨らみ

何回か聴くと、音の柔らかな膨らみ、それはほとんどベースから、を強く感じ、ECMの録音では感じられない暖かみ、が気持ち良い。素晴らしい。ただ過ぎ去った時間、のようなものに対する愛惜のようなものを感じる。それはラファロのGloria's Stepを取り上げる…

Akira Sakata: Counter Clockwise (1975) ある種の速度感に支配された

山下洋輔トリオの夏の欧州ツアーで録音されたキアズマが6月。このアルバムはその後、一ヶ月後にドイツのミュンヘンで吹き込まれている。坂田がリーダなので、山下洋輔の代わりにベースのアデルハルト・ロイディンガーが入っている。 坂田明の演奏はあの緊迫…

皇居を走る・坂のある光景

皇居を走った。時間がなかったので1周。皇居の光景だけでなく、湯島の宿から気象庁までの間、も懐かしく好きな場所。坂のある光景、も好きなのだけど、これって金沢も同じだなあ。

北陸の山・北陸の谷(羽田から小松へのフライト)

今日は子供のように窓に釘付け。金沢上空で蛇行したようで、実に楽しい着陸になった。風が強く、白山の稜線は雪煙が舞い上がり、見えなかった。 丹沢山のあたり 富士山 八ヶ岳。いつも硫黄岳上空を横切る。 長野に入ると雲 北陸が近づくと切れてきた 庄川か…

金沢に帰って

名古屋で入手したロイ・ヘインズのcrucklin'を聴いている。モノラルの強い音圧、ブッカー・アーヴィンの太い音、軽快で疾走感があるドラム。満足した。

お茶の水ディスクユニオンでの猟盤

仕事の後、出かけた。 まずは古いレコード(オリジナルかは分からないが、相応に古い) ハンク・ジョーンズのサヴォイ盤はさるブログが念頭に、トリスターノはコニッツのアルバムで気になった。はじめて買った。 コールマンの良い聴き手じゃないが今更の一枚…

金沢・高尾「箸一」香箱炒飯

金沢の南の果てにある居酒屋。刺身が実に美味しいと、山の帰りにYに連れて行かれてから、山の帰りの居酒屋。だから冬はあまり行かないのだけど(近所じゃないから)、この間の日曜は、久々に出かけた。どんな料理の店か、以下のブログに度々登場するので、知…

東京・湯島「名のないバー」久々、東京の夜

名古屋・栄「バナナレコード ジャズシンジケート」前から欲しかった盤

仕事の前に栄のレコード屋へ。夏以来だ。 今回は3枚。前から欲しかった盤、があった。ロイ・ヘインズとブッカー・アーヴィンが入ったもの。別にPrestigeのセカンドで良かったのだけど(RVGモノであれば)、New Jazzのものが、まあまあの価格であったので手を…

落ち着かぬ日々

間違いなく、一年で一番忙しい時期。昨年末に二ヶ月間、体調が思わしくなかったので、首をすくめて波が去るのを待っている。仕事がそれなりに当たっている感触もあって、忙しさの後押しをしている。今日は名古屋で1時間ほど喋って、その後に東京へ。 金沢は…