Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Herbert Henck : John Cage/ Music Of Changes (1982) アイヒャーの残響という添加料に馴らされた耳には

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 最近もアップしたのだが、ECMでのヘンクのピアノが好きだ。硬質の音であり、その心持ち冷たい音の静かな快感は、今ぐらいの季節に気持ち良い。

そのヘンクのECMではない、ケージの曲のレコードを入手した。ジャケットには「録音優秀賞?」的なECMでおなじみの表彰ステッカーが貼ってあって、そそられたのだ。

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打楽器的なピアノ、というとセシル・テイラー的な打鍵を想起するのだけど、そうではない。ピアノという木と金属の構造物に対し、それが木であり、金属であるということを強く感じさせるような、もっと非ピアノ的な音(どうやって出しているのだろうか)を聴かせる。そのゴツゴツとした音が作る鋭角的な流れ、止まったり、尖ったり、が音響的な面白みを与える。

録音だけど実にdead。ECMの残響過多、と比べると、コツンコツンという音がする感じ。それが残響による丸みと対極的な尖った感じを与え、面白い。しかしアイヒャーの残響という添加料に馴らされた耳には、実に素っ気ない。だから、そこが面白かった。菊地雅章のblack orpheusでは強い違和感を感じたECMの音の操作なのだけど、それでも自分のなかに一つの基準として浸透しているな、と思わずにはいられなかった。

Cage:Music of Changes

Cage:Music of Changes

 

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Herbert Henck : John Cage/ Music Of Changes (1982, WERGO)
A1. Buch I 4:19
A2. Buch II 19:54
B1. Buch III 10:49
B2. Buch IV 11:35
Herbert Henck(p)

Nonesuchの24時間半額セール

現在、Nonesuchの24時間半額セールが行われている。クロノスカルテット、デヴィド・バーン、アラン・トゥーサンらのレコード、CDを注文。勿論、パット・メセニーブラッド・メルドー、ジョウシャ・レッドマンのアルバムも(気にしなくなって久しいが)。送料も半額で$5程度なので、国内の店の中古盤より安価。

支払時にコードAUTUMNを入れると半額でチェックアウトする。

 

==>こちらから

最近のnonesuch盤、結構聴いているなあ

 

  

 

 

 

 

 

Don Cherry: Hear & Now (1976) Brown riceのような統一的な音空間はないが

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 先日入手したBrown Riceで頭の中はプチ・チェリー祭り状態、ということで引き続き、このアルバムを入手。

録音の1976年は、マイルスがお休みで、ポップなフュージョンが広がりつつあった、時期ではなかろうか。このアルバムもそんな時代なので、Michael Brecker, Marcus Miller, Neil Jason, , Lenny Whiteの名前が眼を引く。同時に、後にECMでCodonaで共演するCollin Waicottも入っていて、もうカオス。

トラックによって、軽いフュージョンからインド風まで様々で、全般的には軽めのアルバム。Brown riceのような統一的な音空間がなく、少しがっかりしたが、チェリーの一吹きが入ると、やはりチェリーの音世界であり、オーネット同様、後ろは何でもいいかなと思わせるのは、さすが。

勿論、楽しめるアルバム。

 

ヒア&ナウ

ヒア&ナウ

 

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Don Cherry: Hear & Now (1976, Atlantic)
A1. Mahakali 9:52
A2. Universal Mother 6:42
A3. Karmapa Chenno 7:15
B1. California 2:52
B2. Buddha's Blues 3:39
B3. Eagle Eyes 0:56
B4. Surrender Rose 3:32
B5.a Journey To Milarepa
B5.b Shanti
B5.c The Ending Movement-Liberation
Don Cherry(tp, vo, fl, perc), Michael Brecker(ts), Narada(p, perc), Cliff Carter(key), Ronald Dean Miller, Stan Samole(g), Lois Colin(harp), Collin Waicott(sitar), Marcus Miller, Neil Jason(b), Sammy Figueroa(perc), Moki(tambra), Tony Williams, Lenny White, Raphael Cruz, Steve Jordan(ds), Cheryl Alexander(vo)
Recorded and mixed at Electric Lady Studios, New York. Recorded December 1976. Mixed Januray 1977.

今季初の白山へ

今年は忙しく、山に登れていない。自宅からの登山は今年はじめて。だから今季初の白山。

別当出合から砂防新道で室堂、山頂。川沿いの駐車場を出てから、室堂での食事休憩20分込みで4時間だった。別当出合の休憩所から山頂まで歩行3時間半くらいなのでまずまず。30分から20分/kmでペースを保て、ほぼ休憩なしだった。そのあたりのペース配分が意識できたことが嬉しかった。

前半の天候は良く、山頂からは槍ヶ岳が見えた。

帰途は山頂から室堂へ降り、人通りを避けて黒ボコ岩経由で、南龍へ。その頃には大分と雲が出て暗かった。砂防新道で別当出合に戻る。往復18.4kmで8時間15分。

ボクのなかでは、景色を楽しむというよりは、トレーニングできていない体を点検するような山行だった。それはそれで、満足感がある。

市ノ瀬で温泉に浸かって、金沢に戻ってからは同行のIクンと自宅近辺の呑み屋で余韻のなか。楽しい一日だった。

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Misha Mengelberg: Afijn(2005) 昨夜届いたDVD

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この横井さんの記事を読んでから、観たかったヴィデオ:

何年か待ったが、やっと入手した。よく考えると、このDVDはPALの筈なんだけど、何故見えるんだろうか?(TV録画用のレコーダで見ている)
それはともかく、昨日の深夜に帰宅したら届いていたので小躍りして見はじめたら、これが面白い。普通ドキュメンタリー・ヴィデオは演奏が小切れでストレスが多いのだけど、ミシャの打鍵の一撃は「小切れ」でもガツンと快感。それが彼の音楽背景であるエリントン、モンク、ニコルスの音とともに流れる。いや、面白く気持ちよい。

まだ全部観ていないが、すっかり参った。

追記:ピアノを弾く猫が出るまで、と本編を観たが出てこない。実は付録に収録のようだ。残念!

 

見える音達の姿 (2018.10.11)

(ECM1726) Herbert Henck: Conlon Nancarrow, George Antheil/ Piano Music (1999) どんな作曲家かと調べたら、CDから流れる音よりも面白すぎて

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ヘンクの硬質なピアノの音は好み。熱心ではないが、少しずつ買い足している。モンポウジョン・ケージの初期作品集は良かったな。

 どんな作曲家かと調べたら、CDから流れる音よりも面白すぎて、惹き込まれた。 

コンロン・ナンカロウ - Wikipedia 1912-1997

ナンカロウは米国出身で、ジャズ奏者から作曲家に。スペイン内戦で共和国側の義勇兵に、そして共産党入党により帰国できず、メキシコ亡命。暗殺されるトロッキーと同じ時期にメキシコシティに居たことになる。米国からの亡命者の存在をはじめて知った。

ジョージ・アンタイル - Wikipedia   1900-1959

アンタイルは作曲家であり、発明家。魚雷の耐探知能力をあげるため周波数ホッピング技術を特許化したらしい。周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散技術の初期の発明者のようだ(後から考えると実は、ということだろう)。科学技術への憧憬、20世紀のモダニズムを生きた、という感じが、飛行機に魅せられた稲垣足穂に似ているなあ、と思ったら同じ生まれ年。ボクの祖父の世代だ。

 

勿論、曲も面白い。2人の曲の切れ目は分からなくて、ともにストイックでキレが鋭いガーシュィンという感じか。現代音楽の枠の中に戦前のアメリカ大衆音楽を冷凍保存したような印象。ヘンクの硬質なピアノが猥雑な要素を含め、音を純化させている。短いアルバムであるが、飽きることがなく、実に面白かった。

 

Antheil / Nancarrow

Antheil / Nancarrow

 

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(ECM1726) Herbert Henck: Conlon Nancarrow, George Antheil/ Piano Music (1999)
Three 2-Part Studies(Conlon Nancarrow)
1. I. Presto 1:08
2. II. Andantino 2:02
3. III. Allegro 0:48
4. Prelude - Allegro Molto(Conlon Nancarrow) 1:24
5. Blues - Slow Blues Tempo(Conlon Nancarrow) 2:15
6. Sonatina Für Radio - Allegro Moderato(George Antheil) 3:58
Second Sonata, "The Airplane" (George Antheil)
7. I. To Be Played As Fast As Possible 2:35
8. II. Andante Moderato 2:17
9. Mechanisms(George Antheil) 9:44
10. A Machine (No. XLIV From "La Femme 100 Têtes After Max Ernst")(George Antheil) 0:30
Sonatina (Death Of The Machines) (George Antheil)
11. I. Moderato 0:22
12. II. Accelerando 0:13
13. III. Accelerando 0:18
14. IV. Accelerando 0:33
15. Jazz Sonata (Sonata No. 4) - As Rapidly As It Is Possible To Execute Cleanly And With
Even Touch And Dynamics – Like A Player-Piano(George Antheil) 1:26
Sonata Sauvage(George Antheil)
16. I. Allegro Vivo 2:51
17. II. Moderato 3:54
18. III. Moderato / Xylophonic, Prestissimo 0:49
19. (Little) Shimmy(George Antheil) 0:51
Herbert Henck(p)
Cover Photo: Caroline Forbes
Design: Sascha Kleis
Engineer [Tonmeister] : Markus Heiland
Producer: Manfred Eicher
Recorded August 1999
Festeburgkirche, Frankfurt am Main

Dollar Brand : This Is Dollar Brand (1965) 残響が誇張されない自然な音空間のなかで

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調布で買った安レコード。700円のトリオ盤。でもBlack Lionあるいは再発のAffinityからの60年代後半のアルバムは良いものが多く楽しい。原盤とか何とか関係なく、安いのを掴めばいいと思う。CP値は最高じゃなかろうか。

このアルバムも聴いてみると実に良い。1965年の録音で1973年に出たものらしいが、残響が誇張されない自然な音空間のなかで透明度が高いピアノが響く。しかし耽美的でもなく、またアフリカという属性も全面には出ていない。さりげなく美しいピアノが強いグルーヴを出したり、面白い。そしてジャズ奏者にはない薫り、それがアフリカなのかな、とも思わせるが、そうでないかもしれない。

何となくエリントンのピアノみたいだな、と思ううちに、B面ではエリントン大会のようになっていく。そこが実に楽しい。

録音も実に良い。日本盤的なストレス(音の丸み)も感じなかった。バンザイ安レコ、であった。ボクはアフリカン・ピアノより好きだな。

This Is Dollar Brand

This Is Dollar Brand

 

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Dollar Brand : This Is Dollar Brand (1965, Black Lion Records)
A1. Little Niles (Weston) 5:58
A2. Resolution (Brand) 3:43
A3. Which Way? (Brand) 3:07
A4. On The Banks Of Allen Waters (Brand) 5:37
B1. Knight's Night (Brand) 5:38
B2. Pye R Squared (Brand) 2:52
B3. Mood Indigo (Bigard, Ellington, Mills) 2:30
B4. Don't Get Around Much Anymore(Russell, Ellington) 3:00
B5. Take The "A" Train (Strayhorn) 3:04
Dollar Brand(p)
Engineer: Bob Auger
Producer: Alan Bates
Recorded at Pye Studios, London,16th March 1965

調布・街の本屋

行動の備忘なので連続投稿。

三連休なのに仕事。日曜移動で祝日の朝に調布にやってきた。水木しげるつげ義春の街なので、何となく親近感がある。

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少し早かったので、街の本屋へ。真光と書いてあったので宗教系かと思ったが、違う。入ると、もう懐かしい街の本屋。金沢に来てから街に出ないので、この雰囲気が懐かしかった(金沢でも街の本屋に行かねば)。

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あんまり重い本は買えないので、新書ばかりを詰め込んだ。読まなきゃ。

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調布・タイムマシーン:大学前の雰囲気

出張で行った調布のレコード屋。小さな店だが濃かった。大学前、の雰囲気かな。

新幹線の予約もあり、ごく短時間覗いたが、大量。チェリー以外は1000円前後。こんな感じのレコード蒐集が実に楽しい。チェリーもdiscogsの馬鹿値からすると、当時の販売価格+アルファ程度。ここ数週間探していたアルバムだったので、この巡り合わせには小躍りした。

店の前、道路を挟んで座っている鬼太郎に見守られている店だった。

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Don Cherry: Brown Rice (1977) 無境界の漂う音世界のなかに

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 邦題ではブラウン・ライスであるが、ジャケットをみると記載がない。後のArtist Houseのジョン・シュナイダーによるA&M Horizonシリーズの1枚。ヘイデンのアルバムなどの圭作多し。

チェリーというと最晩年のアルバムが好きだ。ジャンルや様式からはみ出し、彼自身が音になったような、自由で境界のない音が飛翔する感じで、聴いていて伸びやかな気持ちになる。

予想通り、1970年代中盤のアルバムが原点で、フリージャズ的な音の部品(フランク・ロウの乾いたトーン、ヒギンズの絶え間ないパルスなど)が、彼らしい無境界の漂う音世界のなかで散りばめられている。やはり伸びやかな気持ちになることができる。最高だ。

BROWN RICE

BROWN RICE

 

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Don Cherry: Don Cherry (1977, Horizon)
A1. Brown Rice(Cherry) 5:14
Don Cherry(tp, p, voice), Frank Lowe(ts), Ricky Cherry(p), Charlie Haden(b), Bunchie Fox(perc), Billy Higgins(ds), Verna Gillis(voice)
A2. Malkauns(Cherry, Berger) 13:59
Don Cherry(tp), Charlie Haden(b), Moki(Tambura), Billy Higgins(ds)
B1. Chenrezig(Cherry) 12:50
Don Cherry(tp, voice), Frank Lowe(ts), Ricky Cherry(p), Hakim Jamil(b), Billy Higgins(ds)
B2 Degi-Degi(Cherry) 7:05
Don Cherry(p, voice), Frank Lowe(ts), Ricky Cherry(p), Charlie Haden(b), Billy Higgins(ds), Verna Gillis(voice)
Creative Director: John Snyder
Producer: Corrado Bacchelli, Beppe Muccioli
Recorded by Kurt Munkacsi (tracks: A1, A2, B2), Michael Mantler (tracks: B1)
A1, A2, B2 - Recorded at the Basement Recording Studios, New York.
B1 - Recorded at Grog Kill, Woodstock, New York.

見える音達の姿(2018.10.9)

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンとビリー・ハーパー

 40年前、明らかに米国よりも欧州・日本でスポットライトを浴びた奏者達が居た。フリー・ジャズと主流派の中間より、ややフリー寄りという立ち位置だったかな。ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンとビリー・ハーパー。ENJAやBlack Saintなどの欧州盤に加え、日本制作盤も結構あった。当時のSJ誌にかなり露出していた記憶がある。

 

さて、彼らは今はどうしたのだろうか、と記載したら、驚く程の情報が。備忘のためまとめる。感謝。未だに愛される彼らなのである。

皇居を走る

犀川源流域での滑落で、右足首を捻挫した。それから走っていない。

昨日は出張で東京へ。体調が芳しくない。過労と不規則睡眠で弱っている。

そこに台風による高温が加わり、である。昨夜は早々にねた。

今朝は、そのような違和感もなく、また足首の痛みもなかったので皇居を走った。1時間で10km、ゆっくりだ。軽い違和感を残す右足首だが、軽い疼痛だけで走ることができ、復活を確認でした。念のため、ロキソニンを持って走ったが大丈夫だった。

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