Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

10 Ans De Saravah/サラヴァの10年 (Saravah) 浅川マキと同時代的の

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ここ1週間ほど、クルマの中とか仕事場で流しっぱなし。まさに、「ラジオのように」流しているアルバム。1960年代後半から10年間のサラヴァ・レーベルのオムニバス・アルバム。古い音源だけど、CDで十分楽しめた。音はカラっとしていて、小気味良い。好み。レコードもあるが、まあオムニバスだからパスして、気に入った音の原盤をゆっくり求めようと思う。

サラヴァというと、真っ先にブリジット・フォンティーヌとアレスキ、あとはナナ・ヴァスコンセロスか。ジャズとフレンチ・ポップ、そして周辺の民族音楽が交叉した記録、のような印象がある。ジャズもアフリカ的な野生、という素材として扱われているようにも思う。ティケシュのアルバムでの民族音楽の扱いと通底している。ECMあたりのオリエンタリズム(主には中東系)よりも荒々しく感じる。

 先日、レーベル主宰者の評伝の出版を知って、サラヴァへの関心が少しだけ再燃。普段はオムニバス盤は入手しないのだけど、全貌を囓ってみたくなった。

ピエール・バルーとサラヴァの時代

ピエール・バルーとサラヴァの時代

 

 これが実に美味しい。ボクが子供の頃は、今よりはずっとフレンチ・ポップスって普通に流れていたので、それがまず懐かしい。そして、そこに流れ込む時代の音、フォークやジャズが香辛料。とても色彩感豊かな音がジャンル不詳で並べられる。そんな所が、浅川マキと重なり、同時代的の音であることが妙に納得できる、

サラヴァの10年(紙ジャケット仕様)

サラヴァの10年(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: オムニバス,ニコル・クロワジーユ,デイヴィッド・マクニール,ジャック・イジュラン,バルネ・ウイラン,ナナ・ヴァスコンセロス,ピエール・バルー&ドミニク・バルー,マジュン,ジャン=ロジェ・コシモン,アイラ,ジャック・トリーズ
  • 出版社/メーカー: オーマガトキ
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

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10 Ans De Saravah/サラヴァの10年 (Saravah)
Disc 1
1. キリー / ニコル・クロワージュ
2. お前に生ませた子供 / ブリジット・フォンテーヌ & ジャック・イジュラン
3. ウッパ・ネギーニョ / トリオ・カマラ
4. ラジオのように / ブリジット・フォンテーヌ
5. リメンバー / ジャック・イジュラン
6. リベルテ / アレスキ
7. 4人のピアニストのための組曲 / G・アルバニタス、M・グレイエ、M・ヴァンデ、R・ユルトリジェ
8. 無関心なひとたち / ジャン=ロジェ・コシモン
9. 小さな映画館 / ピエール・バルー
10. 夏の花 / ニコル・クロワジーユ
11. タンゴ・タンゴ / ジャック・イジュラン
12. ほらって言ったよねほら / ジャック・イジュラン
13. ゾンビザール / バルネ・ウイラン
14. キリエ / ナナ・ヴァスコンセロス
15. アボイオス / ナナ・ヴァスコンセロス
16. 仮面の夜 / ピエール・バルー & ドミニク・バルー
17. イチジク果汁 / マジュン
18. ムッシュー・ウィリアム / ジャン=ロジェ・コシモン
19. 縁日のうた / アイラ
20. アルマジロの歌 / ジャック・トリーズ
21. ハリウッド / デイヴィッド・マクニール
22. 俺は野蛮人 / アルフレッド・パヌー & アート・アンサンブル・オブ・シカゴ
Disc 2
1. シャン・デュ・クプール・ドクメ / ピエール・アケンダンゲ
2. ノ・ノルチ・ド・ポロ・スル / ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ
3. 我が運命の哀歌 / ロジェ・コット
4. オビチュアリィ / スティーヴ・レイシー
5. レディ・ジェーンのための歌 / デイヴィッド・マクニール
6. 軽やかな音楽 / ジャン=ロジェ・コシモン
7. ピクセレクール / ジャック・トリーズ
8. 1月末 / マジュン
9. スティルネス / ジャック・トリーズ
10. あたり前 / ブリジット・フォンテーヌ & アレスキ
11. シー・ムーヴス / チック・ストリートマン
12. 子守唄 / ドミニク・バルー
13. 幸福 / ブリジット・フォンテーヌ & アレスキ
14. 晴れの日 / ジャン=ロジェ・コシモン
15. ジオミュージック / マイケル・スミス
16. 俺の勝手だろ / チック・ストリートマン
17. セシ / ピエール・アケンダンゲ
18. ダディ・キープス・オン・ドリンキン / ラリー・マーティン
19. パパはロックンローラー / デイヴィッド・マクニール
20. ウェイン / スティーヴ・レイシー

Paul Motian: Misterioso (1986) 聴くほどに

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Soul note/Black saintの廉価BOX。このシリーズはまずまず音が良く、まあレコードでなくていいかな、という感じ。 

 内容なのだけど、2曲がモンクの曲で、あとはモチアンの自作曲。ミステリオーソで、あのモンクの曲が持つ奇妙な味を十分味わうことが出来る。フリーゼルのギターが、そんな場の空気を作っている。それが、このアルバムの良さ、そのものだと思う。この頃のフリーゼルはいいなあ、と思う。

モンクカルテットのチャーリ・ラウズは、長く苦手だったのだけど、最近になって、ホーンの厚みをつける役割を黙々とこなしている印象に変わり、モンクの音場の構成要素として捉えることができるようになった。ジョー・ロヴァーノもずっと苦手な奏者だったのだけど、ラウズと同じような「音のパーツ」だなあ、と思えている。

 そのようなモチアンの作・編曲の良さを味わうだけでなく、細かなパルスを「やや」控え目に打ち続けるドラムの色彩感も改めていいなあ、と思ったりしている。キース・ジャレットとのバンドで初めて聴いたモチアンだけど、聴くほどに、その音の「現代性」のようなものを感じさせる。

 

Misterioso

Misterioso

Complete Remastered Recordings

Complete Remastered Recordings

 

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Paul Motian: Misterioso (1986, Soul note)
1. Misterioso (Thelonious Monk) 6:50
2. Abacus (Paul Motian) 3:30
3. Once Around The Park(Paul Motian)6:48
4. Gang Of Five(Paul Motian)4:28
5. Pannonica (Thelonious Monk) 3:45
6. Folk Song For Rosie(Paul Motian)4:50
7. Byablue(Paul Motian)2:20
8. Dance(Paul Motian)10:14
9. Johnny Broken Wing(Paul Motian)2:12
Paul Motian(ds), Joe Lovano(ts), Jim Pepper(ts,ss), Bill Frisell(g), Ed Schuller(b)
Engineer : Giancarlo Barigozzi
Engineer [Mastering] : Gennaro Carone
Producer: Giovanni Bonandrini
Recorded July 14, 15 and 16, 1986 at Barigozzi Studio, Milano

(ECM2385) Glauco Venier: Miniatures (2013) 打楽器が醸し出す空気感

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 このような強くmanageされたような「沈黙の次に...」には随分飽きがきていて、ECMはもういいかな、の感覚が強くなっていた筈だ。だから1970年代を思い出させるような最近の意欲作に驚いているのだ。

しかし、このアルバムはあざとい程のECMイメージの中にありながら、惹き付けられる。奏者自身が繰る打楽器が醸し出す空気感、ゆっくりと風にならないような大気の流れ。そして、その音の奥行きは深く、いつまでもそのなかに身を委ねたくなる。

全く性質の違う音楽でありながら、エヴァン・パーカーと打楽器との共演盤、と似た心象風景のなかにある。打楽器が持つ始原的な力、ではないだろうか。ピアノもこっと硬質な音であっても良いと思うが、柔らかい。だからアクセントとしての打楽器の音の鋭さが映える。物体の共鳴音そのもの。

全曲に打楽器が入っていないことが、とても残念。

追記:

今年は忙しく、じっくり聴きたい、書きたいと思うECMのことが取り上げられない。(ボクにとって」そうきこえる)意欲作も多いので、もう少しアップしていきたいと思う。1000番台のレコード含め。

MINIATURES-MUSIC FOR

MINIATURES-MUSIC FOR

 
Miniatures - Music For Piano and Percussion

Miniatures - Music For Piano and Percussion

  • Glauco Venier
  • ジャズ
  • ¥1600

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(ECM2385) Glauco Venier: Miniatures (2013)
1. Ritual (Glauco Venier) 3:13
2. Tiziano's Painting (Glauco Venier) 4:13
3. Asian Songs And Rhythms No. 40 (Gurdjieff, De Hartmann) 2:40
4. Byzantine Icon (Glauco Venier) 3:26
5. Serenity (Glauco Venier) 4:24
6. Abstractio (Glauco Venier) 2:13
7. Prayer (Glauco Venier) 3:40
8. Gunam (Alessandra Franco) 5:13
9 Madiba (Glauco Venier) 2:52
10. The Temple - War - Litanies (Glauco Venier) 8:05
11. Krunk (Komitas, Tigran Mansurian) 3:35
12. Ave Gloriosa (Anonymous C13, Glauco Venier) 3:39
13. Visible Spirit (Glauco Venier) 2:09
14. Deep And Far (Glauco Venier) 1:38
15. Ce Jour De L'an (Guillaume Dufay) 3:51
Glauco Venier (p, Gong, Bells, Idiophone [Metals] )
Design: Sascha Kleis
Engineer: Stefano Amerio
Photograph: Jan Kricke, Glauco Comoretto
Producer: Manfred Eicher
Released:10 Jun 2016
Recorded December 2013 Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano.

Fred Hersch: Open Book (2016, 17) 硬質の美音(レコード)

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レコードが届いた。CDを聴いて、すぐに注文した。CDでも十分音質は良いのだけど、つい手が出た。聴いてみると、硬めの響きが実に美しい。無音時に気になるレコード固有のトレース音を差し引いても、聴く価値はあると思う。

深い奥行きに引き込まれるようだ。静寂、が聴こえたように思う。

CDから1曲少ない、また収録時間が微妙に異なるが、大きな印象の差異はない。

残念だったのは、A面で2箇所、浅い線キズが入ったような音がすること。盤面にはキズはないのだけど。プレスの問題だろうか。 

OPEN BOOK [LP] [12 inch Analog]

OPEN BOOK [LP] [12 inch Analog]

 

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Fred Hersch: Open Book (2016, 17, Palmetto Records)
A1. The Orb (Fred Hersch) 6:20
A2. Through The Forest (Fred Hersch) 19:30
B1. Whisper Not (Benny Golson) 6:25
B2. Zingaro (A. C. Jobim) 8:00
B3. And So It Goes (Billy Joel) 5:55
B4. Eronel (Sadik Hakim, Thelonious Monk) 5:35

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[2017-10-06記事] 硬質の響きの向こうに見える光景

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 昨夜遅くに帰宅したらポストに届いていたCD。それから食事を作って、何となく疲れていたときに訃報、が届いた。CDを聴く間もなく、しばし金沢に移り住んでからの数年を思い出していた。遠くでもあり、近くでもある。不思議な時間の遠近法のなかにいた。いつしか、ソファーで眠りに落ちていて、故人と共通の知り合いである飲食の社長に叱られたり、ヘンな夢を見てしまった。

夜明け前に、このアルバムを聴きはじめたのだけど、その世界に強く惹き込まれた。久しぶりの感覚であると同時に、ハーシュのピアノが少し違う次元に遷移したようにも感じた。勿論、ピアノの美しい響きや、小品を深く深く弾き込む、その音の柔らかな印象は変わらない。それに加え、今までよりも厳しさ、険しさのような音が目立つように思えた。それは4曲目の長い演奏(20分弱)であるThrough The Forestから来ている、ように思える。ジャケットが醸し出す深い森の中を抜ける、そのような心象風景が眼前に広がる。間違いなく、その深い森は生と死の間に広がる森。数週間にわたり生死の間を彷徨ったハーシュは奇跡的に帰ってきた。硬質の響きの向こうに見える光景、がそのように思えてならない。

録音は韓国での同じライヴ会場で二度に渡って収録されたもの。remixはニューヨークで。やや残響が強めのように思えるが、ハーシュの味を壊すほどではない。美しい音であり、何より演奏と巧く合っている。思わず、レコードを注文してしまった。

Open Book

Open Book

  • フレッド・ハーシュ
  • ジャズ
  • ¥1350
オープン・ブック [日本語帯・解説付] [輸入CD]

オープン・ブック [日本語帯・解説付] [輸入CD]

 

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Fred Hersch: Open Book (2016, 17, Palmetto Records)
1. The Orb (Fred Hersch) 6:26
2. Whisper Not (Benny Golson) 6:27
3. Zingaro (A. C. Jobim) 7:58
4. Through The Forest (Fred Hersch) 19:54
5. Plainsong (Fred Hersch) 4:51
6. Eronel (Sadik Hakim, Thelonious Monk) 5:40
7. And So It Goes (Billy Joel) 5:57
Fred Hersch(p)
Art Direction, Design: Douglas Heusser
Producer: Fred Hersch
Executive-Producer: Missi Callazzo, Robert John
Recorded by Yonkseok Choi
Technician [Piano] : Won Chui Hwang
Mastered by Mark Wilder
Mixed by Rick Kwan
Tracks 1-3 and 5-7 recorded April 1 to 3, 2017 without an audience in the hall.
Track 4 recorded in concert in the same venue on November 1, 2016.

Blue Note All-Stars: Our Point Of View (2017) 強くジャズを感じさせる瞬間

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昨夜遅くに帰宅。ポストに投函されていた包みの封を切って、CDをトレイに入れた。ウェイン・ショータのようなテナーが響き、驚いた。カヴァーにしてもよくもまあ、と。何のことはなくて、2枚組と知らなくて、2枚目からかけたので、ショーターとハンコックの参加セッションから聴いいたというだけの話。

どうも今のブルーノートと昔のブルーノートを連続体で語るライターの記事を見ると、失笑してしまう。ショーターが*年ぶりにブルーノートへ復帰、とかね。ボクが聴きはじめた1970年代末は、まだブルーノートというレーベルは残っていたが、残っていたのは名前だけ。名前が同じ別レーベル状態だった、と思う。ブルーノート的な味わいは、ライオン時代以降はせいぜいピアソンがプロデューサーまでじゃないかな。

だから、このBlue Note All-Starsもご愛敬で、所謂ブルーノートとは関係ないよなあ、と思うのだ。

しかし、いいと思う、このアルバムは。最近はフリー系の奏者を聴くことが多いのだけど、今はジャズからの遠心力だけでなく、ジャズへの求心力を感じることが多い。様々な表現を追求しながらも、芯となるジャズを模索している感じ、といおうか。

このアルバムの奏者達、特にリズムセクションの強者達はソウルに近い領域、いやBlack radioなんかはソウルの名作だと思う、に居るのだけど、時折見せる「ジャズへの求心力」が案外魅力で魅せられることがある。フリー系と同じヴェクトルを感じるのだ。

このアルバムも昔の曲のカヴァーが良い、ということではなくて、昔の曲のカヴァーに織り込まれる21世紀のリズムが面白い、と思う。彼ら自身の曲では、取って付けたBlue Note の看板から少し離れて好きにやっている、そこがいい。それでありながら、過去のジャズに熱いrespectを放ちながら21世紀の音を叩き、刻む。強くジャズを感じさせる瞬間だ。

いいアルバムだ。

Our Point of View

Our Point of View

 

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Blue Note All-Stars: Our Point Of View (2017, Blue Note)
(Disc 1)
1. Bruce's Vibe
2. Cycling Through Reality
3. Meanings
4. Henya
5. Witch Hunt
6. Second Light
(Disc 2)
1. Masquelero
2. Bayyinah
3. Message Of Hope
4. Freedom Dance
5. Bruce, The Last Dinosaur
Ambrose Akinmusire(tp), Marcus Strickland(ts), Lionel Loueke(g, vo), Robert Glasper(p), Derrick Hodge(b), Kendrick Scott(ds)
Recorded by Steve Genewick, Keith Lewis
Mixed by Keith Lewis
Mastered by Ron McMaster
Photography by Mathieu Bitton
Producer: Don Was, Robert Glasper

金沢中央美食街で一杯

昭和が色濃く残る「金沢中央美食街」の寿司屋を借り切って一杯。もと青線の新天地の裏手のバラック、その風情たるや満点。

狭い店内なので、友人達で気兼ねなく呑むのは愉しい。そのあと、やきとり横町経由でガルボ。かなり深酔い(またか)してしまった。

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ショローCLUB: from 1959 (2016) 初老、なのか?

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1959年生まれの3人、によるセッション。同世代なんだなあ。

前から気になっていたアルバム。昨日、友人達と寿司屋で呑んでいたのだけど、還暦前のボクが「初老」を使ったら遮られ、「老人」と云われてしまった。コトバの本来的な定義からすると正しいのだけど、何か引っかかる。ボクよりも1つ学年が上の彼らが、「ショロー」と称してるのだし、いいと思うのだが。

Free musicからNoise系(っていうのかな)寄りの音には手を出していなかったので、大友良英は聴いていない。だけど、最近、高柳昌行あたりから聴きはじめていたので、メンバー的にも気になっていた。

聴いてみると、これがとても良い。大友のギターはフリー的であったり、ノイズ的であったりもするのだけど、美しいと思える瞬間も多々あって、最初から最後まで楽しめた。不破、芳垣の叩き出すグルーヴ感が凄く、様々な音色で魅せるギターとともに、実に気持ちが良い。グルーヴする「ラジオのように」って、面白すぎる。

オーネットとかヘイデンの曲を聴いていると、高柳のソロ作品を彷彿とさせ(似ているという意味でないが)、ジャズの歴史に対する深いrespectを感じ、それが素晴らしいアクセントになっている。

from 1959

from 1959

 

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ショローCLUB: from 1959 (2016, 地底レコード)
1. Lonely Woman(Ornette Coleman)
2. ラジオのように(Belkacem Areski)
3. Session -2016-(芳垣・大友・不破, 山本)
4. First Song (Charlie Haden)
5. ひこうき (作詞: 石川啄木, 作曲: 不破大輔)
6. SORA (作詞: 山本精一, 作曲:大友良英)
大友良英(el-g) , 不破大輔(b,el-b), 芳垣安洋(ds,per)
ゲスト:山本精一(el-g, vo on 1, 3, 5, 6)
2016年11月, 名古屋・今池tokuzo

Kamasi Washington: Harmony Of Difference (2017) 予定調和とは云え

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前作は3枚のCDで長大というか、ちょっとヤリスギの感があったのだけど、今度はミニアルバム。ちょっと足りないくらいなのだけど、LP世代には丁度かも。

前作と同じく、聴けばファラオ・サンダーステレサ時代(1980年のJourney To The Oneから)を思い出すような味付け。ボク自身は1980年、このアルバムからファラオに惹かれたので、カマシ・ワシントンの音も好みに入る。1970年代的な音が、21世紀の律動のうえに組み立てられているような不思議さ、が心地よい。

 やはり当時の音楽との大きな違いは奏者の作曲能力じゃないかなあ、と思う。実によく出来ていて、1曲目から2曲目の流れ、は予定調和とは云え嬉しい。

Harmony of Difference

Harmony of Difference

  • Kamasi Washington
  • ジャズ
  • ¥1050
Harmony of Difference [帯・解説付 / 国内仕様輸入盤CD] (YTCD171JP)

Harmony of Difference [帯・解説付 / 国内仕様輸入盤CD] (YTCD171JP)

 

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Kamasi Washington: Harmony Of Difference (2017, Young Turks)
1. Desire 4:36
2. Humility 2:46
3. Knowledge 3:51
4. Perspective 3:24
5. Integrity 3:47
6. Truth 13:30
Kamasi Washington(ts), Ryan Porter(tb), Dontae Winslow(tp), Cameron Graves(p), Brandon Coleman(key), Miles Mosley(b), Ronald Bruner Jr., Tony Austin(ds)
Alto Saxophone – Terrace Martin
additional player on 6
Thundercat(b), Rickey Washington(fl), Matt Haze(g), Nick Mancini(vib),
Chris Woods, Jen Simone, Paul Cartwright, Tylana Renga(vln), Andrea Whitt, Molly Rogers(viola), Artyom Manukyan, Peter Jacobson(cello), Dawn Norfleet, Dexter Story, Dustin Warren, Jimetta Rose, Mashica Winslow, Patrice Quinn, Steven Wayne (3), THALMA de FREITAS, Taylor Graves(choir )

 

Enrico Pieranunzi, Paul Motian: Flux And Change (1992) 前に出たときのモチアン

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モチアンのsoul note box setの1枚。これが実に良い。ボクは所謂「現代ジャズ」って、今ひとつピンとこないから、それが何を指して、その輪郭がどんな印象なのか、それが分からないので、ぼんやりしている。

だからエンリコ・ピエラヌンツィのピアノも悪くはないのだけど、その印象がボクのなかでは散漫になっている。

このアルバムでは、モチアンがジャズ(ややフリー寄りだけど、フリーというものでもない)の芯や外形を補助線のようにクッキリ描いているので、ピアノもそれと相対する形で、実に激しく向き合っている感じがジャズ。

モチアンの奏者としての印象は、抑制的であり、またドラマというよりは打楽器的な印象。晩年は奏者としてよりは音楽のorganaizerとしての力量に眼が向いているように思う。このアルバムではそんな印象を残したまま、同時に刺激的な音を出し続けている。前に出たときのモチアンの凄さ、を知らしめるアルバム。 

Flux and Change

Flux and Change

 
Flux and Change

Flux and Change

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Enrico Pieranunzi, Paul Motian: Flux And Change (1992, Soul Note)
Suite No. 1
1. Hazard Rate 1:42
2. What Is This Thing Called Love? 1:42
3. Double Act 1 2:29
4. Abacus 1:03
5. Pianologue 1 2:00
6. Someday My Prince Will Come 1:01
7. Drumlogue 1 1:33
8. Double Act 2 2:09
9. When I Fall In Love 1:56
10. Double Act 3 4:14
11. Drumlogue 2 0:49
12. Things Ain't What They Used To Be 2:36
Suite No. 2
13. Sweet Little Swan 2:27
14. The Inch Worm 3:41
15. Double Act 4 1:16
16. All The Things You Are 6:57
17. For Your Peace 3:17
Suite No. 3
18. Drumlogue 3 2:33
19. St. Thomas 1:31
20. Freedom Jazz Dance 1:17
21. Alice In Wonderland 5:00
22. Anthropology 6:58
23. Straight No Chaser 4:51
Paul Motian(ds), Enrico Pieranunzi(p)
Recorded August 27, 1992 at Roccella Jonica International Jazz Festival "Rumori Mediterranei"

大口純一郎トリオ@もっきりや、それと少しだけあの話

10月15日の夜、もっきりやでのライヴ。昨年に続き、大口純一郎(p)、米木康志(b)、 本田珠也(ds)のメンバー。行かない訳にはいかない。濃密なジャズ空間に浸ることができる。

 先月に続く米木康志、 本田珠也。ビートを叩き出す、その強度の強さには、毎度のことながら参ってしまう。 

長髪でベースを弾く姿は、はじめて聴いた本牧ジャズ祭の頃と変わらず、懐かしい。先日、写真を整理していたら八ヶ岳の写真が出てきた。

去年聴いた大口トリオはオリジナル中心じゃなかったかな。今年はジャズ名曲集だったのだけど、これがまた良かった。レッド・ガーランド・トリオを思わせる造り、からはじまったのだけど、音のひとつひとつが、今の音であって、新しい感覚で昔のハードバップの曲を蘇らせたような感じ。美しく、そしてスリリング。21世紀にポール・チェンバースフィリー・ジョー・ジョーンズが生きていたら、という錯覚。モンクの曲も2曲。モンクの奇妙な味を残しながらも、今のジャズを演る、それが聴き手に緊張を与え続ける。わきわくしながら聴いていた。

アンコール曲は自作。これを聴いて、マッコイが原点の人なのか、と思った。ボクより一回り上の奏者はそうじゃないのかな。それが美しく今の時代に昇華していて、あの前のめりのドライヴ感が1970年代のマッコイを思い出させる。それが嬉しい。

ベーゼンドルファーは曲を重ねるごとに音が冴え渡り(大口さんもそれを口にしていた)、何とも濃い時間を過ごすことができた。このピアノ、奏者を選んでいる、のではないか。鳴らないときは、パラパラいっているように思う。何曲か様子をみてから、音を開いているような。

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カウンターで呑んでいると、平賀さんとはあの話になってしまう。40年も近くに居たら、そうだよな。昔の写真を出して、1970年代真ん中くらいの話。昔のもっきりやのライヴ、壁際でボケているのが彼。めんたんぴんのライヴ、だったかな。

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Woody Shaw, Louis Hayes:The Tour Volume Two (1976) スタンダード中心だけど攻める攻める

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volume 1と違って、スタンダード中心の選曲だけど攻める攻める。1970年代ジャズの主流寄りの王道。凄い熱気。1976年の3月から4月のジャズクラブでの収録。

勿論、ショウもヘイズもいいのだけど、驚きがジュニア・クック。この時点で「過去の人」感があったのだけど、何の何の。熱いソロを吹いて、1970年代の音になっている。いや、この発掘盤シリーズは素晴らしい。

ザ・ツアーvol.2 [日本語帯・解説付] [輸入CD]

ザ・ツアーvol.2 [日本語帯・解説付] [輸入CD]

  • アーティスト: ウディ・ショウ,ルイス・ヘイズ
  • 出版社/メーカー: High Note Records / King International
  • 発売日: 2017/09/15
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

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Woody Shaw, Louis Hayes:The Tour Volume Two (1976, HighNote)
1. All The Things You Are 8:20
2. Night In Tunisia 4:31
3. 'Round Midnight 9:54
4. Some Other Blues 8:17
5. Invitation 11:19
6. What's New 9:35
Louis Hayes(ds), Woody Shaw(tp), Junior Cook (ts on 1 to 3, 5, 6), René McLean (ts on 4), Ronnie Mathews(p), Stafford James(b),
Recorded live at:
Hamburg, Germany, March 11, 1976 (track 1)
Graz, Austria, March 26, 1976 (track 2)
Jazzclub Ostertor, Bremen, Germany, April 5, 1976 (track 3)
Munich, Germany, April, 1977 (track 4)
Wackerhalle, Burghausen, Germany, March 21, 1976 (track 6)

決して語りたい訳ではないのだけど(片町・ガルボ、柿木畠・更級藤井)

彼が世を去って一週間以上経った。早いものだ。廃れかけのFBがにわかに賑やかになり、哀しみの便りが続く日々だったが、それも静まっている。普段に戻っていく。

ボクは哀しい、というよりは、あたりまえにあったものが、急になくなったような、そんな感覚。引っ越してからは、そんなに行っていなかったが、仕事で夜半過ぎまで働いたとき、ふっと呑むビールが美味かったな。殆どの夜は、クルマで素通り。カウンターに並ぶ背中を横目で眺めながら、なんだけど。

決して語りたい訳ではないのだけど、そんな喪失感を少し消したいような感覚があって、ふっと酒場へ出かける。

ある夜はガルボ。確かにカウンターの隅っこで、オバちゃん気質の彼が聞き耳を立てているような感覚があって、面白い。ほんの少し、2010年頃の感覚が蘇る。

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昨日の夕刻は眼鏡を求めに、片町へ歩く。夕景がキレイだったな。そうだ黄昏をもじった店名だったな、なんて思い出しながら歩いていた。

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用事の後まっすぐ帰れなくて、更級藤井。ここで彼と鉢合わせになった事はないが、藤井さんとの何となくの会話があの店のヒトコマ・ヒトコマを蘇らせる。ひどいオヤジだったよねえ、という話ばかりだったけど。面白いなあ。酒、何本呑んだかなあ。アテも美味かったし、最後の蕎麦も。

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別のとても困ったこともあり、少し気分が荒んでいたが、少し上向いた。さて、次はあの店というのが、つい最近までのパターンだったんだなあ。でも、もうない。

それでも調子に乗って、新天地・ディラン、徒歩帰宅中に近所のサボテン食堂(2回目)と深酒。酔っ払って坂道を登れなくて往生。とんでもない週末だった。

山下洋輔:Chiasma (1975) 西独盤を入手してみた

1970年代の山下洋輔は大好きで、ほぼレコードも揃えたように思う。初期の「Dancing 古事記」や「April fool」が「やや」入手難であるが、流通数自体は決して少なくなく、当時の山下洋輔人気、を彷彿とさせる。トリオではないフラスコ盤の何枚かはまだだが、入手は容易だし、CDはあるので、価格が安いモノが出るまで放置、のスタンス。

この時期の山下洋輔は海外レーベルからも出していて、ENJAとMPS。あと、ポーランドのレーベルからライヴ。これらのなかでMPS盤は見たことがなくて、ENJAとポーランドは原盤を入手。果たしてMPSから本当に出たのか、疑問だった。要は、レーベルの名義貸しだけで、実質、テイチク盤じゃないかと疑っていた。

ところがDiscogsを見ると西独盤があるではないか。丁度、足繁くレコード屋に通っていた1980年頃に見かけなかったのは不思議なことだ。

ジャケット違いであるし、当時の西独盤は音が良い印象が強いので、入手してみた。ただの物好き、ということなんだけど。数多の山下トリオのなかで、このレコードが一番好きかな、と思う。欧州録音でのピアノの響きの違い、を感じたものだ。

で、日本盤、西独盤を聴いて驚いたのは、日本盤のほうが音が良いこと。西独盤はやや高レベルで、楽器の分離が悪い。トリオの演奏になるとゴチャゴチャするのだ、日本盤はレベルがやや低いが、音の透明度が良く、楽器がよく粒立っている。

そう西独盤は米盤のような音色で、日本盤が西独盤のよう。無駄な買い物、だったのだ。やれやれ。

追記:これも何回か聴いたら、音が開くのかな、と思い、3回ほど回した。上記の酷い印象は消えたが、それでも日本盤のほうがいいかな。

 

[2012-01-23記事] フリージャズと呼ばれた音楽をなぜかもうひとつ

(日本盤ジャケット)

 フリージャズと呼ばれた音楽をなぜかもうひとつ。

 日曜の朝、アンソニー・ブラックストンを聴いた後に聴きたくなった。山下洋輔の1975年のライヴ。ベルリンだったかな。最初から最後まで熱狂するドイツ人(ペーター・ブレッツマンみたいなオヤジだったら怖いな)のなかで、汗飛び散らし脈動する音楽。

 最初に聴いてから30年経ったのだけど、ビートという概念ではなくて、パルスというようなリズムが際だって面白いことに気がついた。そう森山威男が叩きだす正確無比なパルスが圧巻。しかも熱くならない。冷徹に緊迫している。豪快にブロウする(ように聞こえる)坂田明のプレイも、森山のパルスにあわせたパルス状の音で応酬している。面白い。

 山下洋輔のピアノもまあ快調。疾走しながら積み上げていく音を最後まで詰め切っていないような気持ち悪さが所々あるのだけど、まあ森山のパルスのあおりの中だから仕方がないか。時として煌めくような音が出るのだから、持続性が欲しいよなあ。

 それにしても曲の配列も楽しい。ダブル・ヘリックスでは山下・森山のデュオ。その緊迫感は「プロレスのように毎夜のように興業している勝負」であることを忘れさせる程。ピアノというオーケストラ並の表現力があるピアノと互角の音を出すドラム。ニタは山下のソロ。きちんと冷たい音で自己完結的な音世界を表現しているのだから、やっぱりいいなあと思う。そしてキアズマへ向かう森山のパルスの高まりが、もう堪らない。

 そんな訳でフリー・ジャズではじまった爽やかでない日曜が終わったのだけど、良い一日だったのか、駄目な一日だったのか、は内緒。 

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山下洋輔:Chiasma (1975, MPS)
   A1.Double Helix
   A2.Nita
   A3.Chiasma
   B1.Horse Trip
   B2.Introhachi
   B3.Hachi
山下洋輔(p),坂田明(as),森山威男(ds) 

Producer, Design [Cover Design]: Horst Weber
Recorded by Carlos Albrecht
Recorded live June 6, 1975 at the Heidelberger Jazztage.

西独盤

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レーベルのcreditが、Akita Satoになっている。

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日本盤

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内田修ジャズコレクション 人物VOL.2 宮沢昭 (1976-1987) 佐藤允彦のピアノ

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8月に岡崎を訪ねたときに購入したCD。個人のアンソロジーは、宮沢昭高柳昌行佐藤允彦の監修、ということもあって、official bootleg的な匂いは全くなく、素晴らしいアルバムに仕上がっている。年代、録音のバラツキによる不統一感は仕方が無いが、そんなことは些細なことだ。

 

ボクは宮沢昭を復帰作「マイ・ピッコロ」で知った。1980年の頃だ。

その後は、富樫雅彦のアルバムを聴く過程で、「いわな」の素晴らしさ、とくに虹鱒(Rainbow trout)での息を呑む、スピード溢れるソロに圧倒された。豪放な、太い響きが魅力の宮沢昭なのだけど、富樫のドラムに煽られた畳み込むスピード感が凄い。このRainbow troutは「いわな」の他に、別テイクのシングル盤があるのだけど、さらに、このアルバムで2テイク追加されたことは嬉しい。特に2曲目、森山威男のクールなドラムも格好いいし、ブラスセクションが実に良く合っている。これだけでも十分。

その他に「マイ・ピッコロ」収録時のリハーサル・テイクが収められている。レコーディングの空気と異なる、やや弛緩した空気が美味しく、その何から立ち上がる演奏の強いドライヴ感が素晴らしい。

このアルバムは全てライヴやリハーサルなのだけど、そのような中での佐藤允彦のピアノの良さ、も同時に強く感じた。リリカルな印象が強め、であることがプラスにもマイナスの印象となっている方だと思っているのだけど、ここでは甘さがなく、実にジャズを強く弾く、そんな彼のピアノも聴き所ではなかろうか。

ここまで書いて気がついた。越路吹雪の唄伴時代、「マイ・ピッコロ」での復帰前の収録が1.なんだなあ、と。主宰の内田修、バックで弾く佐藤允彦、そしてその5年後に復帰作を出した宮沢昭、そんなことに思いを馳せた。素晴らしい。

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内田修ジャズコレクション 人物VOL.2 宮沢昭 (1976-1987)
1. Rainbow trout
宮沢昭(ts), 中牟礼貞則(g), 稲葉國光(b), 佐藤允彦(p), 小津昌彦(ds)
1976.6.24 ヤマハ・ジャズ・クラブ第73回~ハロー・マイ・フレンド

2. Rainbow trout
宮沢昭(ts), 佐藤允彦(p), 望月英明(b), 森山威男(ds), brass section
1987.11.14 ヤマハ・ジャズ・クラブ第119回~宮沢昭リサイタル

3. Tune for Takako
宮沢昭(ts), 渡辺香津美(g), 井野信義(b), 佐藤允彦(p), 日野元彦(ds)
1981.10.18 ヤマハ・ジャズ・クラブ第100回記念コンサート

4. After the storm -rehersal-
5. King Salmon -rehersal-
6. Blue lake -rehersal-
7. Cat fish -rehersal-
8. Cat fish -rehersal-
宮沢昭(ts), 佐藤允彦(p), 井野信義(b), 日野元彦(ds)
1981.3.20 ドクターズ・スタジオ

9. Improvisation
宮沢昭[ts]
1987.5.16 葵博-岡崎'87 ジャズ・ファミリー・イン・オカザキ

Horace Tapscott Conducting The Pan-Afrikan Peoples Arkestra: The Call (1978) もっと早く聴けば良かった

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ホレス・タプスコットは何となく気になり続けて30年以上経ているが、やっと初めて聴いた。このThe callのアルバムも何回か店頭で見かけたが、結局、手を出せていない。何とbandcampに関連のアルバムが一挙にアップされていて、目眩がしてしまった。試聴すると、好みのド真ん中。まずは1枚ダウンロード。

タプスコットはロスで活動していたと記憶しているが、内容は同時代のロフト・ジャズと同じ流れ。チコ・フリーマンと同じ感じで、フリー・ジャズの成果を盛り込んだmain stream寄りの演奏、というか。ソロがなかなかの迫力で、それを1970年代の早いドライヴ感で盛り上げるからたまらない。かなりの快感指数だ。

大編成ではあるが、ソロに焦点があたっているので聴きやすい。ソロの合間の分厚いホーンも格好いい。もっと早く聴けば良かったし、もっとタプスコットを聴いてみたい、と思った。

追記:サン・ラ以外にも「アーケストラ」を名乗るバンドがあったんだ。

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Horace Tapscott Conducting The Pan-Afrikan Peoples Arkestra: The Call (1978, Nimbus West Records)
1. The Call (L. Robertson) 8:22
2. Quagmire Manor At Five A.M.(M. Session) 10:26
3. Nakatini Suite (Cal Masey) 9:01
4. Peyote Song No. III(J. Sharps) 10:07
Horace Tapscott(cond, p), Adele Sebastian(vo, fl), Archie Johnson, Lester Robertson(tb), Kafi Larry Roberts(ss, fl), James Andrews(ts, b-cl), Jesse Sharps(ss,ts,fl), Herbert Callies(alto-cl), Michael Session(as), Linda Hill(p), Red Callendar(tuba, b), David Bryant, Kamonta Lawrence Polk(b), Louis Spears(cello, b), William Madison, Everett Brown Jr.(ds)
Recorded April 8, 1978 Los Angeles, California.