Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Tigran Hamasyan: An Ancient Observer (2017) あの旋律への回帰が

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 綺麗なピアノを弾く人だ。弱音の震えるような音が切ない感じでいい。そんなことで、ついレコードに手が出た。近年のスピーカで鳴らすと実に美しい。

 だけど最近はどれを聴いても代わり映えしない印象が強まってきた。かなり狭い世界観のなかで生きている印象が強い。いいなあと思う気持ちと同時に既視感(既聴感?)のようなものが纏わりつく。それが極大化している。本作もそうだ。そこが残念。やはり、あの旋律への回帰が、ある頻度で起こっている。

  だから演奏能力に、ある種の作曲能力がついていかないのかな、と感じている。

An Ancient Observer

An Ancient Observer

 

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Tigran Hamasyan: An Ancient Observer (2017, Nonesuch)
A1. Markos And Markos 5:38
A2. The Cave Of Rebirth 5:39
A3. New Baroque 1 1:50
A4. Nairian Odyssey 11:00
B1. New Baroque 2 1:36
B2. Etude No. 1 2:08
B3. Egyptian Poet 2:21
B4. Fides Tua 4:51
B5. Leninagone 3:56
B6. Ancient Observer 5:58
Tigran Hamasyan(p, synth, voice, Fender Rhodes, effects)

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Johnny Smith: Jazz At NBC (1953) コップの中の小さな嵐

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 日本盤12inchのレコードでは、バーモントの月、として知られるアルバム。先日、10 inchのオリジナル盤を「安レコード」と云える価格で入手。ディスカウントコーナーに入っていたのだ。まあ帰宅してから、昔の日本盤と比べて、さほど印象に違いはないので、なあんだという買い物であったが。それであっても、モノラルカートリッジを10 inchのレコードに下ろすというプロトコルが何だか時代的で楽しい、のであるが。

 ふっと聴くと穏やかな感じのアルバム。ゲッツの甘いテナーも加わっている。曲によっては、案外、激しく弾いているが、それもコップの中の小さな嵐、のように感じる。スィングジャズに通じるような、柔らかさ、が心地よい。案外、きびきび弾いているのだけど、録音だろうね。

 

ヴァーモントの月

ヴァーモントの月

 

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Johnny Smith: Jazz At NBC (1953, Royal Roost)
A1. Moonlight In Vermont
A2. Tabu
A3. A Ghost Of A Chance
A4. Where Or When
B1. Tenderly
B2. Jaguar
B3. My Funny Valentine
B4. Vilia
Johnny Smith(g), Stan Getz(ts), Sanford Gold(p), Eddie Safranski (b), Don Lamond(ds)

 

12inch(日本盤)と重ねてみた。

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Tim Berne: The Sublime And. Science Friction Live (2003) 大音量で聴くと、かなり快楽度が高い

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 クレイグ・ティボーン集めで入手したティム・バーンの古いアルバムが良かったので、二人のペアをもう一枚。

 ギターが増えている。ギター全面とキーボード全面で印象が違うが、ともに好み。ギターが何となくピート・コージィのような壊れ方をしていて、楽しい。無論、ファンク的な味は無いのだけど、壊れながらビートに乗せていく感じ、がね、いい。

 クレイグ・ティボーンが全面に出ると、一気に空間構築されて、そのなかで無重力状態になるような、そして空間自体の伸縮がビートと反応する感じが、狙いどおり。気持ちよい。

 ただライヴということもあり長尺で、やや冗長かなあ。異なるヴェクターの音が面白いのだけど、ちょっと散漫かなあ。でも大音量で聴くと、かなり快楽度が高い「当時のpost free」的な音楽。好みだ。早くから知りたかったな。

Sublime

Sublime

 

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Tim Berne: The Sublime And. Science Friction Live (2003, Thirsty Ear)
(Disc-1)
1. Van Gundy's Retreat 10:43
2. The Shell Game 23:59
3. Mrs. Subliminal / Clownfinger 30:18
(Disc-2)
1. Smallfry 6:17
2. Jalapeno Diplomacy / Traction 20:15
3. Stuck On U (For Sarah) 19:14
Tim Berne(as), Craig Taborn(el-p, org), Marc Ducret(g), Tom Rainey(ds)
Recorded live on 12 April 2003 in Winterthur, Switzerland.

Andrew Hill: So In Love (1956) 最初のアルバムから、そのようなものが

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 あんまりヒルのクロニカルなことは知らなかったのだけど、レコード屋で安価な日本盤をみつけて購入。ブルーノートでの録音よりも10年近く古い1956年の録音。初リーダ作。

 これが実によかった。ヒルの魅力、打鍵の響きの美しさとともに、そのような音響効果をも含めた音空間の造り、のようなものが詰まったアルバム。最初のアルバムから、そのようなものがしっかり楽しむことができる。

  ベースは後年のAEOCのマラカイ・フェイヴァース。普通に4ビートを弾いている。

 

SO IN LOVE

SO IN LOVE

 

 

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Andrew Hill: So In Love (1956, Warwick)
A1. So In Love
A2. Chiconga
A3. Body And Soul
B1. Old Devil Moon
B2. Spring Is Here
B3. Penthouse Party
B4. That's All
Credits
Andrew Hill(p), Malachi Favors(b), James Slaughter(ds)
Producer: Fred Mendelsohn
Recorded in Chicago, 1956.

水量が増した渓流(尺岩魚)

K太師匠、最近はじめたTさんで沢にでかけた。

気温が急上昇し、源流域の融雪が一気に進み、沢の水量が増えている。川に入ることができない。沢の脇から竿を出し、濁流を避ける魚を釣る程度。

それでも尺岩魚を釣り上げることができた。今季はじめての尺。しなる竿を立て、岩魚を引き寄せる感覚、が懐かしかった。Tさんも28cmを釣り上げ、ニコニコ。写真はボクとTさんの釣果。帰りがけにセンナも摘んで、楽しかったなあ。

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桜満開の金沢を歩く(生暖かい夜編)

 昨夜(土曜)の夜は、長野から来た山友達のMさんと片町で一献。ややモノ足りなくて、Sさんを加えて3人で大手町の店へ。しっかり食べて、呑んだ。酩酊手前で、店を出て、歩いて帰る事に。

 桜が咲く頃の金沢は大概寒い。とても夜桜の気分にならない。歩いて見る、程度。

 今年は日中が20℃くらいまで上がったこともあって、実に暖かい夜だった。桜の匂い、が街中に流れていて、妖艶な夜だった。
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兼六園

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兼六園

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石引

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慶恩寺

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二十人坂

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めぐみ幼稚園

桜満開の金沢を歩く(坂編)

 金沢は坂の街である、ということを随分と楽しんでいる。いや、数年前まで楽しんでいた。関心が街中から、山中あるいは沢筋に変わってからは、トンと街に出かけていない。

 今日は桜を眺めながら、坂を上り下りしながら、坂上・坂下での空気の違い、のようなものを愉しみながら歩いた。

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笠舞くらがり坂

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長良坂

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桜坂

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W坂

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蛤坂

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広坂

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真弓坂

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八坂

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帰厚坂

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宇多須神社奥社からの坂

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石引から二十人坂へ

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二十人坂

桜満開の金沢を歩く

 寒い日々が続き、開花が遅れると思ったのだけど、僅か3日ほど気温が上がった隙に一気に開花した。本日(4/8)は再び気温は低下し、肌寒い日だったのだけど。

 長野から来たMさんと金沢のチュー研究家(分かんないだろうな)Kさんの3人で歩いた。笠舞くらがり坂==>寺町==>犀川河畔==>犀川大橋==>犀星碑==>兼六園==>賢坂辻==>材木町==>卯辰山==>見晴らし台==>卯辰山工房==>宇多須神社==>浅野川大橋==>うめの橋==>賢坂辻==>石引==>慶恩寺==>めぐみ幼稚園

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山下洋輔: Dancing 古事記(1969) そんな時代臭なんかと関係なく

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  山下洋輔の初リーダ作で、大駱駝艦麿赤兒による自主制作。1969年7月、バリケード封鎖された早稲田大学構内での演奏。同日の演奏は、田原総一郎がドキュメンタリーの形で放送している。懐かしいアジ演説も入った、時代の臭い(匂いでなくて)溢れる盤。ボクの母校では、1980年過ぎまで大学封鎖をやったりしていたので、何とも懐かしくも、アホくさいのである。

 このアルバムについては1987年頃、麿赤兒がジャズ批評で語っているのを読んで聴きたくなったが、見たこともなかった。だから10年くらい前にCDで再発されたときは飛びついた。これは音楽の記録というより、時代の記録という側面があって、CDよりも分厚い冊子が面白かった。浅川マキ本とか、阿部薫本と同じような時代臭がアレなんだが。

 そんな時代臭なんかと関係なく、演奏は見事なほどに、後年と全く変わらない山下洋輔トリオそのもの。1969年時点で不動のスタイル。森山威男の鋭いパルスの上でピアノが高速でドライヴし、サックスが吠える。意外と(失礼)良かったのは中村誠一のサックスで、鳴りが美しい。破壊的な音を出している訳ではなく、実に綺麗に鳴らしている。つい何回も聴き入ってしまった。

 また麿赤兒によるレコードの造りも凝ったもの。ライナーノートは立松和平の小説「今も時だ」の引用。文章は読んで恥ずかしい感じではあるが。レーベルも丁寧な仕事。

追記:

実はこのレコードはオークションで高頻度で出品されていて、珍しいものではない。1000枚くらいのプレスかなあ。しかし価格的には手を出し辛いゾーンで見送ってきた。今回はそれに比べると1/3くらいの価格で、納得のいくものであった。

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山下洋輔: Dancing 古事記(1969, 麿レコード)
A1. アジテーション 0:50
A2. テーマ 15:42
B1. 木喰 17:07
山下洋輔(p), 中村誠一(ss), 森山威男(ds)
1969年7月 早稲田大学で録音

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Chico Freeman, Arthur Blythe: Luminous (1989) 1970年代末の彼らの熱気

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 1980年頃、ジャズの未来を牽引する新しい世代の奏者はマレイ、フリーマン、ブライスとか、India Navigationレーベルに集うロフト系の面々だと思っていた。だから、マレイとブライスを正面に据えたデジョネットのSpecial editionの破壊力は、まさにその証明だと思ったものだ。フリージャズの語法と伝統的なジャズのドライヴ力を具備した音楽は強力だった。フリーマンもその後、special editionに加入したり、眼を離せない存在だった。 

 ブライスが先日亡くなった、というニュースを聞いて、そんな40年近く前のことを思い出した。そんな感覚も雲散霧消したことが、少し切ない感じ。頭の中で、今のジャズと当時のジャズの溝、のようなものが埋まっていない。

 このアルバムは彼らの存在感が「薄く」なりつつあった1980年代末の録音。1970年代末の彼らの熱気、のようなものを想い出させる、素晴らしいライヴ。ピアノのヒックスが光っている。この人もサンダースとの共演で刮目させたが、やはりライヴでバックにまわると強力。B面はヒックスの世界に2管を載せる趣があって愉しい。

 

Luminous

Luminous

 

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Chico Freeman, Arthur Blythe: Luminous (1989, Jazz House Records)
A1. Footprints (Wayne Shorter)
A2. Luminous (Elise Wood)
B1. Naima's Love Song (John Hicks)
B2. Avotja (John Hicks)
Chico Freeman(ss,ts,key), Arthur Blythe(as), John Hicks(p), Donald Pate(b), Victor Jones(ds), Norman Hedman(perc)
Engineer: Andy Rose
Producer: Chris Lewis, Pete King
Recorded live 25th February 1989 at Ronnie Scott's Club.

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猟師の本:ラスト・マタギ 志田忠儀(角川書店)、ぼくは猟師になった (新潮文庫)

 連続して2冊の本を読んだ。いずれも猟師の本。この冬は、猟師がやっている店で随分と獣肉を食べて、その美味しいことに刮目。いずれの本も、金沢の猟師と重なる部分もあり、面白く読むことができた。

 一冊目はラスト・マタギと何だかのタイトルだけど、本の中にはマタギという言葉は使われいない。東北の山村の男が、生活のために山と共に生き、そして淡々と山を守っていく。そのようなケレン味のない好著。 

ラスト・マタギ 志田忠儀・96歳の生活と意見

ラスト・マタギ 志田忠儀・96歳の生活と意見

 

 二冊目は伊丹の農村部出身の著者が、大学から半ばドロップアウトしながら、京都郊外で遊びとも生活ともつかない兼業猟師となって生きる話。これも全く気負いとかはなくて、山とともに生きる様が楽しい本。また、この本は鉄砲打ちの話ではなく、ワナ猟。そこが意外で、また面白い。網を使った鴨猟の話も。

ぼくは猟師になった (新潮文庫)

ぼくは猟師になった (新潮文庫)

 

 

 

ディスクユニオン大阪、ほか

 有馬の帰途、まあ当たり前のようにディスク・ユニオンへ。堂山町ディスク・ユニオンが入ったビルの二階では、中古レコードの販売会をやっていたみたいだけど、ディスク・ユニオンで予定金額を使い切ったので、行かなかった。最近は、そのような催事には関心があまりないのだけど。

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 ディスク・ユニオンのレコード価格は、概ね業界の最低線だと思っているのだけど、ピン・ポイントで高価。ブルーノートとTBM。ともに録音が関心をそそるレーベル。ECMはタマ数が多いので、そうはならない。最近、気がついたのはTBMの復刻CDの音の良さ。レコードに拘るのはどうかな、と思いながらレコードを買っている。

 今回は高柳昌行のレコード蒐集の一環で戸谷重子。やはり、ただの唄伴(伴奏はうまいけどねえ)。4人(佐藤允彦橋本一子加古隆高瀬アキ、これは凄い)のピアノソロがカップリングという不思議な一枚。日本のシカゴ「広島」でのライヴだそうだけど、なぜ広島が? あとの2枚はユニオンではなくて通販。富樫・高木のデュオ。後年のプレスだけど、やや高価だった。宮沢昭の木曾は近年の再発盤と気がつかずに購入。意味があったのか、当時のプレスを聴かないと分からないなあ。

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再びユニオンの買い物。いずれも1000円内外。このあたりが美味しい、と思う。Xanaduは割と好きなレーベル、雑味が少ないジャズが美味しい。美味、までは行かない盤が多いと思うが、そこは味の好み。ピーター・スプラーグって知らないギター弾き、だけどケニー・バロン、ジーン・パーラ、バリー・アルトシュルの名前で。ジミー・レイニーのXanadu盤はルネ氏のブログで気になっていた。パスのPablo盤はこの価格帯で何と西独盤。悩まず買うべし、の好録音期待。あとは、最近惜しくもこの世を去ったブライスと、フリーマンのバンド。ロンドンのロニー・スコットでのライヴ。ピアノがヒックスなので期待値は高い。(このアルバムははじめて見た)

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最後は新譜。Nonesuchのレコードは録音が良くて、ECM方向だけど残響過多ではない、好み。楽しみだ。 

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それにしても、今から再び仕事で大阪へ。たまらんなあ。

富樫雅彦、高木元輝:アイソレーション(1969) 「残念」だったのは

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 何とかレコードを入手した。富樫雅彦の四股が自在なときのアルバムを、しかるべき音圧で聴きたかった、のだ。

 実は後年の演奏との違いはあまり感じなかった。勿論、バスドラムが鳴ったり、自由な四股から発せられる音は後年と同じじゃない。しかし、これを聴いて感じるのは、伝統的なビートから逸脱したときの、フリーフォームでの演奏は、一貫した音世界のなかで作られていて、脚の自由を失った後は、その音像を手で作りだしている、ということ。

 そんな意味で「残念」だったのは、違う富樫を感じたかった、からなのだけど、彼の凄みをそんな形で知ってしまったのだ。考え抜かれて、音が作られているのだ。

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[2016-04-29]東洋の身体
映画、というより、ヴィデオ・クリップであった映画のあと、金沢に向かう列車の中で、アルバムであるアイソレーションを聴いている。映画のサウンド・トラックでは、音量は抑え気味であり、それが音の温度の低さ、を演出している。より明瞭で、しっかりとした音圧で聴くと、彼らなりの熱さ、もなくはない。それ以上に、細部まで音を制御する富樫の偏執的な凄みをますます感じる。
森山威男と比べると、彼のドラムが東洋の身体から発する揺らぎ、のようなものに満ちているように感じられる。森山さんのドラムは正確に刻まれ、叩き込むスティックの微係数が昂奮を呼ぶ。とてもロジカルであり、メカニカルな快感。富樫さんドラムは思索のようなものが通奏低音のように流れ、時間とともに積分されていくような印象がある。その時間をかけた、ゆったりとした揺らぎのようなものが、東洋的な音の印象をつくる。
1969年にこのような音に辿り着いた彼ら、に驚くばかりである。

 

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富樫雅彦, 高木元輝 (1969)
1. Isolation I 16:45
2. Isolation II 19:08
富樫雅彦(ds, vib, marimba, perc, timpani), 高木元輝(ts, b-cl)

 

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4月の金沢

早々に金沢に戻ってきた。明るい。

関西と比べると風が冷たく、まだまだ肌寒く、春を感じさせない。

体感できる春は4月の中旬以降、八重桜の時候。だから、様々な桜が思い思いの時期にゆっくりと開花する。暖かみのない金沢の4月はあまり好きではないのだけど、花を愛でる、ということでは面白い月、なのだ。

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