Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

渓流釣りがはじまる前に

禁漁の時期が終わり、3/1から渓流釣りがはじまる。その前に冷凍岩魚を片付けないといけない。今日も近所のA君、Nちゃんから晩ご飯を誘われたので、冷凍岩魚を5本ぶら下げて伺った。

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オルークのレコード欲しいな。

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A君がレコードの整理をやっている間に、竹の箸を削って竹串を作って、下ごしらえを行った。一本は尺2寸、大きい。

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弱火で1時間、綺麗に焼き上がった。

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焼き上がってみると、なかなかキカン顔をしていてコワイ。

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小さな2本は骨酒に。沸騰した酒を焼きたての岩魚に注いで、ジュって音がしたら成功。薄い黄色の出汁が染み出る。

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美味しい料理をしっかり頂いた。感謝。

真鱈の子。

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鳥取の香箱!と卵焼き。今シーズン最後だね。

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蕪(加賀野菜の品種らしい)の蒸し物

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ごちそうさまでした。

 

Brian Eno: Ambient 1 -Music for Airports(1978) 何か普遍的な何か

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 イーノのレコードは、そんなに高価でないものをゆっくりと集めている感じ。職場の小さなオーディオで小音量で流すときに丁度良い、からspotifyで聴いていたのだけど、次第にレコードも気になってきた、のだ。やれやれ。

 少し音量あげるときは、やはりレコードがいい。電子音ではあるが、電子音であることが到達点であるような音は嫌いだ。このアルバム、あるいは最近の

のような、確かに電子音でなければ表現できないような音もある。広大な音空間を感じさせ(られた)瞬間、そこにアコウスティックな楽器と変わらず、何か普遍的な何か、を感じる瞬間が気持ちよい。 

アンビエント1:ミュージック・フォー・エアポーツ

アンビエント1:ミュージック・フォー・エアポーツ

 

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Brian Eno: Ambient 1 -Music for Airports(1978, EG)
A1. 1/1 (Acoustic and electric piano; synthesizer.) (Brian Eno, Rhett Davies, Robert Wyatt) 16:30
A2. 2/1 (Vocals; synthesizer.) (Eno) 8:20
B1. 1/2 (Vocals; acoustic piano.) Eno 11:30
B2. 2/2 (Synthesizer only.) (Eno) 6:00
Brian Eno(synth, el-p, vo), Christa Fast , Christine Gomez, Inge Zeininger(vo on 2/1, 1/2), Robert Wyatt (p on 1/1, 1/2)
Producer: Brian Eno
Engineer: Brian Eno, Dave Hutchins, Conny Plank, Rhett Davies

Shuta Hiraki: Not Here, But There (2019) 入眠のための音楽(確かに)

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 SNSって、いい加減邪魔くさいし、中途半端なコミュニケーション感が気持ち悪い。しかし、なかなか切ってしまう訳にいかないのは、情報の膨大なフローのなかに、少しストックしておきたいものがある、からだ。

twitterでのよろすずさんのフローはそんな一つで、で含有率が高い金の鉱脈、のような印象。その彼?が制作したアルバムが幾つか出版されていて、最新作がアップされた:

 基本的には苦手な領域なのだけど、これは作者が「入眠のための音楽。スピーカーで、音量を少し下げて、横になって」と特記されるように、とても優しい音。ミニマルのような短周期の繰り返しが、一定時間の後に音色を変えていくようなシークェンスではない。長周期の音をなぞるような感じ。だから次の周期が来る前に、入眠してしまうかもしれない、という心地よさが確かにある。音がどのような成分に分解できて、それぞれが、どのような心象を与えるか、なーんて考える隙を与えない感じがいいなあ。

実は睡眠障害のようなことに長く悩まされているので、今夜試してみる。これを読んだ方々も試してみてください。

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Shuta Hiraki: Not Here, But There (2019, Rottenman Editions)
1. Not Here 18:04
2. But There 18:32
入眠のための音楽。スピーカーで、音量を少し下げて、横になって

ハーフマラソンにエントリー

3月24日(日)に開催される金沢ロードレースにエントリーした。ハーフ・マラソン。大会webもないし、コースも分からない。何とも不思議な大会ではあるが、まあ石川県らしいと云えば、らしか、とも思う。

昨日、仕事場の同僚(愛知出身)が、「石川県の人って慎重で、証拠を残さないようメイル連絡を嫌がる人が多い。」と云っていたが、仕事の中で頷くことが結構ある。これもそれも、そうか?とも思うが、どうだろか。昨今のSNSのトラブルをみても、案外悪くない特性かもしれないが。

今年は走る距離を増やして、復調したいと真面目に思っている。

 MARIAH: うたかたの日々(1982) その後の作品につながる「エスニック」な曲調が好物

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清水靖晃参加のバンド「マライア」の最後のアルバム。マライアの過去作よりは、清水靖晃のその後の作品につながる「エスニック」(当時はやったなあ、このコトバ)な曲調がとても好物。その後の清水靖晃の過剰なエキゾティシズム(それが魅力)と比べると、そこはやや淡い感じで、それはそれで良い。

 ミニマルな楽想も取り入れているが、楽器の音響の変節点の認知、が生む心象面での効果を狙ったライヒの巧みな造りとは別物。むしろ単調な繰り返しが生む軽いトランスを狙ったような感じ。

当時の「フュージョン」で多くあったような早弾き自慢とかグルーブ自慢的な昂揚とは全く無縁な曲造りの巧さが光る。ジャズ性は薄いが、そんなことは、どうでもいいかな。

レコードでは発売当時に見かけた記憶はなく、そのためか流通枚数は少ない。レコードも2枚組で再発されているので面倒。CDで聴いている。

うたかたの日々

うたかたの日々

 

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 MARIAH: うたかたの日々(1982, Better days)
1. そこから……
2. 視線
3. 花が咲いたら
4. 不自由な鼠
5. 空に舞うまぼろし
6. 心臓の扉
7. 少年
清水靖晃(ts,key), 笹路正徳(key), 土方隆行(g), 渡辺モリオ(b), 山木秀夫(ds), ジュリー・フォーウェル(vo)
録音:1982年 ROCKELL STUDIO&日本コロムビア・スタジオ

The Necks: Body (2018) やはりミニマルな感じで

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 何となくのライヒ続きだったので、やはりミニマルな感じでThe Necks。これは去年のアルバム。

ライヒのドラミングと比べ、音の密度が高く、音の塊でビートを反復している。しかし、耳の解像度をを少し上げると、ギターやキーボードが薄くトーンを出していて、その漂う感じが美味しい。 

Body

Body

 

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The Necks: Body (2018, ReR Megacorp)
1. Body 56:38
Chris Abrahams(key), Lloyd Swanton(g), Tony Buck(ds)

加藤訓子: Steve Reich/Drumming (2018) 中毒性が強いなあ

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昨年のCD。すぐ欲しかったのだけど、はじめは高価なので、少し時期をおいて入手。以前のライヒ集があまりにツボだった。あのメセニーとのElectric counterpointを打楽器ヴァージョンで編曲・演奏するのだから。

今度はドラミングを単独で。多重録音でアンサンブルに、はじめての試みらしい。ライヒがライナーノートに言葉をよせている、公式盤ということらしい。

ドラミングを幾つか聴くと、奏者による違いが浮き上がり面白い。かなり印象が異なる。昨日のライヒ自身による演奏は、確かに18人の骨格的な演奏だと思ったこと、後半のグロッケンシュピールでの演奏からオリエンタリズムガムランのような、を感じた。

 このアルバムを聴くと、それら何れの印象もない。打音の柔らかさ・作曲の細かな技が、現代の広大な録音空間のなかで見事に描かれているような印象。聴く度に細部に耳がいく愉しみ。グロッケンシュピールも、欧州の街角で聴こえる遠くの教会の鐘であったり、カリブの祭りであったり、加藤からのオリエンタリズムの逆ヴェクトルのようにも感じて、面白かった。

ここ暫くライヒを聴いているような。中毒性が強いなあ。

 

Steve Reich: Drumming

Steve Reich: Drumming

 

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加藤訓子: Steve Reich/Drumming (2018, Linn Records)
1. Part I 24:56
2. Part II 20:20
3. Part III 11:10
4. Part IV 13:38
Liner Notes [Composer's Notes (English)] – Steve Reich
Liner Notes [English] – Kuniko
加藤訓子: Bongos [Four Pairs Of Tuned Bongo Drums], Marimba [Three Marimbas], Glockenspiel [Three Glockenspiels], Soprano Vocals [Soprano Voices], Alto Vocals [Alto Voices], Whistling, Piccolo Flute [Piccolo]
Producer [Recording Producer], Engineer: Yuji Sagae
Recorded in Aichi Prefectural Arts Theater, Nagoya, Japan, on 22-28 July 2017, 27 September-6 October 2017 and 5-17 January 2018

Steve Reich: Drumming (1971) この録音から伝わる「骨格」から

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ジャズ・ファンがライヒを知るのは、多分、ECMから出たMusic For 18 Musiciansを通じてではなかろうか。まだNew Seriesなんか無かった頃だ。ゲッツ・ジルベルトでボッサ・ノヴァを知り、Native DancerでMPBを知るのと同じようなものだ。18人の演奏家からミニマルを知る。
そのライヒのドラミングの初期のライヴ演奏が復刻された。レコードとCD。1971年の暮れの演奏。買うかどうしようか、随分悩んで、カートに入れたり、引っ込めたり。また仙台ではレコードを手にしたが、迷いがあって、手を出さなかった。

結局、最近になって迷いながらも手を出した。

 

ようやく、昨日から聴きはじめたが、入手して良かった。まず懸念した音だけど、これが実に良い。打音がうまく捉えられていて、また柔らかい。音自体が快感を孕んでいて、ミニマル的な造作が入る前から聴かせる。オーディオ的な意味でのハイファイ、高いダイナミックレンジを感じさせる訳ではない。しかし、音が美味しく仕上がっているのだ。

演奏の印象なのだけど、Music For 18 Musiciansの原形であることが、非常に明瞭な形でわかる。その骨格がDrummingなのだ。ただ木管での微妙な音の遷移がないため、もっと素朴な感じでミニマルが伝わってくる。アフリカやガムランとの共鳴、のようなものが真っ直ぐ伝わってくる。

 結局の所、この録音から伝わる「骨格」から偉大なマンネリとも云える様々な曲を造り出しているように思える。しかし、その僅かに見える曲の違いのグラデーションにヤラれているのだから、やはり素晴らしい作曲家なんだ、と想いを新たにした。

STEVE REICH/ DRUMMING [Analog]

STEVE REICH/ DRUMMING [Analog]

 

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Steve Reich: Drumming (1971, John Gibson + Multiples==> Superior Viaduct)
A. Drumming(Steve Reich)
Art Murphy, James Preiss, Steve Chambers(ds), Steve Reich(ds, voice)
B. Drumming(Steve Reich)
Art Murphy, Ben Harms, Frank Maefsky, James Ogden, James Preiss, Jon Gibson (2), Russ Hartenberger Steve Chambers, Steve Reich (Marimba), Jay Clayton, Joan LaBarbara, Judy Sherman(Voice)
C. Drumming(Steve Reich)
Art Murphy, James Preiss, Russ Hartenberger, Steve Chambers(Glockenspiel ), Jon Gibson (Piccolo Flute), Steve Reich(Whistle [Whistling] )
D. Drumming(Steve Reich)
Art Murphy, Steve Chambers, Steve Reich(ds)
Ben Harms, Gary Burke, James Preiss(Glockenspiel ), Frank Maefsky, James Ogden, Russ Hartenberger(Marimba), Jon Gibson (Piccolo Flute), Jay Clayton, Joan LaBarbara, Judy Sherman(Voice)

雪がない北陸

 日曜日の朝、雪が降ったのでようやく積もるかと思ったが、夕刻には消えていた。

今日、取立山に向かう車中で驚いた。鶴来を過ぎて、鳥越過ぎても雪がない。もう3月下旬から4月の光景だった。

取立山(1307 m) スノウシューで遊ぶ積もりで

先週の医王山(白兀山)に続き、2週連続で登山。今年は山を復活させたいな。

白兀山からの白山は、北面の雄大な山容は見ることができるが、犀奥の山々の向こうで、存外に小さい。望遠で引き延ばしているだけだ。やはり見慣れた南面からの山容をしっかり見たい、ということならば取立山。たまたま知り合いのグループ(ボクは幽霊会員)で行くようなので、参加。全員で9名(だったかな)という山行は、ボクの記憶の中に殆どない。驚いた。数年ぶりの取立山(記録に残していないが、2014年4月28日)。

実は先週の名古屋出張後、過労からくる風邪で数日苦しんだ。何とか全快、の手前くらい。登山中、調子は上向きだったのが嬉しかった。

今回、天候は微妙だと分かっていて、白山の眺望は期待していなかった。まあスノウシューで遊ぶ積もりで出かけた。結果的にはその通りになった。それにしても稜線に出た後の風は冷たく、湿った手袋はバリバリに凍ってしまった。登山口で零下3℃くらいだったから、かなり冷たかったのではないか。

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また先週の春一番の影響で、雪面が凍っている。そこに新雪が載る形なので、スノウシューで快適に下降とはいかなかった。神経を使ったなあ。

帰りは瀬女で一風呂。いろいろな方にお世話になりました。感謝!

 

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朝起きたら雪が降っていたから

昨日は久しぶりに休んだ。

朝起きたら雪が降っていたから、掃除をすることにした。棚から溢れて床積みのレコードや本を片付けた。
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気持ちよくなって聴くレコードはいいね。
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ある「遭難」事例のこと(2月3日 白山)

2月3日の午前、石川県は綺麗に晴れた。インターネットでレーダによる雨雲の分布をみると山陰沖。十分安全と判断し、医王山に向かった。それでも10時頃から雲は出始め、空は次第に暗くなり、午後からは弱い雨。夕刻から南から異様に暖かい空気が流れ込み、22時頃から嵐になった。春一番だ。

昼前には登山口に戻る、ボクなりのスピード山行だった。随分遅くから登る登山者もおられて、天候の悪化が気になった。が、低山で緩やかな悪化だから、大丈夫だろうと思った。

白兀山から望む白山は、10時過ぎの時点で大汝峰の頂上が空に溶けつつあった。雲によるものだ。

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同時刻、白山へ山スキーに行った強者達がいる。卓越した体力、冬の白山を知悉した経験、冬山の技量が揃ったパーティー。白峰から登り、天気に合わせて昼までに楽々新道で一里野へ滑り降りる長駆のコース。過去の彼らの山行実績からして、無謀な印象はない。ただただ彼方の実力に羨望を超える眼差し、なのだ。

その彼らのメンバーの一人が大汝峰北方の七倉山でパーティからはぐれた。迫り来る悪天のなか、主要メンバーは何を考えたか、はぐれたメンバーはどう動いたか、仔細に以下に記録されている。

リーダ格の医師のサイト。七倉山での動きがGPSの記録でトレースされている。

(2019/2/3過ぎに記述が)==>過去ページは追えないようだ。既に読めない。

同行者のサイト。当日の写真が美しい。

(2019/2/3に記述が)

はぐれたメンバーは、単独下降中に雪庇を抜き滑落。それで破損したスキーで騙し騙し下降。途中、尾根を間違え岩間温泉方面に降りた。付近の林道は絶壁で雪崩の巣。登り返すことはできず、一晩はツェルト、もう一晩は小屋で待避。そこで2日後にヘリで救出。下降中に携帯でリーダと連絡が取れ、救出に繋がっている。

一般的な遭難事例とは随分と異なる。しかし、それでも、このような事例がある、ということだ。仔細に経緯が公開されていて、読むもの自身に自らの教訓が得られるようになっている。自らの今後への教訓を得る、その良い機会である。

無謀とは、実力、準備が客観的な状況(地形、天候)から乖離していることだ。その意味では無謀ではない(と言い切れる)。いや遭難ではあるが、一般的な遭難事例で感じるような、やるせない空気はない。冷静に判断や意思が入っている。2つ3つの間違いがあり、それに対しても強靱な復元力・判断力が働いている。しかし間違いがもたらした結果は大きいのだ。

また一つのドキュメンタリーとしても秀逸であり、一読を勧める。

一つだけ疑問があるのは、携帯電話「のみ」に頼ること。簡易無線など数kmの通信距離が得られる無資格・要免許のトランシーバーがあり、スマートホンよりは安価。その導入を考えないのだろうか。今年は渓流でも考えた方が良いかもしれない。

インターネットでの書き込みをみていると、単に無謀という嫌な書き込みもあり、溜息がでる。山に登っていると、自分なりの余裕は設けてあっても、それを上回る事態はあるのだ。それを知っているから、ワイドショー・コメンテイター的な「無謀」という言葉は安易に出ないのだ。

関係者の方々、お疲れ様でした。

追記:

実は昨年、渓流釣りで某川への入渓のために道なき道を遡上しているとき、雨後で軟化した斜面から10mほど滑落した。何回も単独でも通っているルートであり、緊張はするが、難しい処ではない。難しい処を越えて足を載せたスタンスごと落ちた、のだ。大きな崩落後でルート状況が変わっていたこと、幕営の荷物を背負っていて、いつもより10kg以上重かったこと、雨の後だったこと、悪条件が重なっている。

結果的に全治10日ほどの捻挫で済み、事なきを得た。同行者が痛み止めを持っていて、帰途も歩いて帰れたことは大きい。どんな山にも、些細な行動のなかに、遭難の芽があることを痛感した。そのような感覚の先に、あの事例がある。

雲の合間に星が光る夜半前

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22時前に仕事から帰った。日帰り名古屋出張の疲れと、何処かで貰った風邪で体調が悪い。

クルマのエンジンをかけると、外気温は零下一度。空には星が出始めている。明け方には、さらに冷え込むだろう。

不思議なのは、日中、雪が舞い始めると、体感温度が上がり暖かく感じること。また曇天なのに明るく感じる。そんな北陸の冬の賑やかさ、のようなものが、まだ残っていて、零下なのに暖かく感じる不思議な夜だ。

意識が少し透明になったような感じがあって、透き通った夜と共鳴し、感情が少し震えているようだ。聴こえない共鳴音に耳を澄ませている。

夜明け前、予報では零下三度。暖かく感じるのだろうか。

 

 

Pharoah Sanders: Thembi (1970, 71) それでいいのだ

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ボブ・シールのプロデュースでもヴァン・ゲルダーの録音でもないアルバム。だから70年代の空気を一杯吸い込んだようなインパルス盤。昨日、名古屋で求めた盤だけどアタリ。スカっと抜ける音が1970年代の米盤らしく気持ちよい。

creditをみてギョッとするのは打楽器系の奏者の多さや、各奏者の多楽器。AECと同じく、この頃の流行りだったのかな。スワヒリ名を名乗って居た頃のハンコックとも通じる音。

奏者や楽器は多いが、発散していることはなくて、マクビーの刻むベースを芯に求心力がある。ボクはA1のロニー・リストン・スミスエフェクターかかりまくったフェンダーローズが効いている感じや、B1のマクビーの曲らしいベースの咆吼が良かった。

サンダースはサンダースって感じで、ボクが聴きはじめた頃のテレサ盤と同じ感じでカスれて咆吼。その感じがいいのだ。案外前に出ていないのだけど、寅さん映画と同じで、そろそろ出てくるなあ、という頃にしっかり出るから、それでいいのだ。

久々に雑念なしの、すかっとした音を聴いて、嬉しい。

テンビ(紙)

テンビ(紙)

 

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Pharoah Sanders: Thembi (1970, 71, Impulse! )
A1. Astral Traveling(LL Smith) 5:43
A2. Red, Black & Green (Pharoah Sanders)8:56
A3. Thembi(Pharoah Sanders) 6:55
B1. Love (Cecil McBee )5:13
B2. Morning Prayer(LL Smith, Pharoah Sanders) 9:11
B3. Bailophone Dance(Pharoah Sanders) 5:43
Pharoah Sanders (ts,ss, alt-fl, koto, brass bells, balaphone, maracas, cow horn, fifes), Lonnie Liston Smith (p, claves, percussion, ring cymbal, shouts, balaphone), Michael White(vln, perc), Cecil McBee(b, finger cymbal, perc), Roy Haynes(ds), Clifford Jarvis(ds, maracas, bells, perc),
Nat Bettis, Chief Bey, Majid Shabazz, Anthony Wiles(African perc), James Jordan(ring cymbal)
Photography By, Design – Philip Melnick
Producer: Ed Michel
Producer, Engineer: Bill Szymczyk
Engineer [Assistant] : Lillian Douma, Tom Flye
The Record Plant, Los Angeles, CA, November 25, 1970 (Tracks A1 to A3)
The Record Plant, NYC, January 12, 1971 (Tracks B1 to B3)